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新生児の肺炎

執筆者:

Brenda L. Tesini

, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry

レビュー/改訂 2022年 10月
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肺炎は、肺にある小さな空気の袋(肺胞)やその周辺組織に起きる感染症です。

  • 早発型肺炎:出生時または出生後数時間で発症した場合

  • 遅発型肺炎:生後7日目以降に発症した場合

肺炎は、肺に侵入する細菌、ウイルス、真菌などの様々な微生物によって引き起こされます。新生児は母親の産道を通過したときか、NICUまたは新生児室で微生物にさらされたときに感染します。

新生児の肺炎の症状

細菌性肺炎の症状は、感染が起きた時期によって異なります。

遅発型肺炎の新生児は原因不明の呼吸障害を呈し、酸素投与や、より強力な呼吸補助が必要になることがあります。たん(粘り気が強いまたは変色した粘液)の量は増加し、質が変化します(例えば、より粘性が増し、茶色くなります)。乳児の状態は非常に悪くなり、体温が不安定になることがあります。

新生児の肺炎の診断

  • 胸部X線検査

  • 血液検査

  • パルスオキシメトリー

  • たんの検査

肺炎を診断するため、医師は胸部X線検査を行います。医師はまた、血液中に細菌がいるか調べるために血液検査も行います。肺炎の乳児では血液中の酸素レベルが低くなるため、医師は指または耳たぶにセンサーを装着して血液中の酸素レベルを測定します。この検査で使用する機器は パルスオキシメーター パルスオキシメトリー 動脈血ガス分析とパルスオキシメトリーは、血液中の酸素の量を測定するもので、肺の機能を調べるのに役立ちます。動脈血ガス分析は侵襲的で、血液サンプルを必要とし、特定の時点での情報が得られます。パルスオキシメトリーは侵襲的ではありません。この検査では指につけたセンサーを用います。血期中の酸素の量を連続して測定することができます。 ( 肺疾患に関する病歴聴取と身体診察も参照のこと。)... さらに読む と呼ばれます。医師はまた、たんのサンプルを採取し、細菌がいるか調べる検査を行うこともあります。

新生児の肺炎の予防

遅発型肺炎は、新生児に呼吸用のチューブを使用する時間を制限することで多くの場合予防できます。手洗い、手袋の使用、皮膚や表面の消毒も、遅発型肺炎の予防に役立つ場合があります。

新生児の肺炎の治療

  • 抗菌薬の静脈内投与

  • ときに、人工呼吸器の使用またはその他の治療

新生児の肺炎を治療するため、医師は抗菌薬を静脈内投与します。微生物の種類が特定された場合、医師は抗菌薬の種類を調整することがあります。

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