小児しょうにの発作性ほっさせい疾患しっかん

完全なレビュー: 2024年 4月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2024年 5月
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けいれん発作ほっさとは何なんですか?

けいれん発作ほっさは、脳のうの電気でんき信号しんごうが変化へんかすることで起おきる発作ほっさです。

  • 脳のうは神経細胞しんけいさいぼうでできています。

  • 神経細胞しんけいさいぼうは、電気でんき信号しんごうを利用りようして、たがいにやり取とりをしています。

  • あまりに多おおくの神経細胞しんけいさいぼうがいっせいに信号しんごうを送おくると、発作ほっさが起おこります。

子こどもがけいれん発作ほっさを起おこしたとき、どのようなことが起おこりますか?

けいれん発作ほっさは、子こどもと大人おとなで変かわりません。あまりに多おおくの神経細胞しんけいさいぼうが信号しんごうを送おくると、脳のうがそれらの信号しんごうを処理しょりできず、異常いじょうなことが起おこります。たとえば、お子こさんに次つぎのことが起おこるかもしれません:

  • たおれて、全身ぜんしんがふるえ始はじめる

  • 意識いしきがなくなったり、頭あたまが混乱こんらんしたりする

ふつうは数分すうふんすると、神経細胞しんけいさいぼうがふつうに動うごき始はじめ、正常せいじょうな状態じょうたいにもどります。

てんかんとはどのような病気びょうきですか?

てんかんは、長ながい期間きかんにわたって、けいれん発作ほっさが何度なんども起おこる病気びょうきです。

一度いちどけいれん発作ほっさが起おこっても、再ふたたび起おこることがなく、てんかんにはならない子こどももいます。てんかんの子こどもには、けいれん発作ほっさが何度なんども起おこりますが、発作ほっさの回数かいすうは人ひとによってちがいます。1年ねんに1回かいか2回かいだけ、けいれん発作ほっさを起おこす子こどももいます。けいれん発作ほっさを毎日まいにち起おこす子こどももいます。

子こどものけいれん発作ほっさの原因げんいんは何なんですか?

ほとんどの場合ばあい、子こどもがけいれん発作ほっさを起おこす原因げんいんは医師いしにも分わかりません。

けいれん発作ほっさは、次つぎの理由りゆうで起おきた脳のうのダメージによって引ひき起おこされることもあります。

  • 生うまれてくるときに起おきた酸素さんその不足ふそく

  • 頭部外傷とうぶがいしょう

  • 脳のうの生うまれつきの異常いじょう

  • 脳のうの感染症かんせんしょう(髄膜炎ずいまくえんなど)

  • 体内たいないの化学物質かがくぶっしつのバランスに関かんする遺伝的いでんてきな異常いじょう(代謝性疾患たいしゃせいしっかん)

  • 妊娠にんしんしている母親ははおやが違法いほうな薬くすりを使つかうこと

幼おさない子こどもでは、高熱こうねつが原因げんいんでけいれん発作ほっさが起おきることもあります(熱性ねっせいけいれん)。

けいれん発作ほっさの見みた目めはどのようなものですか?

生うまれたばかりの赤あかちゃんにけいれん発作ほっさが起おきると、次つぎのようになることがあります。

  • 唇くちびるを鳴ならしたり、食たべものをかむような動うごきをしたりする

  • 左右さゆうの目めがちがう方向ほうこうを向むく

  • ぐったりする

生うまれたばかりの赤あかちゃんはふつう、より成長せいちょうした子こどものけいれん発作ほっさのように全身ぜんしんをふるわせることはしません。

成長せいちょうした赤あかちゃんや幼おさない子こどもにけいれん発作ほっさが起おきると、次つぎのようになることがあります。

  • たおれて、けいれん(腕うでや脚あしのビクビクする動うごき)が起おこる

  • 背中せなかを弓ゆみのように反そらせて、固かたまっているように見みえる

  • ぼんやりしたり、頭あたまが混乱こんらんしたりする

けいれんは、片方かたほうの腕うでや脚あしなど、体からだの一部いちぶだけに起おこることもあります。

けいれん発作ほっさが起おきている間あいだは、お子こさんは何なにが起おこっているの分わからず、あなたと話はなしをすることも、問といかけに答こたえることもできません。それでも呼吸こきゅうはしています。けいれん発作ほっさが終おわると、その子こどもはふつう、少すこし混乱こんらんしています。混乱こんらんは長ながいと1~2時間じかん続つづくこともあります。

けいれん発作ほっさによって脳のうが傷きずつくことはありますか?

けいれん発作ほっさが長ながい時間じかん(一般的いっぱんてきには1時間じかん以上いじょう)続つづかなければ、けいれん発作ほっさが子こどもの脳のうに害がいを与あたえることはありません。ほとんどのけいれん発作ほっさは1~2分ふんしか続つづきません。

私わたしの子こどもがけいれん発作ほっさを起おこしたら、私わたしはどうすればよいですか?

  • お子こさんを横向よこむきに寝ねかせてください。

  • けがをしそうなもの(階段かいだんやとがったものなど)から、お子こさんを遠とおざけてください。

  • 意識いしきがはっきりするまで、お子こさんに食たべものや飲のみものを与あたえないでください。

次つぎのような対処法たいしょほうを聞きいたことがあるかもしれませんが:

  • お子こさんの口くちに物ものを入いれてはいけません。

  • お子こさんの舌したをつかもうとしてはいけません。

次つぎの場合ばあいは、救急車きゅうきゅうしゃを呼よんでください(日本にほんでは119番ばん、アメリカのほとんどの地域ちいきでは911番ばん):

  • けいれん発作ほっさが5分以上ふんいじょう続つづいている

  • けいれん発作ほっさが起おきている間あいだに、けがをした場合ばあい

  • けいれん発作ほっさが終おわった後あとに、呼吸こきゅうが苦くるしそうにしている場合ばあい

  • すぐに次つぎの発作ほっさが始はじまった場合ばあい

  • お子こさんにとって初はじめてのけいれん発作ほっさだった場合ばあい

もしお子こさんにけいれん性せい疾患しっかんがあるなら、またけいれん発作ほっさが起おきた場合ばあいに、いつ、どんなときに、どのくらい急いそいで病院びょういんに行いけばいいのかについて、医師いしに相談そうだんしてください。

子こどもにけいれん発作ほっさが起おきた後あとには、医師いしはどのようなことをしますか?

医師いしが何なにをするかは、次つぎのことがらによって変かわってきます。

  • 今回こんかいがお子こさんの初はじめてのけいれん発作ほっさかどうか

  • 前まえにもけいれん発作ほっさが起おきたことがあって、原因げんいんを調しらべるための検査けんさを受うけたことがあるかどうか

今回こんかいが私わたしの子こどもの初はじめてのけいれん発作ほっさです

けいれん発作ほっさが初はじめて起おきた場合ばあいは、医師いしが危険きけんな原因げんいんを見みつけることがとても大切たいせつです。医師いしは、お子こさんの診察しんさつをした後あと、ふつうは検査けんさをします。それらの検査けんさとしては次つぎのものがあります。

  • 血液検査けつえきけんさ

  • 尿検査にょうけんさ(尿にょう分析ぶんせき)

  • CT検査けんさ、MRI検査けんさ、または超ちょう音波検査おんぱけんさ(脳のうに特定とくていの異常いじょうがないか調しらべるための脳のうの画像検査がぞうけんさ)

  • 腰椎穿刺ようついせんし(医師いしがお子こさんの腰こしのあたりに針はりをさし、脳のうと脊髄せきずいの周まわりに流ながれている液体えきたいのサンプルをとる検査けんさ)

これらの検査けんさの結果けっかが正常せいじょうなら、医師いしは脳波検査のうはけんさという、脳のうの電気でんきでんき信号しんごうを測はかる検査けんさをすることがあります。

  • この検査けんさでは、技師ぎしがお子こさんの頭あたまに小ちいさなパッチをはりつけます。

  • はりつけたパッチを、脳のうの信号しんごうを記録きろくする脳波検査のうはけんさの機械きかいにケーブルでつなぎます。

  • 脳波検査のうはけんさは、お子こさんが起おきているときでも、眠ねむっているときでもできます。

私わたしの子こどもは前まえにもけいれん発作ほっさが起おきたことがあります

お子こさんが前まえにもけいれん発作ほっさが起おきたことがあり、検査けんさも受うけたことがある場合ばあいは、医師いしはふつう、次つぎのことに当あてはまらないかぎり、心配しんぱいしないでしょう:

  • けいれん発作ほっさが、いつもとちがう、または

  • けいれん発作ほっさが、いつもよりとても多おおく起おこる

このような場合ばあいは、お子こさんを病院びょういんに連つれて行いく必要ひつようがあり、医師いしは一部いちぶの検査けんさをもう一度いちどすることがあります。お子こさんがけいれん発作ほっさを予防よぼうする薬くすりを飲のんでいる場合ばあい、医師いしはふつう、血液検査けつえきけんさをして、お子こさんの血液けつえきの中なかに十分じゅうぶんな量りょうの薬くすりがあることを確たしかめます。

お子こさんに前まえのときと変かわらないけいれん発作ほっさが起おきた場合ばあいは、病院びょういんに行いく必要ひつようがないかもしれません。けいれん発作ほっさがまた起おこったらどうすればよいかについて、前まえもって医師いしに相談そうだんしておいてください。

医師いしはけいれん発作ほっさをどのように治療ちりょうしますか?

けいれん発作ほっさを止とめるには

ほとんどの子こどもには、けいれん発作ほっさが起おきている間あいだにけいれん発作ほっさを止とめる治療ちりょうは必要ひつようありません。

けいれん発作ほっさは15分以上ふんいじょう続つづくこともあります。そのようなけいれん発作ほっさに対たいしては、医師いしはお子こさんの静脈じょうみゃくから薬くすりを体からだに入いれて、けいれん発作ほっさを止とめます。

けいれん発作ほっさを予防よぼうするには

  • 数分すうふんしか続つづかないけいれん発作ほっさが1回かいだけ起おきた子こどもには、ふつう、けいれん発作ほっさを予防よぼうするための治療ちりょうは必要ひつようありません。

  • けいれん発作ほっさが何度なんども起おきている子こどもや、長ながく続つづく発作ほっさが起おきた子こどもには、医師いしはふつう、発作ほっさを予防よぼうするための薬くすり(抗こうてんかん薬やく)を出だします。

一部いちぶのとても深刻しんこくなてんかんは、薬くすりでコントロールできません。それ以上いじょう、けいれん発作ほっさが起おきないようにするために、脳のうの手術しゅじゅつや別べつの医療処置いりょうしょちを受うけることがあります。

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