開放隅角緑内障:流出路閉塞の機序に基づく分類*

種類

機序

線維柱帯

特発性

細胞外基質の異常

ステロイド緑内障

若年性緑内障

原発開放隅角緑内障

偽落屑緑内障

閉塞

赤血球による

泡沫細胞緑内障

出血緑内障

マクロファージによる

溶血緑内障

黒色腫融解緑内障

水晶体融解緑内障

腫瘍細胞による

若年性黄色肉芽腫

悪性腫瘍

神経線維腫症

太田母斑(oculodermal melanocytosis)

色素粒子による

落屑症候群(落屑緑内障)

色素性緑内障

ぶどう膜炎

タンパク質による

水晶体原性緑内障

ぶどう膜炎

その他の機序による

粘弾性物質

硝子体出血

組織変化

浮腫による

アルカリ熱傷

線維柱帯炎を引き起こす虹彩炎またはぶどう膜炎

強膜炎または上強膜炎

外傷による

隅角後退

眼内異物による

慢性銅中毒

ヘモジデリン沈着症

線維柱帯以降

シュレム管の閉塞

粒子状物質による,またはシュレム管壁の崩壊による

シュレム管壁の加齢に伴う変化

鎌状赤血球

外傷

房水静脈の血流減少

上強膜静脈圧の上昇による

頸動脈海綿静脈洞瘻

海綿静脈洞血栓症

特発性上強膜静脈圧上昇

縦隔腫瘍

浸潤性眼症(infiltrative ophthalmopathy)(甲状腺眼症による眼球突出)

球後腫瘍

スタージ-ウェーバー症候群

上大静脈閉塞

*言及した臨床例;緑内障の包括的な一覧ではない。

Adapted from Ritch R, Shields MB, Krupin T: The Glaucomas, ed.2.St. Louis, Mosby, 1996, p.720; with permission.

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