ポリペプチド系薬剤の臨床用途の例

ポリペプチド系薬剤の臨床用途の例

製剤

用途

備考

併用治療

バシトラシンに加えてフラジオマイシンポリミキシンB(バシトラシン/ポリミキシンB),またはその両方(フラジオマイシン/ポリミキシンB/バシトラシン)を含有する軟膏

創傷感染症

接触皮膚炎を引き起こす可能性がある

フラジオマイシン,バシトラシン,およびポリミキシンBを含有する噴霧液

術後創感染の予防

接触皮膚炎を引き起こす可能性がある

他の抗菌薬(例,バシトラシン/ポリミキシンB,フラジオマイシン/ポリミキシンB,ポリミキシンB/トリメトプリム)およびコルチコステロイド(例,フラジオマイシン/ポリミキシンB/ヒドロコルチゾン)が配合されたポリミキシンBの眼軟膏および点眼剤

眼科使用

早期の臨床的寛解率が有意に改善される(ただし,急性細菌性結膜炎はしばしば自然治癒する)

フラジオマイシン/ポリミキシンB/ヒドロコルチゾン,またはコリスチン,フラジオマイシン,およびヒドロコルチゾンが配合された懸濁点耳液

外耳炎(一般的には緑膿菌Pseudomonas aeruginosa]による)

臨床的には効果的であるが,2%酢酸とヒドロコルチゾンの配合剤より効果的というわけではない。

鼓膜チューブ留置または既知の鼓膜穿孔のある患者では,聴器毒性のない外用剤(アミノグリコシド系薬剤またはアルコールを含有しないもの)を使用する必要がある。

バシトラシン

外用

鼻腔保菌者における黄色ブドウ球菌Staphylococcus aureus)の除菌

膿痂疹

他の治療法よりも有効性が低い

接触皮膚炎を引き起こす可能性がある

コリスチン

コリスチンメタンスルホン酸ナトリウム(colistimethate sodium[CMS])の噴霧剤

嚢胞性線維症

ときに多剤耐性グラム陰性桿菌による院内肺炎

関連する有害作用(例,胸部圧迫感,咽頭刺激,咳嗽)は硫酸コリスチンよりも少ない

硫酸コリスチンの噴霧剤

コリスチンメタンスルホン酸の噴霧剤と同じ

嚢胞性線維症患者または多剤耐性グラム陰性細菌による院内肺炎患者(人工呼吸器関連か否かは問わない)にとって有益となりうる

CMSの注射剤

緑膿菌(P. aeruginosa)やAcinetobacter属細菌などの多剤耐性グラム陰性桿菌による重症感染症

腎機能不全のある患者では減量する

第1選択の治療法ではない

ポリミキシンB

液剤

泌尿生殖器の洗浄

注射剤

緑膿菌(P. aeruginosa)やAcinetobacter属細菌などの多剤耐性グラム陰性桿菌による重症感染症