再発性または慢性の皮膚または粘膜病変を引き起こす主なウイルス

主な症候群

有病率

特異的治療法

特異的予防法*

単純ヘルペスウイルス(HSV-1およびHSV-2)

口唇ヘルペス

ヘルペス性歯肉口内炎

皮膚炎

角結膜炎

脳炎

外陰腟炎

新生児播種性疾患

口唇:再発性

世界で50歳未満の人口の3分の2がHSV-1感染症にかかっていると推定される

歯肉口内炎:乳児および小児で頻度が高い

アシクロビル,ファムシクロビル,バラシクロビル,ペンシクロビル

新生児感染症:母体感染の治療;再発性HSV感染症の既往がある場合は妊娠36週から再発抑制療法を開始;分娩時に病変または前駆症状がある場合は帝王切開

ヒトパピローマウイルス

疣贅(いぼ)

尖圭コンジローマ(性器疣贅)

子宮頸癌,外陰がん,腟がん,肛門癌,および中咽頭癌

遍在

よくみられる,しばしば再発性

凍結療法,レーザー,外科的切除,インターフェロン(ときに性器に対して),ポドフィリン(podophyllin)(性器),イミキモド

がんおよび尖圭コンジローマの発生頻度が高いヒトパピローマウイルス(HPV)の最大9つの亜型に対するHPVワクチンが利用できる

コンドームによる防御は部分的なものである

*非特異的な予防法(例,日常的な衛生処置,安全な性行為)も推奨される。

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