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脊柱後弯症

執筆者:

Frank Pessler

, MD, PhD, Helmholtz Centre for Infection Research

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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脊柱後弯症とは、脊椎が異常に曲がって猫背を引き起こしている状態です。

背中の上部は、正常な場合は前方にいくらか弯曲しています。一部の小児では弯曲の程度が大きい場合があります。過度の弯曲は、以下の場合があります。

  • 柔軟である

  • 固定している(構造上)

柔軟な脊柱後弯症の場合、筋肉を収縮させることで脊柱をまっすぐにでき、背骨(椎骨)は正常です。原因は不明です。筋力を強化する運動が役立つことがありますが、そのほかに特別な治療は必要ありません。

固定している脊柱後弯症の場合、背中の上部の椎骨がいくつか、長方形ではなくくさび状の形になっているため脊柱をまっすぐにすることができません。通常、3つ以上の椎骨に異常がみられます。まれに、生まれつき固定している脊柱後弯症がある場合がありますが、後天的に発生することの方が多く、その場合通常は青年期に発生します。骨折、感染症、がんなど、まれな原因が多数ありますが、最も一般的な原因はショイエルマン病 ショイエルマン病 脊柱後弯症とは、脊椎が異常に曲がって猫背を引き起こしている状態です。 (小児における骨の病気の概要も参照のこと。) 背中の上部は、正常な場合は前方にいくらか弯曲しています。一部の小児では弯曲の程度が大きい場合があります。過度の弯曲は、以下の場合があります。 柔軟である 固定している(構造上) さらに読む です。

脊柱後弯症では多くの場合、症状が起こりません。ときに、軽度で持続的な背中の痛みが生じます。この病気は体の外見に変化が生じて初めて見つかることがあります。肩が丸くなって見えることがあります。脊柱の上部が正常より大きく曲がって見えたり、はっきり猫背と分かったりすることもあります。一部の人は、腕と脚が体幹よりずっと長い、マルファン症候群 マルファン症候群 (遺伝性結合組織疾患の概要も参照のこと。) マルファン症候群は、眼、骨、心臓、血管、肺、中枢神経系などに異常が生じるまれな遺伝性結合組織疾患です。 この症候群は、フィブリリンというタンパクをコードしている遺伝子の突然変異によって発生します。 典型的な症状は、軽い場合から重い場合までありますが、腕や指が長いこと、関節が柔軟であること、心臓や肺の障害などがあります。 診断は症状と家族歴に基づいて下されます。 さらに読む マルファン症候群 の患者のように見えることがあります。

脊柱後弯症の治療はショイエルマン病で記載されたものと同じです。

脊柱後弯症:脊柱後弯(猫背)

ショイエルマン病

ショイエルマン病は骨軟骨症(小児が急速に成長している時期に起こる一連の骨の成長板 小児における骨の病気の概要 骨の病気は、けが、感染症、がんが原因で起こったり、遺伝によって生じたり、小児の成長の一環として起こったりすることがあり、また原因が不明の場合もあります。 骨の病気には、痛みが起こり、歩くのが難しくなるものもありますが、何の症状も起こらないものもあります。 徹底的な病歴聴取、注意深い観察と診察、および適宜用いるX線検査またはMRI検査に基づ... さらに読む の病気)の一種です。骨軟骨症の原因はよく分かっていませんが、遺伝するとみられています。骨軟骨症にはほかに、オスグッド・シュラッター病 オスグッド・シュラッター病 オスグッド・シュラッター病とは、すねの骨(脛骨[けいこつ])の最上部の骨と軟骨に痛みを伴う炎症が起きる病気です。 この病気は脚の使い過ぎによって起こります。 典型的な症状としては、膝の痛み、腫れ、圧痛などがあります。 身体診察およびときにX線検査の結果に基づいて診断します。 治療は通常、痛みの緩和と安静にすることです。 さらに読む レッグ・カルベ・ペルテス病 レッグ・カルベ・ペルテス病 レッグ・カルベ・ペルテス病は、小児において股関節が破壊される病気です。 原因は股関節に近い大腿骨上部の成長板への血液供給不足です。 典型的な症状としては、股関節痛や歩行困難などがあります。 診断は、X線検査およびときにMRI検査に基づいて下されます。 治療としては、股関節を固定して動かさないようにすることや、床上安静などがあります。 さらに読む ケーラー病 ケーラー病 ケーラー病は、足の舟状骨(足のアーチ部分を構成する骨の1つ)への血液供給が途絶えるためにその部分が壊死する病気です。 (小児における骨の病気の概要も参照のこと。) ケーラー病は骨軟骨症(小児が急速に成長している時期に起こる一連の骨の成長板の病気)の一種です。骨軟骨症の原因はよく分かっていませんが、遺伝するとみられています。骨軟骨症にはほかに、オスグッド・シュラッター病、レッグ・カルベ・ペルテス病、ショイエルマン病などがあります。... さらに読む などがあります。

脊柱後弯症が重度の場合、不快感を引き起こす可能性がより高く、ときに胸の動きが制限され、肺の病気が生じることがあります。

治療

  • 体重による負荷および激しい運動を減らす

  • ときに装具や手術

軽度の脊柱後弯症は、体重による負荷を減らし、激しい運動を避けることで治療できます。治療によって脊柱がわずかにまっすぐになることはありますが、症状は改善されないことがあります。軽度の脊柱後弯症を治療することで弯曲の悪化を防げるかどうかは分かっていません。

より重度の場合、ほとんどは治療として体幹装具を装用したり、睡眠時に硬いベッドを使用したりします。治療により、症状が軽くなり弯曲の悪化を防げることがあります。

まれに、治療をしても、脊柱をまっすぐにするために手術が必要になるほど脊柱後弯症が悪化することもあります。

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