在胎期間

執筆者:Arcangela Lattari Balest, MD, University of Pittsburgh, School of Medicine
Reviewed ByAlicia R. Pekarsky, MD, State University of New York Upstate Medical University, Upstate Golisano Children's Hospital
レビュー/改訂 修正済み 2025年 2月
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在胎期間,出生前病歴,および成長パラメータは,新生児の病態のリスクを同定するのに役立つ。出生時の在胎期間は器官成熟の第1の決定因子である。

新生児の在胎期間の標準的な定義は,妊婦の最終正常月経の初日から分娩日までの週数とされている。最終月経による在胎期間の定義は,胎児の成熟を議論する上で産科医および新生児専門医が用いる世界共通の基準であるが,胎児の発育週数を示す正確な指標ではない。これは,排卵や受胎が月経周期の半ばに起こることから,在胎期間を受胎の約2週間前を起点として数えるためである。また,妊婦の月経が不規則な場合,最終月経に基づく在胎期間の決定はさらに不正確になることがある。

胎齢は,受胎日から分娩日までに経過した時間であり,典型的には在胎期間より2週間短くなる。女性は,家庭用ホルモン検査および/または基礎体温測定を用いて排卵時期を推定し,その排卵時期に基づいて受胎日を推定することができる。しかし,受胎日が確実に分かるのは,体外受精またはその他の生殖補助医療を利用した場合のみである。

最終月経から在胎期間を推定する標準的な方法に加えて,以下に基づいて在胎期間を推定することもある:

  • 排卵日または受胎日

  • 胎児超音波検査

  • 出生後の身体的パラメータ(例,New Ballardスコアを用いる)

分娩予定日(EDD)は,出産が予定される日である(予定日)。EDDは以下のように算出できる:

  • 受胎日 + 266日

  • 最終月経(LMP)+ 280日(40週)(月経周期が規則的で,28日周期の女性)

  • LMP + 280日 +(周期の長さ – 28日)(月経周期が規則的で,長さが28日以外の女性)

月経が規則的である場合,月経歴はEDDを決定するのに比較的信頼できる方法の1つである。

他の情報が不足している場合,第1トリメスターにおける胎児の超音波検査による測定により,最も正確に在胎期間を推定できる。受胎日が不明で,月経周期が不規則である,またはそれに関する情報がない場合,超音波検査だけがEDDを推定する手がかりになることがある。

最終月経に基づく在胎期間と現在の妊娠における最初の胎児超音波検査に基づく在胎期間を比べる。これらの在胎期間の推定が一致しない場合は,妊娠週数と不一致の程度に応じて,EDD(したがって推定在胎期間も)を変更することがある。American College of Obstetricians and Gynecologists(ACOG)(1)は,超音波検査の結果に基づくEDDと月経日による日付の差が以下の場合,超音波検査の結果に基づくEDDを用いることを推奨している:

  • 妊娠8週6日まで:> 5日

  • 妊娠9週~15週6日:> 7日

  • 妊娠16週~21週6日:> 10日

  • 妊娠22週~27週6日:> 14日

  • 妊娠28週以降:> 21日

月経日による日付と超音波検査による日付は,現在の妊娠における最初の超音波検査後にのみ照合し,それ以降の超音波検査に基づくEDDの変更は行わない。超音波検査による推定は妊娠の後半になると精度が低下するため,第2および第3トリメスターでの超音波検査結果を用いて推定在胎期間を変更することはまれであり,また,もしEDDの変更を考慮する場合には,胎児超音波検査の専門医へのコンサルテーションを行うべきである。第2および第3トリメスターにおいて在胎期間を評価する場合,その決定の際に胎児の測定値を2つ以上(例,大腿骨長および頭囲)含めることによって,その精度を改善することができる(2)。

新生児の身体所見も,臨床医が在胎期間を推定するために用いることができる(New Ballardスコアによる)。Ballard Maturationalスコアに取って代わったNew Ballardスコアは,精度を高め,超早産児を対象に含めるために改良および拡大された(3);しかしながら,このNew Ballardスコアは±2週間の範囲内でのみ正確である。新生児の臨床的な在胎期間の評価では,早産児では在胎期間が過大評価され,在胎不当過小児(small-for-gestational-age infant)では過小評価されることが判明している(4)。したがって,在胎期間の決定およびケアに関する決定に身体診察による在胎期間の評価を用いるべき状況は,EDDについて信頼できる産科的情報がない場合,または産科的に定義された在胎期間と身体診察での所見との間に大きな乖離がみられる場合だけである。

New Ballardスコアは新生児の身体および神経筋の成熟度に基づいたものであり,出生後4日まで適用可能である(実際の診療では,通常生後24時間までにNew Ballardスコアを用いる)。身体要素は出生後急速に成熟するため,神経筋要素の方が一貫性が高い。ただし,神経筋要素は疾病および薬剤の影響を受ける可能性がある(例,陣痛中に投与された硫酸マグネシウム)。

在胎期間の評価―New Ballardスコア

神経筋および身体の各ドメインの得点を加算して総合得点を出す。

(Adapted from Ballard JL, Khoury JC, Wedig K, et al. New Ballard score, expanded to include extremely premature infants. Pediatrics. 1991;119(3):417–423.doi:10.1016/s0022-3476(05)82056-6; used with permission of the CV Mosby Company.)

American College of Obstetricians and Gynecologistsは,在胎期間に基づき新生児を以下のように分類している(5):

  • 早産児(preterm):在胎37週未満

  • 後期早産児(late preterm):34週~36週6日

  • 早期正期産児(early term):37週0日~38週6日

  • 正期産児(full term):39週0日~40週6日

  • 後期正期産児(late term):41週0日~41週6日

  • 過期産児(postterm):42週0日以降

世界保健機関(World Health Organization:WHO)は,さらに早産児を以下のように分類している(6):

参考文献

  1. 1.Committee Opinion No 700: Methods for Estimating the Due DateObstet Gynecol.2017;129(5):e150-e154.doi:10.1097/AOG.0000000000002046.Reaffirmed 2022.

  2. 2.Self A, Schlussel M, Collins GS, et al.External validation of models to estimate gestational age in the second and third trimester using ultrasound: A prospective multicentre observational study. BJOG.2024;131(13):1862-1873.doi:10.1111/1471-0528.17922

  3. 3.Ballard JL, Khoury JC, Wedig K, Wang L, Eilers-Walsman BL, Lipp R.New Ballard Score, expanded to include extremely premature infants. J Pediatr.1991;119(3):417-423.doi:10.1016/s0022-3476(05)82056-6

  4. 4.Lee AC, Panchal P, Folger L, et al.Diagnostic accuracy of neonatal assessment for gestational age determination: A systematic review. Pediatrics.2017;140(6):e20171423.doi:10.1542/peds.2017-1423

  5. 5.ACOG Committee Opinion No 579.Definition of term pregnancy. Obstet Gynecol.2013;122(5):1139-1140.doi:10.1097/01.AOG.0000437385.88715.4a

  6. 6.Quinn JA, Munoz FM, Gonik B, et al.Preterm birth: Case definition & guidelines for data collection, analysis, and presentation of immunisation safety data.Vaccine.2016;34(49):6047-6056.doi:10.1016/j.vaccine.2016.03.045

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