子こどもの中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょう

完全なレビュー: 2025年 10月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 10月
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中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうとはどのような病気びょうきですか?

中枢神経系ちゅうすうしんけいけいとは脳のうと脊髄せきずいのことです。ウイルス感染症かんせんしょうは、これらの一方いっぽうまたは両方りょうほうに影響えいきょうすることがあります。感染かんせんすると次つぎの病気びょうきになることがあります。

  • 髄膜炎ずいまくえん:髄膜ずいまく(脳のうと脊髄せきずいをおおっている組織そしきの層そう)の感染症かんせんしょう

  • 脳炎のうえん(脳のうの感染症かんせんしょう)

中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうは、とても深刻しんこくになることがあります。

  • 最初さいしょの症状しょうじょうはふつう発熱はつねつで、次つぎに不機嫌ふきげんになり、食たべたがらなくなり、頭痛ずつうや首くびの痛いたみ、場合ばあいによってはけいれん発作ほっさを起おこします。

  • ほとんどの子こどもは回復かいふくしますが、なかには昏睡状態こんすいじょうたいになって死しんでしまう子こどももいます。

  • 難聴なんちょう、精神面せいしんめんでの問題もんだい、けいれん発作ほっさ、腕うでや脚あしの筋力低下きんりょくていかなどの合併症がっぺいしょうがずっと続つづく子こどもも少数しょうすういます。

  • 医師いしは腰椎穿刺ようついせんしを行おこなって、子こどもが髄膜炎ずいまくえんや脳炎のうえんかどうかを調しらべます。

  • ふつう、脳のうや脊髄せきずいのウイルス感染症かんせんしょうに対たいする特別とくべつな治療法ちりょうほうはありません。

子こどもの中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうの原因げんいんは何なんですか?

中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうは、いろいろな種類しゅるいのウイルスによって引ひき起おこされます。

子こどもは、たとえば次つぎのように、いろいろな経路けいろでこれらのウイルスに感染かんせんします。

  • 出生時しゅっせいじに産道さんどうを通とおるときに母親ははおやから(ヘルペスウイルス)

  • 感染かんせんした昆虫こんちゅうにかまれることから

  • ウイルスに感染かんせんした人ひとの近ちかくの空気くうきを吸すい込こむことから

子こどもの中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうにはどのような症状しょうじょうがありますか?

症状しょうじょうは年齢ねんれいによって異ことなります。

赤あかちゃんではふつう、次つぎの症状しょうじょうがあります。

  • 発熱はつねつ

  • 抱だっこしたりゆすったりしても、ぐずったり泣ないたりする―場合ばあいによって、異常いじょうに甲高かんだかい声こえで泣なく

  • 嘔吐おうと

  • あまり食たべない

なかには、最初さいしょの徴候ちょうこうがけいれん発作ほっさの赤あかちゃんもいます。

子こどもでは、次つぎの症状しょうじょうがあります。

  • 頭痛ずつう

  • 首くびが硬かたくなる

  • 発熱はつねつ

  • 重おもい脳炎のうえんになると、反応はんのうが鈍にぶくなり、混乱こんらんに続つづいて昏睡こんすいになり、命いのちを失うしなうこともあります。

赤あかちゃんや子こどもに単純たんじゅんヘルペスウイルス感染症かんせんしょうのせいで脳炎のうえんが起おきた場合ばあいは、皮膚ひふの表面ひょうめんや目めや口くちの中なかに赤あかい斑点はんてんの発疹ほっしんや液体えきたいで満みたされた水みずぶくれができるなど、ほかの部分ぶぶんでの感染かんせんによる症状しょうじょうがみられることがあります。

中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうには何なにか合併症がっぺいしょうがありますか?

一部いちぶの赤あかちゃんや子こどもは、感染後かんせんごに脳のうや神経しんけいの問題もんだいが起おこります。次つぎの症状しょうじょうがみられることもあります。

  • うでやあしに力ちからが入はいらない

  • 目めが見みえなくなったり、耳みみが聞きこえなくなったりする

  • 行動こうどうが変かわる

  • 学習がくしゅうや行動こうどうに問題もんだいが起おこる

  • けいれん発作ほっさが起おきたり治おさまったりする

ときには、これらの問題もんだいはなくなりますが、いつまでも続つづくこともあります。

医師いしはどのようにして私わたしの子こどもが中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうかどうかを判断はんだんしますか?

あなたのお子こさんが髄膜炎ずいまくえんや脳炎のうえんかどうかを調しらべるために、医師いしは次つぎのことをします。

  • 腰椎穿刺ようついせんし

腰椎穿刺ようついせんしでは、医師いしは腰こしのあたりに針はりをさし、脊髄せきずいの周まわりから体液たいえきを採取さいしゅします。ときには、医師いしは次つぎのことも行おこないます。

  • お子こ様さまの脳波のうはを見みるための脳波検査のうはけんさ(EEG)

  • 脳のうのMRI(磁気共鳴画像じききょうめいがぞう法ほう)検査けんさとCT(コンピュータ断層撮影だんそうさつえい)検査けんさ

医師いしは子こどもの中枢神経系ちゅうすうしんけいけいのウイルス感染症かんせんしょうをどのように治療ちりょうしますか?

医師いしは次つぎのことをする場合ばあいがあります。

  • 赤あかちゃんを病院びょういんで治療ちりょうし、あたたかくして水分すいぶんを与あたえ、発熱はつねつやけいれん発作ほっさに対たいする薬くすりを与あたえます。

  • 単純たんじゅんヘルペスウイルス感染症かんせんしょうの子こどもには、抗こうウイルス薬やくを静脈じょうみゃくから注射ちゅうしゃして治療ちりょうします。

  • ときには、ステロイド(ときにグルココルチコイドまたはコルチコステロイドとしても知しられます)や他ほかの薬くすりを与あたえて、脳のうや神経しんけいに長ながく続つづいている損傷そんしょうを治療ちりょうします。

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