入院手術であれ外来手術であれ,待機手術の前には,外科チームは正規の術前評価を得るために内科専門医にコンサルテーションを求め,内科専門医は是正可能な異常を同定したり,追加のモニタリングおよび治療の必要性を判定したりすることで,リスクを最小化する。徹底的な術前評価を行う上での目標は,手術のリスクと術後合併症を最小限に抑えるために個別化した手術計画を患者に提供することである。症例によっては,可能であれば,特定の基礎疾患(例,高血圧,糖尿病,血液学的異常)の至適な管理が可能になるまで,待機手術を延期すべきである。また,大手術を受けるにはリスクが高いと考えられる患者が,より侵襲性の低い介入が適切と術前に同定されることがある。