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新生児の一般的な問題の概要

執筆者:

Robert L. Stavis

, PhD, MD,

最終査読/改訂年月 2017年 11月
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本ページのリソース

新生児の問題は、以下の時期に生じることがあります。

  • 胎児として成長している出生前

  • 陣痛および分娩時

  • 出生後

在胎期間

在胎期間とは、妊娠期間を意味します。在胎期間は出生時における新生児の身体の成熟度に反映されるため、新生児に起こる問題の多くは在胎期間に関連するものです。在胎期間は、母親の最終月経開始日から経過した週数を表します。この期間は多くの場合、例えば妊娠期間に関してさらなる情報が得られる初期の超音波検査の結果など、医師が得るその他の情報に基づいて調整されます。在胎期間が40週間になる日が、出産予定日となります。

新生児は、在胎期間によって以下のように分類されます。

出生前の問題

新生児の問題には、出生前から始まっていたものがあります。

母体の健康上の問題

母体における妊娠中の健康上の問題 妊娠中の病気についての概要 妊娠中は、病気にかかっていると問題が発生するリスクが高まります。病気の例として以下のようなものが考えられます。 女性が妊娠する前からかかっている病気(既存疾患) 妊娠中に発症し、妊娠とは直接関連のない病気 妊娠中に発症しやすくなる病気 糖尿病や高血圧は、妊娠中に問題が生じるリスクが高まる既存疾患の例です。このような病気がある女性が妊娠を望... さらに読む が胎児の成長に影響を及ぼし、新生児の健康に悪影響が出る可能性があります。薬剤が発育中の胎児に与える影響について母親が心配するのは正しいことですが、必要な治療を受けなければ、母親の病気が胎児に害を及ぼす可能性があることも認識する必要があります。母親は自身の病気について、様々な治療のリスクと便益を主治医と話し合うべきです。

がん自体は通常、胎児に影響しませんが、がんの治療に用いられる薬剤に副作用がある場合があります。

糖尿病 妊娠中の糖尿病 妊娠前から糖尿病にかかっている女性の場合、糖尿病にかかっている期間や、高血圧や腎障害などの糖尿病の合併症がみられるかどうかによって、妊娠中に合併症を起こすリスクは異なります。妊娠は糖尿病(1型および2型)を悪化させる傾向がありますが、糖尿病の合併症(眼、腎臓、神経の障害)を誘発したり悪化させたりすることはありません。... さらに読む があると、先天異常 先天異常の概要 先天異常あるいは先天奇形は、出生前の段階で生じる身体的な異常のことをいいます。それらの異常はたいてい出生時、あるいは生後1年以内に明らかになります。 ほとんどの先天異常の原因は不明ですが、感染性要因、遺伝的要因とある種の環境要因は先天異常発生のリスクを高くします。 出生前の段階では、母親の危険因子と超音波検査の結果のほか、ときに血液検査、... さらに読む のリスクや、在胎不当過小児 在胎不当過小(SGA:Small for Gestational Age)の新生児 同じ在胎期間で生まれた新生児の90%が占める体重分布よりも体重が軽い(10パーセンタイル未満)新生児は、在胎期間に比べて小さい(在胎不当過小)とみなされます。 両親が小柄である、胎盤が正常に機能しなかった、母親に病気がある、母親が薬を飲んでいる、母親が妊娠中に喫煙した、飲酒したなどの場合に、新生児の体重が小さくなります。... さらに読む または在胎不当過大児 在胎不当過大(LGA:Large for Gestational Age)の新生児 同じ在胎期間で生まれた新生児の90%が占める体重分布よりも体重が重い(90パーセンタイル以上)新生児は、在胎期間に比べて大きい(在胎不当過大)とみなされます。 両親が大柄である、あるいは母親が糖尿病や肥満であることが原因で、新生児が正常より大きい場合があります。 母親の腹部を測定し、超音波検査を利用して胎児を測定して、胎児の体重の推定に役... さらに読む となるリスクが上昇する可能性があります。新生児にみられる最も一般的な問題は、低血糖です。

てんかん(けいれん性疾患 妊娠中のけいれん性疾患 けいれん性疾患が抗てんかん薬によって良好にコントロールされている女性のほとんどは通常、健康な子どもを安全に出産することができます。こういった女性では、十分に睡眠をとり、抗てんかん薬を適切な用量で服用すれば、妊娠中にけいれん発作の回数が増えることは通常なく、妊娠の結果は通常良好です。ただし、これらの女性では以下の可能性がわずかに高くなります... さらに読む の一種)により先天異常のリスクが上昇します。リスクが上昇する一因は、けいれん発作のコントロールに必要な抗てんかん薬 妊娠中のけいれん性疾患 けいれん性疾患が抗てんかん薬によって良好にコントロールされている女性のほとんどは通常、健康な子どもを安全に出産することができます。こういった女性では、十分に睡眠をとり、抗てんかん薬を適切な用量で服用すれば、妊娠中にけいれん発作の回数が増えることは通常なく、妊娠の結果は通常良好です。ただし、これらの女性では以下の可能性がわずかに高くなります... さらに読む です。しかし、母体のけいれん発作も胎児にとって危険です。妊婦は抗てんかん薬の服用を中止する前に、薬物療法のリスクと便益について主治医と話し合うべきです。

ループス 全身性エリテマトーデス バセドウ病を含む自己免疫疾患は女性に多い病気ですが、特に妊婦に多くみられます。自己免疫疾患で作られる異常な抗体は、胎盤を通過できるため、胎児に問題を引き起こす可能性があります。妊娠による影響は自己免疫疾患の種類によって異なります。 血栓が形成されやすい、または過剰に形成される病気である抗リン脂質抗体症候群は、妊娠中、以下の原因となる可能性... さらに読む (全身性エリテマトーデス)があると、流産 流産 流産とは、妊娠20週までに人為的でない原因によって胎児が失われることです。 胎児側の問題(遺伝性疾患や先天異常など)によっても母体側の問題(生殖器の構造的異常、染色体異常、感染症、コカインの使用、飲酒、喫煙、けがなど)によっても流産が起こりますが、多くの場合、原因は不明です。 出血や筋けいれんが起こることがありますが、特に妊娠して週数が経... さらに読む 未熟性 未熟児 未熟児とは、37週未満で生まれた新生児です。生まれた時期により、未熟児の臓器は発達が不十分であるため、子宮外で機能する準備がまだできていないことがあります。 早産の既往、多胎妊娠、妊娠中の栄養不良、出生前ケアの遅れ、感染症、生殖補助医療(体外受精など)、および高血圧などがある場合に、未熟児を出産するリスクが高くなります。... さらに読む のリスクが上昇し、胎児に異常な心拍数低下が生じる可能性があります。

妊娠高血圧腎症 妊娠高血圧腎症および子癇 妊娠高血圧腎症は過剰な尿タンパクを伴う高血圧で、妊娠20週以降に発症するものです。子癇(しかん)は妊娠高血圧腎症の女性に起こるけいれん発作で、ほかに原因がないものをいいます。 妊娠高血圧腎症によって胎盤剥離や早産が起こりやすくなり、出生直後の新生児に問題が生じるリスクが高まります。... さらに読む は母体と胎児に重度の問題を引き起こす可能性があります。この病気は母体の血圧を著しく上昇させ、母体の腎臓、肝臓、脳、およびその他の器官に影響を及ぼすことがあります。胎盤も影響を受け、この病気が胎児の栄養状態に影響したり、胎盤が子宮壁から剥がれたりする可能性があります。こういった合併症を予防または管理するため、医師は早期の分娩を勧めることがあります。

鎌状赤血球症 鎌状赤血球症 鎌状赤血球症は、鎌状(三日月形)の赤血球と、異常な赤血球の過剰破壊による慢性貧血を特徴とする、遺伝性のヘモグロビン(酸素を運搬する赤血球内のタンパク)の遺伝子異常です。 必ず貧血がみられ、ときとして黄疸がみられます。 貧血、発熱、息切れなどが悪化し、長管骨、腹部、胸部などに痛みを伴うと、鎌状赤血球症の疼痛発作(症状が急速に悪化する危険な状... さらに読む 鎌状赤血球症 の妊婦は、妊娠中に鎌状赤血球症の疼痛発作(sickle cell crisis)が増える可能性があります。父親が鎌状赤血球の遺伝子をもっている場合や鎌状赤血球症である場合、その子どもに鎌状赤血球症のリスクがあります。妊娠前に両親が検査を受ければ、子どもが鎌状赤血球症になるリスクを把握できます。鎌状赤血球症の原因遺伝子は妊娠中の胎児から検出することができますが、病気は生後数カ月になるまで発症しません。

母親の薬の使用

ほとんどの処方薬は妊娠中に安全ですが、女性が妊娠した際や妊娠を計画している際には、使用しているすべての薬について主治医と確認すべきです。しかし一定のリスクがある処方薬であっても、妊婦にとって必要なこともあります。母体の医学的問題がコントロールされていなければ、胎児にとっても危険である可能性があります。胎児に問題を起こす可能性がある一般的な処方薬には、以下のものが含まれます。

アルコール 妊娠中のアルコール 妊婦の50%以上が、妊娠中に処方薬や市販薬(処方なしで購入できる薬剤)を服用したり、社会的薬物(タバコやアルコール)または違法薬物を使用しており、妊娠中の薬の使用は増えてきています。一般に、薬の多くは胎児に害を及ぼす可能性があるため、妊娠中は、必要な場合を除いて、薬剤を使用すべきではありません。先天異常の約2~3%は、病気や症状の治療に使... さらに読む は催奇形因子(先天異常を引き起こす物質)であるため、胎児にとって特に危険です。飲酒は流産 流産 流産とは、妊娠20週までに人為的でない原因によって胎児が失われることです。 胎児側の問題(遺伝性疾患や先天異常など)によっても母体側の問題(生殖器の構造的異常、染色体異常、感染症、コカインの使用、飲酒、喫煙、けがなど)によっても流産が起こりますが、多くの場合、原因は不明です。 出血や筋けいれんが起こることがありますが、特に妊娠して週数が経... さらに読む 死産 死産 死産とは妊娠20週以降に胎児が死亡することです。 胎盤が子宮から剥がれるのが早すぎた結果として起こる死産が最も一般的です(常位胎盤早期剥離)。ときに、死産の原因が明らかでないこともあります。 母体に以下のような状態があると、胎児が死亡する可能性があります。 コントロール不良の糖尿病... さらに読む 、胎児の発育不良、未熟性 未熟児 未熟児とは、37週未満で生まれた新生児です。生まれた時期により、未熟児の臓器は発達が不十分であるため、子宮外で機能する準備がまだできていないことがあります。 早産の既往、多胎妊娠、妊娠中の栄養不良、出生前ケアの遅れ、感染症、生殖補助医療(体外受精など)、および高血圧などがある場合に、未熟児を出産するリスクが高くなります。... さらに読む 、および先天異常 先天異常の概要 先天異常あるいは先天奇形は、出生前の段階で生じる身体的な異常のことをいいます。それらの異常はたいてい出生時、あるいは生後1年以内に明らかになります。 ほとんどの先天異常の原因は不明ですが、感染性要因、遺伝的要因とある種の環境要因は先天異常発生のリスクを高くします。 出生前の段階では、母親の危険因子と超音波検査の結果のほか、ときに血液検査、... さらに読む のリスクを上昇させます。特に深刻なアルコールの影響として胎児性アルコール症候群 妊娠中のアルコール 妊婦の50%以上が、妊娠中に処方薬や市販薬(処方なしで購入できる薬剤)を服用したり、社会的薬物(タバコやアルコール)または違法薬物を使用しており、妊娠中の薬の使用は増えてきています。一般に、薬の多くは胎児に害を及ぼす可能性があるため、妊娠中は、必要な場合を除いて、薬剤を使用すべきではありません。先天異常の約2~3%は、病気や症状の治療に使... さらに読む があり、生涯にわたる知的障害、発達障害、行動障害を引き起こします。妊娠中に安全なアルコールの量はありません。

ヘロイン、モルヒネ、アヘン、オキシコドン(OxyContin®)、コデイン、ヒドロコドン、フェンタニル、ヒドロモルフォン(Dilaudid®)、ペチジン(Demerol®)、ブプレノルフィン、およびメサドンなどのオピオイド薬 妊娠中のオピオイド 妊婦の50%以上が、妊娠中に処方薬や市販薬(処方なしで購入できる薬剤)を服用したり、社会的薬物(タバコやアルコール)または違法薬物を使用しており、妊娠中の薬の使用は増えてきています。一般に、薬の多くは胎児に害を及ぼす可能性があるため、妊娠中は、必要な場合を除いて、薬剤を使用すべきではありません。先天異常の約2~3%は、病気や症状の治療に使... さらに読む は胎児の成長に影響を及ぼし、出生後数時間から数日で新生児に離脱症状が起こる場合があります。これらの薬やその他のオピオイド(特にアセトアミノフェンなどの他の薬を配合したもの)は、様々な製品名で処方されています(米国ではLorcet®、Lortab®、Norco®、Vicodin®、Percocet®、Endocet®、Roxicet®、Tylenol®3などがあります)。母親が鎮痛薬を使用する際は、その成分を把握しておくべきです。メサドンやブプレノルフィンなど、母親のオピオイド依存を治療するために用いられる場合があるオピオイド薬でも、新生児に離脱症状を引き起こすことがあります。新生児のメサドンからの離脱では、その他のオピオイドからの離脱よりも長期間の治療を要することがあります。

コカインにより、胎児の発育不良と未熟性のリスクが上昇します。常位胎盤早期剥離 常位胎盤早期剥離 常位胎盤早期剥離とは、子宮壁の正常な位置に付着している胎盤が、通常は妊娠20週以降に剥がれてしまうことです。 性器出血や激しい腹痛が起こり、ショック状態を起こすことがあります。 胎盤が早い時期に剥がれると、在胎週数の割に成長しなかったり、死亡することさえあります。 医師は症状に基づいて常位胎盤早期剥離を診断し、ときに超音波検査を行って診断... さらに読む (胎盤が早い時期に子宮壁から剥がれる)はコカイン使用者でより多くみられ、死産や、胎児の酸素欠乏および脳の損傷を引き起こす可能性があります。コカインによって血管が狭くなるため、胎児に脳卒中またはその他の臓器の損傷が起こることがあります。以前、コカインは恒久的な脳損傷を引き起こすと広く考えられていましたが、長期研究では、母親のアルコール摂取においてみられるような知的障害および発達障害は示されていません。

母親の生活習慣

妊娠している女性は有害な物質を避けることに加え、妊婦用ビタミン剤を摂取し、早い時期から出生前ケアを受け 妊娠中の医療 子どもをもつことを考えているカップルは、妊娠前に医師や医療従事者に相談して、妊娠が望ましいかについて話し合うことができていれば理想的です。通常、妊娠は非常に安全なものです。しかし、妊娠中に重症化する病気もあります。また、遺伝性疾患をもつ子どもが生まれるリスクが高いカップルもいます。... さらに読む 、健康的な体重と食事 妊娠中のセルフケア 妊娠してから妊婦が自分で管理できることはたくさんあります。妊娠中の食事、薬剤や栄養補助食品の使用、運動、性交などについて質問があれば医師や医療従事者に相談するようにします。 妊娠中の女性は、適切な栄養素を含む十分な量の食事をとる必要があります。妊婦が母体と胎児に必要な栄養を十分摂取していないと、栄養分はまず胎児へ向かいます。ただし、1日の... さらに読む を維持することで、健康な子どもが生まれる可能性を高めることができます(妊娠中のセルフケア 妊娠中のセルフケア 妊娠してから妊婦が自分で管理できることはたくさんあります。妊娠中の食事、薬剤や栄養補助食品の使用、運動、性交などについて質問があれば医師や医療従事者に相談するようにします。 妊娠中の女性は、適切な栄養素を含む十分な量の食事をとる必要があります。妊婦が母体と胎児に必要な栄養を十分摂取していないと、栄養分はまず胎児へ向かいます。ただし、1日の... さらに読む も参照)。

胎児の問題

出生後の問題

肺および呼吸に影響を及ぼす病気には以下のものがあります。

血液に影響を及ぼす病気には以下のものがあります。

ホルモンに影響を及ぼす病気には以下のものがあります。

消化管および肝臓に影響を及ぼす病気には以下のものがあります。

診断

  • 出生前には、超音波検査

  • 出生後には、様々な検査

母親が定期的に出生前ケアを受けていれば、出生前に診断される新生児の問題もあります。また、出生後に診断される問題もあります。

出生前診断(出生前ケア)

超音波検査 超音波検査 妊婦の血液に含まれる特定の物質の測定に加え、超音波検査を行うことで、胎児の遺伝子異常のリスクを推定できます。 こうした検査は、妊娠中の定期健診の一環として行われることがあります。 検査の結果、リスクが高いことが示唆された場合は、胎児の遺伝物質を分析するために羊水穿刺や絨毛採取などの検査を行うことがあります。... さらに読む は、胎児の多くの問題を検出し、成長と発達をモニタリングするために、出生前に用いられます。超音波検査は、胎児の性別の把握、子宮の異常の発見、一部の先天異常の発見、および胎児の在胎期間 在胎期間 新生児の問題は、以下の時期に生じることがあります。 胎児として成長している出生前 陣痛および分娩時 出生後 新生児の約10%は、未熟児であること、胎児期から新生児期への移行に際する問題、低血糖、呼吸困難、感染症、およびその他の異常のために出生後に特別なケアを必要とします。専門的なケアはしばしば、新生児集中治療室(NICU)で提供されます。 さらに読む の把握に役立ちます。胎児の在胎期間と先天異常を把握することは、出生時に発生しうる問題を医師が予測するのに役立ちます。しかし、超音波検査は100%正確ではありません。超音波検査で発見されなかった先天異常をもって生まれてくる子どももいます。

胎児心エコー検査は特殊な超音波装置を用いる心臓の詳しい検査で、特定の心臓の異常を検出するために行われることがあります。

連続的スクリーニング(sequential screen)は、ダウン症候群(21トリソミー) ダウン症候群(21トリソミー) ダウン症候群は、余分な21番染色体によって引き起こされる染色体異常症の一種で、知的障害と様々な身体的異常がみられます。 ダウン症候群は、21番染色体が余分に複製されることで発生します。 ダウン症候群の小児では、発育の遅れ、精神発達の遅れ、特異的な頭部と顔貌、しばしば低身長がみられます。... さらに読む ダウン症候群(21トリソミー) 18トリソミー 18トリソミー 18トリソミーは、余分な18番染色体によって引き起こされる染色体異常症の一種で、知的障害と様々な身体的異常がみられます。 18トリソミーは、18番染色体が余分に複製されることで発生します。 この症候群の乳児は、典型的には体格が小さく、多くの身体的異常と内臓の機能障害がみられます。... さらに読む 18トリソミー 二分脊椎 神経管閉鎖不全と二分脊椎 神経管閉鎖不全は脳、脊椎、脊髄に生じる先天異常の一種です。 神経管閉鎖不全により、神経損傷、学習障害、麻痺、死亡が起こることがあります。 血液検査、羊水検査、超音波検査の結果に基づいて出生前から診断できます。 母親が妊娠前と第1トリメスター(訳注:日本の妊娠初期にほぼ相当)に葉酸を摂取することが、これらの異常の予防に役立つ可能性があります... さらに読む 、およびその他いくつかの胎児の異常を検出するための2段階の検査です。第一段階は第1トリメスター(訳注:日本の妊娠初期にほぼ相当)に行われ、母体の血液中の特定のホルモンとタンパク質を検査し、超音波検査で胎児の首の後ろの皮膚の厚さを測定します。この第一段階の検査結果から、これらの胎児異常のリスクが高いことが示された場合は、母親には異常を検出するためのさらなる検査が提案されます。このような検査としては、母体の血液中に放出される少量の胎児DNAを検査する非侵襲的出生前検査(NIPT)、または侵襲的な検査があります。侵襲的な検査では、針を刺して採取した羊水(羊水穿刺 羊水穿刺 妊婦の血液に含まれる特定の物質の測定に加え、超音波検査を行うことで、胎児の遺伝子異常のリスクを推定できます。 こうした検査は、妊娠中の定期健診の一環として行われることがあります。 検査の結果、リスクが高いことが示唆された場合は、胎児の遺伝物質を分析するために羊水穿刺や絨毛採取などの検査を行うことがあります。... さらに読む )、胎盤(絨毛採取 絨毛採取 妊婦の血液に含まれる特定の物質の測定に加え、超音波検査を行うことで、胎児の遺伝子異常のリスクを推定できます。 こうした検査は、妊娠中の定期健診の一環として行われることがあります。 検査の結果、リスクが高いことが示唆された場合は、胎児の遺伝物質を分析するために羊水穿刺や絨毛採取などの検査を行うことがあります。... さらに読む )、または臍帯のサンプルを用いて胎児の細胞を直接検査します。ただし、連続的スクリーニングの第一段階で結果が低リスクであった場合には、連続的スクリーニングの第二段階を後で行い、異なる組合せの血液検査を用いて低リスクであることを確認します。

胎児鏡検査は、細い観察用の機器(内視鏡)を子宮内に挿入して行う侵襲的な検査です。妊娠の早期には、胎児鏡を母親の子宮頸部から挿入することがあります。妊娠週数が進んでからは、母親の腹部および子宮を小さく切開して胎児鏡を挿入することもあります。胎児鏡検査では、医師が胎盤と胎児を直接観察して胎児の病気を特定(およびときに治療)することができます。

出生後の診断

出生後には、看護師および医師が通常の身体診察 新生児の身体診察 医師は普通は生後24時間以内に、新生児を総合的に診察します。診察は、まず体重、身長、頭囲などの測定から始めます。新生児の平均出生体重は約3000グラム、平均出生身長は約50センチメートルですが、正常と考えられる範囲には大きな幅があります。それから新生児の皮膚、頭頸部、心臓と肺、腹部と性器を調べ、神経系と反射を評価します。また、身体診察では... さらに読む 新生児の身体診察 を行い、血液中の酸素レベルを測定し、決まったスクリーニング検査 新生児スクリーニング検査 出生時に分からない重篤な病気の多くは、様々なスクリーニング検査により発見できます。新生児の健全な発達を妨げるような多くの病気を早期に診断し、迅速に治療を行うことで、症状を軽くしたり、予防したりすることができます。どこでも必ず行われる検査もあれば、特定の州だけが義務づけている検査もあります。スクリーニング検査の結果が陽性の場合、他の検査もし... さらに読む を行います。新生児に具体的な問題がある場合や、決まった検査において異常な所見がある場合には、血液検査、X線検査、超音波検査などのさらなる検査が行われることがあります。

新生児は在胎期間 在胎期間 新生児の問題は、以下の時期に生じることがあります。 胎児として成長している出生前 陣痛および分娩時 出生後 新生児の約10%は、未熟児であること、胎児期から新生児期への移行に際する問題、低血糖、呼吸困難、感染症、およびその他の異常のために出生後に特別なケアを必要とします。専門的なケアはしばしば、新生児集中治療室(NICU)で提供されます。 さらに読む に基づき、未熟児 未熟児 未熟児とは、37週未満で生まれた新生児です。生まれた時期により、未熟児の臓器は発達が不十分であるため、子宮外で機能する準備がまだできていないことがあります。 早産の既往、多胎妊娠、妊娠中の栄養不良、出生前ケアの遅れ、感染症、生殖補助医療(体外受精など)、および高血圧などがある場合に、未熟児を出産するリスクが高くなります。... さらに読む 、後期早産児、正期産児、後期正期産児、過期産児 過期産児 過期産児とは、在胎42週以上経ってから生まれた新生児です。 妊娠満期の終わり近くにさしかかると、胎盤の機能が低下し胎児への栄養や酸素の供給が少なくなります。 低血糖は過期産児において特に問題です。 妊娠の終わり頃に十分な栄養を受けていないことから、過期産児の皮膚は乾燥し、剥がれ、たるんだ状態で、異常にやせているようにみえることもあります。... さらに読む に分類されます。

さらに、在胎期間が同じである他の新生児と比較した体重により、以下の3つのグループに分類されます。

在胎期間と体重の分類は、医師が様々な合併症のリスクを判断するのに役立ちます。例えば未熟児と後期早産児では、肺が十分に発達していないことがあるため、呼吸の問題のリスクが高くなります。在胎不当過大の場合、出産がより難しくなり、低血糖のリスクが上昇します。

治療

具体的な病気の治療に関しては、別の箇所で説明されています。可能であれば、非常に状態の悪い新生児は新生児集中治療室(NICU)で治療します。

新生児集中治療室(NICU)

NICUは、様々な病気をもって生まれた新生児の治療に必要な医療チームと設備を備えた特別な施設です。新生児は以下の理由により、このような特別な治療を必要とする場合があります。

NICUのチームは典型的に、新生児専門医(新生児の問題を管理するための専門的な訓練を受けた小児科医)が統率します。ケアのほとんどは新生児専門の看護師が行います。チームのメンバーには他に、小児科医、新生児専門ナースプラクティショナー(新生児管理のための専門的な訓練を受けた専門看護師)、新生児専門の医師助手、呼吸療法士、ソーシャルワーカー、薬剤師、理学療法士および作業療法士、言語療法士、およびその他の専門スタッフなどがいます。多くのNICUには、研修中の医師や学生もいます。各新生児が必要とするケアに応じて、内科および外科領域の専門医もしばしば関わります。

NICUでは新生児は保育器の中か、ラジアントウォーマーを使用してケアしますが、これらは保温しながらスタッフが観察や治療を行うことができるものです。新生児は通常、モニターにつなぎ、心拍数、呼吸、血圧、血液中の酸素レベルなどを継続的に測定します。 血圧を継続的にモニタリングしたり、血液サンプルを繰り返し採取したり、水分や薬剤を静脈内投与するために、臍帯の中の動脈や静脈にカテーテルを挿入する場合もあります。

NICUの設備には大きな幅があります。広いスペースを多くの新生児で共有する病棟があるNICUもあれば、数人ずつの新生児でスペースを共有するNICUもあり、家族と新生児のための個室を備えたNICUもあります。レイアウトにかかわらず、NICUのスタッフは、新生児と接し、それぞれの個性や好き嫌いを知ったり、さらには自宅で必要な特別なケアについて学んだりするための時間やプライバシーを得たいという親のニーズを満たせるよう注力します。面会時間は様々ですが、家族が希望通りに可能なかぎり新生児と過ごせるよう、通常は融通がきくようになっています。病院によっては院内や近くに宿泊施設を備えています。

NICUにいる新生児に対して自分たちがしてあげられることが、ほとんどないように感じる親もいます。しかし、新生児にとって、さすったり、話しかけたり、歌ってあげたりする親の存在は、とても大切です。 新生児は生まれる前から両親の声を聞いてその声に慣れ親しんでいるため、泣き続けているときにうまく泣きやますことができるのは、たいてい他人ではなく親の方です。新生児が母親や父親の胸に直接抱かれるなど、肌と肌を触れ合わせるケア(カンガルー・ケアといいます)は新生児を安心させて、親子のきずなを強くします。

母乳哺育は未熟児の壊死性腸炎 壊死性腸炎(NEC) 壊死性腸炎は、腸内部の表面が損傷を受ける病気です。この病気は、未熟児で生まれたか重篤な病気がある新生児でみられる場合がほとんどです。 腹部が膨れ、便に血液が混じり、新生児は緑色や黄色、さび色をした液体を吐き、非常に具合が悪くなりぐったりします。 壊死性腸炎の確定診断は、腹部X線検査によって行います。... さらに読む (未熟児に生じることがある重篤な腸の病気)および感染症のリスクを大幅に低下させるとともに、すべての乳児にとって多様な健康上の利点があります(母乳哺育の利点 母乳哺育の利点 新生児にとって母乳は理想的な栄養源です。 乳児は母乳または乳児用人工乳で哺育しますが、少なくとも生後6カ月までの間は母乳だけで授乳を行い、生後6カ月から1年の間に適切な固形食を開始するよう勧められています。1歳を過ぎた後、乳児と母親が望む限り母乳哺育を続けることができます。しかし、1歳以降も母乳を与える場合は、固形食や他の飲みもので足りな... さらに読む 母乳哺育の利点 を参照)。NICUのスタッフは母親に対し、乳児の状態が許せば母乳哺育を強く推奨します。ただし、在胎期間と医学的問題によっては、NICUの乳児が母乳を直接飲めないことや、哺乳びんから母乳を飲めないことがあります。未熟児は十分に吸うことができず、吸うこと、飲み込むこと、呼吸することの調整ができません。NICUの正期産児には呼吸の問題がみられることや、母乳哺育を不可能にする他の病気があることがあります。しかし母乳は新生児にとって明らかに最良の栄養源であるため、後で使えるように母親が搾乳することが勧められます。

NICUのスタッフは、新生児の状態や予想される経過、治療計画、推定される退院時期などについて、親が常に最新の情報を必要としていることを理解しています。看護師および医療チームとの定期的な話し合いが有益です。多くのNICUには、親とのコミュニケーションを助け、ファミリーサービスや医療サービスの手配を補助するソーシャルワーカーも勤務しています。

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