青年期とは,小児期から成人期に至るまでの期間である。急速な身体的成長と心理社会的発達がみられる段階であり,それらの結果として,健康促進の機会がもたらされると同時に,健康上のリスクも生じる。リスクは以下のものに関係する:
肥満,新たな疾患や慢性疾患,外傷などの医学的問題
青年期によくみられる健康上の問題
米国の青年に起こる死亡および身体障害の最大の原因は,不慮の負傷(例,銃器,自動車事故,および薬物の過剰摂取によるもの)である(1)。
故意の負傷(殺人,自殺)による身体的外傷も青年では非常によくみられる。また,競技活動などの結果として脳震盪が発生することもある。
物質使用は一般に健康上の重大な懸念事項であり,青年において重要な問題となっている。短期的および長期的な影響を回避するために,健康教育,予防,スクリーニング,および早期発見が必要である。
青年期には精神疾患がよくみられる。COVID-19のパンデミックとそれに対する世界的な対応(家庭や学校のスケジュールの混乱など)は,青年の精神衛生に大きな影響を及ぼした。
青年が自身のセクシュアリティを模索し,友人や他者からの性的な期待や行動に曝されるようになると,性や生殖に関する問題が重要性を増してくる。性の健康に関する問題としては以下のものが考えられる:
この時期にはジェンダーアイデンティティの模索が生じることもある。
幸いなことに,大半の青年は身体的にも精神的にも良好な健康状態を維持する。しかしながら,青年に重度または慢性の疾患が発生することもある。青年期には肥満がよくみられ,糖尿病や高血圧,脂質異常症などの併存症をしばしば伴う。さらに,医学の進歩によって,小児期早期の重篤な疾患後の生存期間が延長している。
米国では,約40%の青年が喘息や糖尿病,炎症性腸疾患などの慢性疾患を有している(2)。
一般的ではないが,青年で最も多くみられるがんとして,白血病,リンパ腫,骨肉腫,軟部肉腫(例,横紋筋肉腫),中枢神経系腫瘍,甲状腺癌などがある。
参考文献
1.Goldstick JE, Cunningham RM, Carter PM.Current Causes of Death in Children and Adolescents in the United States. N Engl J Med.2022;386(20):1955-1956.doi:10.1056/NEJMc2201761
2.U.S. Department of Health and Human Services (HHS) Data Resource Center for Child and Adolescent Health: 2018-2019 National Survey of Children's Health.Accessed October 27, 2024.



