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ウイルス性疾患の種類

執筆者:

Craig R. Pringle

, BSc, PhD, University of Warwick

最終査読/改訂年月 2018年 2月
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最もよく侵される器官系(例,肺,消化管,皮膚,肝臓,中枢神経系,粘膜)によってウイルス感染症を分類することは臨床的に有用であるが,一部の特定のウイルス性疾患(例,流行性耳下腺炎)は分類困難である。様々な特定のウイルスおよびそれらが引き起こす疾患については,本マニュアルの別の箇所でも考察されてい。

呼吸器感染症

呼吸器系ウイルスとしては,流行性インフルエンザウイルス インフルエンザ インフルエンザは,発熱,鼻感冒,咳嗽,頭痛,および倦怠感を引き起こすウイルス性呼吸器感染症である。季節的な流行の際には特に高リスク患者(例,施設入所者,低年齢児と高齢者,心肺機能不全患者,または妊娠後期の妊婦)の間で死亡も起こりうる;パンデミックの間は,健康な若年患者でさえ死に至る可能性がある。診断は通常,臨床的に,また地域の疫学的パターンに基づいて行う。インフルエンザワクチンは禁忌のない6カ月以上の全ての人に毎年接種すべきである。抗ウ... さらに読む (A型およびB型),H5N1およびH7N9 A型鳥インフルエンザウイルス 鳥インフルエンザ 鳥インフルエンザは,通常は野鳥や家禽類だけに感染する一部の株のA型インフルエンザによって引き起こされる。それらの株の一部による感染がヒトにおいて検出されている。ヒトからヒトへの伝播は限定的で,ほとんどの症例は動物(典型的には家禽)から感染したものである。 (インフルエンザも参照のこと。) これまでにヒト感染症を引き起こした鳥インフルエンザの亜型は,大半がH5,H7,H9ウイルスである。ヒトにおける鳥インフルエンザの症例のほとんどはアジア... さらに読む パラインフルエンザウイルス1~4型 パラインフルエンザウイルス感染症 パラインフルエンザウイルスには互いに近縁のいくつかのウイルスが含まれており,それらは感冒からインフルエンザ様症候群や肺炎まで多岐にわたる呼吸器疾患 を引き起こす;クループは最も頻度の高い重症の臨床像である。診断は通常,臨床的に行う。治療は支持療法である。 パラインフルエンザウイルスはパラミクソウイルスであり,1型,2型,3型,および4型に分類される。これらのウイルスは,共通の抗原交差反応性を有するが,引き起こす疾患の重症度は異なる傾向が... さらに読む アデノウイルス アデノウイルス感染症 数多くあるアデノウイルスのいずれかに感染した場合,無症状に経過することもあれば,軽度の呼吸器感染症,角結膜炎,胃腸炎,膀胱炎,原発性肺炎などの特異的な症候群を来すこともある。診断は臨床的に行う。治療は対症療法である。 アデノウイルスは,3つの主要なカプシド抗原(ヘキソン,ペントン,およびファイバー)によって分類されるDNAウイルスである。ヒトアデノウイルスには,7つの種(A~G)と57の血清型がある。血清型によって異なる病態がみられる。... さらに読む RSウイルスA型およびB型,ヒトメタニューモウイルス RSウイルス(RSV)感染症およびヒトメタニューモウイルス感染症 RSウイルス感染症とヒトメタニューモウイルス感染症は,特に乳児および幼児において,季節性の下気道疾患を引き起こす。無症候性ないし軽症で済むこともあれば,細気管支炎や肺炎を伴った重症となることもある。診断は臨床的に行うのが通常であるが,臨床検査による診断も可能である。治療は支持療法による。 ヒトに感染するウイルスの大半は成人と小児の両方に感染するが,それらについては本マニュアルの別の箇所で考察されている。新生児に特異的な影響を及ぼすウイル... さらに読む ライノウイルス 感冒 感冒は,鼻漏,咳嗽,咽頭痛などの上気道症状を引き起こし,通常は発熱を伴わずに自然に軽快する急性ウイルス感染症である。診断は臨床的に行う。手洗いは感染拡大の防止に役立つ。治療は対症療法である。 全感冒の約50%は100を超えるライノウイルスの血清型のいずれかによって引き起こされる。コロナウイルスはアウトブレイクを引き起こし,またインフルエンザウイルス,パラインフルエンザウイルス,エンテロウイルス,アデノウイルス,RSウイルス,およびメタニ... さらに読む などが挙げられる(Professional.see table 主な呼吸器系ウイルス 主な呼吸器系ウイルス 最もよく侵される器官系(例,肺,消化管,皮膚,肝臓,中枢神経系,粘膜)によってウイルス感染症を分類することは臨床的に有用であるが,一部の特定のウイルス性疾患(例,流行性耳下腺炎)は分類困難である。様々な特定のウイルスおよびそれらが引き起こす疾患については,本マニュアルの別の箇所でも考察されてい。 (ウイルスの概要も参照のこと。) 最も頻度の高いウイルス感染症は,おそらく上気道感染症である。呼吸器感染は,乳児,高齢者,および肺疾患または心... さらに読む を参照)。

呼吸器系ウイルスは,典型的には感染者の呼吸器から出た飛沫との接触によってヒトからヒトへ伝播する。

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消化管感染症

罹患する主要な年齢層はウイルスにより異なる:

  • ロタウイルス:小児

  • ノロウイルス:児童および成人

  • アストロウイルス:通常は乳児および幼児

  • アデノウイルス40型および41型:乳児

  • コロナウイルス様病原体:乳児

小児の間で(特に寒冷期に)地域的流行が起こることがある。

主な症状は嘔吐および下痢である。

推奨される特異的な治療法はないが,支持療法,特に水分補給が重要である。

発疹性感染症

皮膚病変しか引き起こさないウイルス(伝染性軟属腫 伝染性軟属腫 伝染性軟属腫は,表面平滑で蝋様または真珠様の光沢を呈する,中心臍窩を伴うピンク色で直径2~5mmのドーム状丘疹の集簇を特徴とする疾患であり,ポックスウイルス科の伝染性軟属腫ウイルスにより引き起こされる。診断は臨床的な外観に基づく。治療の目的は拡大の予防か,整容的に許容できない病変を除去することにあり,機械的方法(例,摘除,凍結療法)や刺激... さらに読む 伝染性軟属腫 および疣贅 疣贅 疣贅はよくみられる表皮の良性病変であり,ヒトパピローマウイルスの感染によって生じる。疣贅は全身のあらゆる部位に生じ,形態も多彩である。診断は診察による。疣贅は通常は自然消退するが,破壊的方法(例,切除,焼灼,凍結療法,液体窒素)や外用薬または注射薬で治療することもある。 疣贅はほぼ全ての人々に生じる;あらゆる年齢でみられるが,小児で最も頻度が高く,高齢者では比較的少ない。 疣贅はヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって生じるが,HP... さらに読む 疣贅 )もあれば,全身性症候または身体の別の部位に病変を起こすウイルスもある(Professional.see table 発疹を引き起こす主なウイルス 発疹を引き起こす主なウイルス 最もよく侵される器官系(例,肺,消化管,皮膚,肝臓,中枢神経系,粘膜)によってウイルス感染症を分類することは臨床的に有用であるが,一部の特定のウイルス性疾患(例,流行性耳下腺炎)は分類困難である。様々な特定のウイルスおよびそれらが引き起こす疾患については,本マニュアルの別の箇所でも考察されてい。 (ウイルスの概要も参照のこと。) 最も頻度の高いウイルス感染症は,おそらく上気道感染症である。呼吸器感染は,乳児,高齢者,および肺疾患または心... さらに読む )。

典型的にはヒトからヒトへ伝播するが,アルファウイルスは蚊が媒介生物である。

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肝感染症

少なくとも5種のウイルス(A型,B型,C型,D型,E型肝炎ウイルス)が肝炎 肝炎の原因 肝炎とは,びまん性または斑状の壊死を特徴とする肝臓の炎症である。 肝炎には急性の場合と慢性(通常は6カ月以上続く場合と定義される)の場合がある。急性ウイルス性肝炎は,ほとんどの症例で自然に消失するが,慢性肝炎に進行する場合もある。 肝炎の一般的な原因としては以下のものがある: 特定の肝炎ウイルス... さらに読む を引き起こし,それぞれ特異的な病型の肝炎を引き起こす。D型肝炎ウイルスはB型肝炎の存在下でのみ感染することができる。感染した血液または体液との接触によって,またはA型およびE型肝炎(遺伝子型1および2)の場合は糞口感染によってヒトからヒトへ伝播する。

他にも疾患の過程で肝臓を侵すウイルスがある。よくみられる例は,サイトメガロウイルス サイトメガロウイルス(CMV)感染症 サイトメガロウイルス(CMV)は,重症度に大きな幅のある感染症を引き起こす。伝染性単核球症に類似するが重度の咽頭炎を欠いた症候群がよくみられる。HIV感染患者とまれに臓器移植レシピエントやその他の易感染性患者において,網膜炎など重度の局所疾患が生じうる。新生児および易感染性患者では,重度の全身性疾患が発生することがある。臨床検査による診断は重症例において役に立ち,培養,血清学的検査,生検,抗原または核酸の検出などを行う。ガンシクロビルお... さらに読む エプスタイン-バーウイルス 伝染性単核球症 伝染性単核球症は,エプスタイン-バーウイルス(EBV,ヒトヘルペスウイルス4型)により引き起こされ,疲労,発熱,咽頭炎,およびリンパ節腫脹を特徴とする。疲労は数週間から数カ月間続くことがある。気道閉塞,脾破裂,および神経症候群などの重症合併症がときに起こる。診断は臨床的に,またはEBVの血清学的検査により行う。治療は支持療法による。 (ヘルペスウイルス感染症の概要を参照のこと。)... さらに読む 伝染性単核球症 ,および黄熱 黄熱 黄熱は,南米の熱帯地域およびサハラ以南アフリカの風土病で,蚊を媒介とするフラビウイルス感染症である。症状としては,突然発症する発熱,相対的徐脈,および頭痛のほか,重症例では黄疸,出血,多臓器不全などがみられる。診断はウイルス培養,逆転写PCR,および血清学的検査による。治療は支持療法による。予防にはワクチン接種および蚊の駆除を行う。 都市型黄熱では,約2週間前にウイルス血症のヒトを吸血して感染したネッタイシマカ(Aedes... さらに読む ウイルスである。よりまれな例は,エコーウイルス,コクサッキーウイルス,単純ヘルペスウイルス 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 単純ヘルペスウイルス(ヒトヘルペスウイルス1型および2型)は一般的に,皮膚,口腔,口唇,眼,および性器を侵す反復性感染症を引き起こす。頻度の高い重症感染症としては,脳炎,髄膜炎,新生児ヘルペスなどがあり,易感染性患者では播種性感染症もある。皮膚粘膜感染症では,紅斑上に集簇する有痛性の小水疱が生じる。診断は臨床的に行う;培養,PCR検査,直接蛍光抗体法,または血清学的検査により確定診断が可能である。治療は対症療法である;アシクロビル,バラ... さらに読む 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 ,麻疹ウイルス,風疹ウイルス 麻疹・ムンプス(流行性耳下腺炎)・風疹混合(MMR)ワクチン 麻疹・ムンプス・風疹混合(MMR)ワクチンは,3つの感染症全ての予防に効果的である。米国の予防接種スケジュールに従ってMMRワクチンの接種を受ければ,生涯にわたり予防効果が維持されると考えられている。 詳細については,MMR Advisory Committee on Immunization Practices Vaccine Recommendations (Measles... さらに読む ,および水痘ウイルス 水痘 水痘は,通常は小児期にみられる急性の全身感染症であり,水痘帯状疱疹ウイルス(ヒトヘルペスウイルス3型)によって引き起こされる。通常は軽度の全身症状から始まり,その後すぐに斑状疹,丘疹,小水疱,および痂皮を特徴とする皮膚病変が群発して現れる。重度の神経系またはその他の全身性合併症(例,肺炎)のリスクのある患者は,成人,新生児,および易感染性患者,または特定の基礎疾患を有する患者などである。診断は臨床的に行う。重症合併症のリスクのある患者は... さらに読む 水痘 である。

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神経系感染症

ほとんどの脳炎 脳炎 脳炎は脳実質の炎症であり,ウイルスの直接侵襲に起因する。急性散在性脳脊髄炎は,ウイルスまたはその他の外来タンパク質に対する過敏反応によって脳および脊髄に炎症が生じる病態である。どちらの病態も通常はウイルスが誘因となる。症状としては,発熱,頭痛,精神状態変容などがあり,しばしば痙攣発作や局所神経脱落症状もみられる。診断には髄液検査と神経画像検査を要する。治療は支持療法のほか,原因によっては抗ウイルス薬を使用する。... さらに読む 症例はウイルスによって引き起こされる(Professional.see table 主な神経系ウイルス 主な神経系ウイルス 最もよく侵される器官系(例,肺,消化管,皮膚,肝臓,中枢神経系,粘膜)によってウイルス感染症を分類することは臨床的に有用であるが,一部の特定のウイルス性疾患(例,流行性耳下腺炎)は分類困難である。様々な特定のウイルスおよびそれらが引き起こす疾患については,本マニュアルの別の箇所でも考察されてい。 (ウイルスの概要も参照のこと。) 最も頻度の高いウイルス感染症は,おそらく上気道感染症である。呼吸器感染は,乳児,高齢者,および肺疾患または心... さらに読む )。これらのウイルスの多くは吸血節足動物,主に蚊およびダニによってヒトに伝播され,それらのウイルスはアルボウイルス アルボウイルス,アレナウイルス,およびフィロウイルス感染症の概要 アルボウイルス(節足動物媒介ウイルス)という名称は,特定の吸血性節足動物,主に昆虫(ハエおよび蚊)とクモ形網動物(マダニ)を媒介生物としてヒトおよび/または他の脊椎動物に伝播する全てのウイルスに適用される。アルボウイルスは,ウイルスゲノムの性質および構造に基づいた現在のウイルス分類体系には含まれていない。... さらに読む (節足動物媒介ウイルス)と呼ばれる。そのような感染に対しては,蚊やダニに刺されないようにすることも予防法のうちである。

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出血熱

皮膚または粘膜感染症

一部のウイルスは,再発して慢性化することのある皮膚または粘膜病変を引き起こす(Professional.see table 再発性または慢性の皮膚または粘膜病変を引き起こす主なウイルス 再発性または慢性の皮膚または粘膜病変を引き起こす主なウイルス 最もよく侵される器官系(例,肺,消化管,皮膚,肝臓,中枢神経系,粘膜)によってウイルス感染症を分類することは臨床的に有用であるが,一部の特定のウイルス性疾患(例,流行性耳下腺炎)は分類困難である。様々な特定のウイルスおよびそれらが引き起こす疾患については,本マニュアルの別の箇所でも考察されてい。 (ウイルスの概要も参照のこと。) 最も頻度の高いウイルス感染症は,おそらく上気道感染症である。呼吸器感染は,乳児,高齢者,および肺疾患または心... さらに読む )。粘膜皮膚感染症は,単純ヘルペスウイルス感染症 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 単純ヘルペスウイルス(ヒトヘルペスウイルス1型および2型)は一般的に,皮膚,口腔,口唇,眼,および性器を侵す反復性感染症を引き起こす。頻度の高い重症感染症としては,脳炎,髄膜炎,新生児ヘルペスなどがあり,易感染性患者では播種性感染症もある。皮膚粘膜感染症では,紅斑上に集簇する有痛性の小水疱が生じる。診断は臨床的に行う;培養,PCR検査,直接蛍光抗体法,または血清学的検査により確定診断が可能である。治療は対症療法である;アシクロビル,バラ... さらに読む 単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症 の最もよくみられる形態である。ヒトパピローマウイルスは疣贅 疣贅 疣贅はよくみられる表皮の良性病変であり,ヒトパピローマウイルスの感染によって生じる。疣贅は全身のあらゆる部位に生じ,形態も多彩である。診断は診察による。疣贅は通常は自然消退するが,破壊的方法(例,切除,焼灼,凍結療法,液体窒素)や外用薬または注射薬で治療することもある。 疣贅はほぼ全ての人々に生じる;あらゆる年齢でみられるが,小児で最も頻度が高く,高齢者では比較的少ない。 疣贅はヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって生じるが,HP... さらに読む 疣贅 を引き起こす;一部の亜型は子宮頸癌 子宮頸癌 子宮頸癌は,多くは扁平上皮癌であり,ヒトパピローマウイルス感染により引き起こされる;頻度は低いが腺癌であることもある。子宮頸部腫瘍は無症状である;早期子宮頸癌の最初の症状は通常,不正性器出血,しばしば性交後の性器出血である。診断は,頸部パパニコロウ検査および生検による。進行期診断は臨床的に行う。治療は通常,早期疾患に対しては外科的切除,局所進行例には放射線療法に加え化学療法が行われる。広範に転移している場合は,化学療法が単独で用いられる... さらに読む 子宮頸癌 ,その他の肛門性器癌 肛門癌 米国では,肛門癌の年間症例数は推定8,580例,年間死亡数は約1,160例である(1)。主症状は排便時の出血である。診断は内視鏡検査による。治療選択肢としては,切除,化学療法,放射線療法などがある。 肛門直腸の扁平上皮癌(非角化型または類基底細胞型癌)は遠位大腸癌の3~5%を占める。基底細胞癌,ボーエン病(表皮内扁平上皮癌),乳房外パジェ... さらに読む 肛門癌 ,および中咽頭癌 中咽頭扁平上皮癌 中咽頭扁平上皮癌とは,扁桃,舌根および舌後方3分の1,軟口蓋,ならびに咽頭後壁および側壁の癌を指す。中咽頭癌の95%以上を扁平上皮癌が占める。タバコおよびアルコールが主要な危険因子であるが,現在ではヒトパピローマウイルス(HPV)がこれらの腫瘍の大半を引き起こしている。症状としては,咽頭痛,嚥下痛,嚥下困難などがある。治療には放射線,化学療法,またはその両方を用いるが,一次手術が使用される頻度が増え始めている。HPV陽性患者で生存率がは... さらに読む を引き起こす。

ヒトとヒトの接触で伝播する。

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多臓器疾患

エンテロウイルス エンテロウイルス感染症の概要 エンテロウイルスは,ライノウイルス(感冒を参照)およびヒトパレコウイルスとともに,ピコルナウイルス科(小さな[pico]RNAウイルス)に属する。ヒトパレコウイルス1型および2型は,かつてはエコーウイルス22型および23型と呼ばれていたが,現在ではパレコウイルスに再分類されている。全てのエンテロウイルスは不均一な抗原性を有し,地理的に広く... さらに読む にはコクサッキーウイルスやエコーウイルスなどが含まれるが,これらはサイトメガロウイルス サイトメガロウイルス(CMV)感染症 サイトメガロウイルス(CMV)は,重症度に大きな幅のある感染症を引き起こす。伝染性単核球症に類似するが重度の咽頭炎を欠いた症候群がよくみられる。HIV感染患者とまれに臓器移植レシピエントやその他の易感染性患者において,網膜炎など重度の局所疾患が生じうる。新生児および易感染性患者では,重度の全身性疾患が発生することがある。臨床検査による診断は重症例において役に立ち,培養,血清学的検査,生検,抗原または核酸の検出などを行う。ガンシクロビルお... さらに読む と同様,種々の多臓器症候群を引き起こすことがある(Professional.see table 多臓器疾患を引き起こす主なウイルス 多臓器疾患を引き起こす主なウイルス 最もよく侵される器官系(例,肺,消化管,皮膚,肝臓,中枢神経系,粘膜)によってウイルス感染症を分類することは臨床的に有用であるが,一部の特定のウイルス性疾患(例,流行性耳下腺炎)は分類困難である。様々な特定のウイルスおよびそれらが引き起こす疾患については,本マニュアルの別の箇所でも考察されてい。 (ウイルスの概要も参照のこと。) 最も頻度の高いウイルス感染症は,おそらく上気道感染症である。呼吸器感染は,乳児,高齢者,および肺疾患または心... さらに読む )。

糞口感染により伝播する。

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非特異的熱性疾患

一部のウイルスは発熱,倦怠感,頭痛,筋肉痛などの非特異的症状を引き起こす(Professional.see table 非特異的急性熱性疾患を引き起こす主なウイルス 非特異的急性熱性疾患を引き起こす主なウイルス 最もよく侵される器官系(例,肺,消化管,皮膚,肝臓,中枢神経系,粘膜)によってウイルス感染症を分類することは臨床的に有用であるが,一部の特定のウイルス性疾患(例,流行性耳下腺炎)は分類困難である。様々な特定のウイルスおよびそれらが引き起こす疾患については,本マニュアルの別の箇所でも考察されてい。 (ウイルスの概要も参照のこと。) 最も頻度の高いウイルス感染症は,おそらく上気道感染症である。呼吸器感染は,乳児,高齢者,および肺疾患または心... さらに読む およびProfessional.table numonly アルボウイルス,アレナウイルス,およびフィロウイルス感染症 アルボウイルス,アレナウイルス,およびフィロウイルス感染症 アルボウイルス(節足動物媒介ウイルス)という名称は,特定の吸血性節足動物,主に昆虫(ハエおよび蚊)とクモ形網動物(マダニ)を媒介生物としてヒトおよび/または他の脊椎動物に伝播する全てのウイルスに適用される。アルボウイルスは,ウイルスゲノムの性質および構造に基づいた現在のウイルス分類体系には含まれていない。... さらに読む )。通常は媒介昆虫または媒介節足動物によって伝播する。

リフトバレー熱は,まれに眼疾患,髄膜脳炎,または出血型(死亡率50%)に進行することがある。

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