ウイルス性髄膜炎せいずいまくえん

完全なレビュー: 2024年 1月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2024年 1月
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ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんとはどのような病気びょうきですか?

髄膜炎ずいまくえんは、脳のうと脊髄せきずいをおおっている、うすい組織そしきの層そうに起おきる感染症かんせんしょうです。この組織そしきの層そうを髄膜ずいまくといいます。ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんでは、ウイルスによって感染症かんせんしょうが引ひき起おこされます。ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんは普通ふつう、細菌さいきんによる髄膜炎ずいまくえん(細菌性髄膜炎さいきんせいずいまくえん)ほど危険きけんではありません。

  • ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんは普通ふつう、発熱はつねつ、体からだのだるさ、頭痛ずつう、筋肉痛きんにくつうなどの症状しょうじょうで始はじまります。

  • その後ご、頭痛ずつうがひどくなり、首くびが硬かたくなることがあります。

  • 医師いしは、あなたの症状しょうじょうと腰椎穿刺ようついせんしの結果けっかから、ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんを疑うたがいます。

  • HIVやヘルペスウイルスによって髄膜炎ずいまくえんが引ひき起おこされた場合ばあいは、これらのウイルスに対たいする薬くすりで治療ちりょうしますが、ほとんどの種類しゅるいのウイルス性髄膜炎せいずいまくえんには、治療ちりょうするための薬くすりがありません。

  • ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんになった人ひとのほとんどは、数週間すうしゅうかんで具合ぐあいがよくなります。

ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんの原因げんいんは何なんですか?

次つぎのものなど、たくさんの種類しゅるいのウイルスがウイルス性髄膜炎せいずいまくえんを引ひき起おこすことがあります。

ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんを引ひき起おこすウイルスには、その種類しゅるいに応おうじて、次つぎのようないくつかの経路けいろで感染かんせんします。

  • 汚染おせんされた便べんにふれてしまう(感染かんせんした人ひとが公共こうきょうのプールで泳およいだり、トイレを使つかった後あとに手てを洗あらわなかったりした場合ばあいに起おこります)

  • 感染かんせんした人ひとと性行為せいこういをしたり、性行為せいこうい以外いがいで性器せいきにふれる

  • 蚊かなどの昆虫こんちゅうにかまれる

  • 空気中くうきちゅうのウイルスを吸すいこむ

  • 感染かんせんしたネズミやハムスターの尿にょうや糞ふんが付ついたゴミやえさにふれてしまう

  • 注射針ちゅうしゃばりを使つかい回まわしする

ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

症状しょうじょうは細菌性髄膜炎さいきんせいずいまくえんによるものに似にていますが、普通ふつうはそれよりも軽かるく、ゆるやかに進すすみます。最初さいしょは、何なにも症状しょうじょうが現あらわれないか、次つぎのように、かぜやウイルス性胃腸炎せいいちょうえんと似にた症状しょうじょうがみられます。

  • 発熱はつねつ

  • せき

  • 筋肉痛きんにくつう

  • 嘔吐おうと

  • おなかが空すかない

その後ご、次つぎの症状しょうじょうが現あらわれます。

  • 発熱はつねつ

  • 頭痛ずつう

  • 首くびが硬かたくなって、あごを胸むねにつけられなくなったり、そうしようとすると痛いたみを感かんじたりしますが、ほかの方向ほうこうに頭あたまを動うごかすと、それほど痛いたみを感かんじないことがあります。

ヘルペスウイルスによる髄膜炎ずいまくえんでは、全員ぜんいんではありませんがほとんどの人ひとで、性器せいきにもヘルペスウイルスによるただれがあります。

医師いしはどのようにして、私わたしがウイルス性髄膜炎せいずいまくえんかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、脳のうと脊髄せきずいの周まわりにある体液たいえき(髄液ずいえき)の中なかにウイルスがいないか調しらべる検査けんさをします。髄液ずいえきをとるために、医師いしは次つぎのことをします。髄液ずいえきをとるために、医師いしは次つぎのことをします。

腰椎穿刺ようついせんしでは、医師いしがあなたの腰こしの辺あたりに、長ながくて細ほそい針はりを刺さします。そして、検査けんさに使つかうために髄液ずいえきを少すこしだけぬき取とります。腰椎穿刺ようついせんしをする前まえに、医師いしがMRI検査けんさやCT検査けんさをすることもあります。

医師いしは次つぎのこともします。

  • ウイルス感染かんせんの徴候ちょうこうがないか調しらべるための血液検査けつえきけんさ

腰椎穿刺ようついせんしの方法ほうほう

髄液ずいえきは、脳のうと脊髄せきずいをおおっている組織そしき(髄膜ずいまく)の中間ちゅうかんの層そうと内側うちがわの層そうの間あいだにあるスペースを流ながれています。この体液たいえきのサンプルを取とり出だすために、医師いしは脊髄せきずいの先端せんたんよりも下したにある、下したの方ほうの脊椎せきついの2つの骨ほね(椎骨ついこつ)の間あいだに、中なかが空洞くうどうになった細ほそい針はりを差さし入いれます。通常つうじょう、患者かんじゃは膝ひざを胸むねの方ほうに曲まげた状態じょうたいで横向よこむきに寝ねます。この姿勢しせいをとると、椎骨ついこつと椎骨ついこつの隙間あいだが広ひろがるため、刺さす際さいに針はりが骨ほねに当あたりにくくなります。

医師いしは髄液ずいえきを試験管しけんかんに入いれて、検査室けんさしつに送おくります。

医師いしはウイルス性髄膜炎せいずいまくえんをどのように治療ちりょうしますか?

もし髄膜炎ずいまくえんの原因げんいんがHIVかヘルペスウイルスなら、医師いしは抗こうウイルス薬やくをあなたに出だします。医師いしはまた、発熱はつねつと頭痛ずつうに対たいするアセトアミノフェンなど、症状しょうじょうを治療ちりょうするための薬くすりも出だすでしょう。

ウイルス性髄膜炎せいずいまくえんになった人ひとのほとんどは、治療ちりょうをしてもしなくても数週間すうしゅうかんで回復かいふくするので、抗こうウイルス薬やくは必要ひつようありません。ただし、回復かいふくが遅ちおそいことがあり、具合ぐあいがよくなるのに数すうカ月げつかかる可能性かのうせいもあります。

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