間質性肺疾患の概要

完全なレビュー: 2025年 6月 執筆者:Joyce Lee, MD, MAS, University of Colorado School of Medicine | 査読者Richard K. Albert, MD, Department of Medicine, University of Colorado Denver - Anschutz Medical
最終更新日: 2025年 7月
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間質性肺疾患は、びまん性実質性肺疾患とも呼ばれ、肺の間質腔が障害されるいくつかの病気をまとめた総称です。間質腔とは、肺胞(肺にある空気の袋)の壁や、血管と細い気道の周辺の空間を指します。間質性肺疾患は、肺組織に炎症細胞が異常に集積する結果、息切れやせきが生じる病気で、それぞれの病気の画像所見は似ていますが、それ以外に関連性はありません。間質性肺疾患の中には、極めてまれなものもあります。

間質性肺疾患の初期には、間質腔に白血球やタンパク質を豊富に含む液体が集積して炎症を引き起こします。炎症が持続すると、正常な肺組織が瘢痕化(線維化)した組織に置き換わることがあります。肺胞の破壊が進行するにつれて、肺胞部分に壁が厚くなった嚢胞(蜂の巣に似ているため、蜂巣肺と呼ばれます)が残ります。こうした変化によって生じた病気を肺線維症と呼びます。

間質性肺疾患には様々な病気があり、原因もそれぞれ異なっていますが、類似した特徴がいくつかみられます。いずれも、血液中に酸素を運搬する能力が低下し、肺の硬化や萎縮が生じるため、呼吸が困難になり、せきがでるようになります。しかし、血液中から二酸化炭素を除去する機能は、一般に影響を受けません。

間質性肺疾患の診断

  • 胸部CT検査

  • 肺機能検査

  • 動脈血ガス検査

間質性肺疾患は、これよりはるかに一般的な病気(肺炎慢性閉塞性肺疾患[COPD]など)と同様な症状がみられるため、最初は間質性肺疾患が疑われないことがあります。間質性肺疾患が疑われる場合は、診断検査が行われます。検査は疑われる病気の種類によって異なることがありますが、一般的には似たような検査が行われる傾向にあります。

ほとんどの場合、胸部X線検査胸部CT検査肺機能検査が行われ、ときに動脈血ガス分析が行われます。CT検査は、胸部X線検査より感度が高く、より特異的な診断を下すのに有用です。分解能を最大限に高めた技術を用いたCT検査(高分解能CT検査)も行われます。肺機能検査では、多くの場合、肺に吸い込める空気の量が異常に少ないことが明らかになります。動脈血ガス検査では、動脈血中の酸素と二酸化炭素のレベルを測定し、動脈血の酸性度(pH)を判定します。

医師は、診断を確定するために、気管支ファイバースコープと呼ばれる器具で肺の小さな組織片を採取し、顕微鏡で調べる検査(肺生検)を行うことがあります。この方法で行う肺生検を、経気管支肺生検と呼びます。これより大きな組織サンプルが必要になることもあり、その場合外科的に採取しなければならず、場合によっては胸腔鏡を使用すること(胸腔鏡下肺生検と呼ばれる方法)もあります。

血液検査が行われることもあります。通常、血液検査で診断を確定することはできませんが、他の類似疾患を調べる検査の一環として行われます。

間質性肺疾患の治療

間質性肺疾患の種類によって、異なる薬剤が処方されます。炎症が過剰な場合、医師は、ステロイドなどの免疫抑制薬(ときにグルココルチコイドまたはコルチコステロイドとも呼ばれます)の投与を選択することがあります。線維化の悪化(瘢痕組織が優勢で通常の肺組織と置き換わること)が認められた場合は、線維化を遅らせる特殊な薬剤を投与することもあります。一部の侵襲的な形態の間質性肺疾患では、肺移植や人工呼吸(人工呼吸器を提供するモニターが付属した機械を使用すること)が必要になることがあります。

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