血管炎疾患の診断に対する組織学的手がかり

所見

考えられる診断

リンパ球,マクロファージ,多核巨細胞から成る,主に非壊死性の肉芽腫性炎症性浸潤

巨細胞性動脈炎

中枢神経系の原発性血管炎(特定の種類)

高安動脈炎

様々な組合せの白血球とリンパ球から成る混合性の浸潤を伴う血管壁のフィブリノイド壊死

好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)

多発血管炎性肉芽腫症(GPA)

免疫複合体関連血管炎

顕微鏡的多発血管炎(MPA)

結節性多発動脈炎(PAN)

関節リウマチ(RA)

IgA沈着*

IgA血管炎(かつてのヘノッホ-シェーンライン紫斑病)

血管壁への免疫グロブリンおよび補体沈着がほとんどみられないか,全くみられない*†

EGPA

GPA

MPA

*これらの所見は蛍光抗体染色で認められる。

†そのような特徴を有する疾患を,pauci-immune(微量免疫)型血管炎疾患と呼ぶ。

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