米国で使用可能な免疫グロブリンおよび抗毒素製剤*

免疫生物学的薬剤

種類

適応

ボツリヌス抗毒素

ウマ特異抗体

ボツリヌス症の治療

ボツリヌス抗毒素(BIG)

ヒト特異抗体

乳児におけるボツリヌス症の治療

サイトメガロウイルス免疫グロブリン,静脈内(CMV-IGIV)

ヒト特異抗体

造血幹細胞移植および腎移植患者における予防

ジフテリア抗毒素

ウマ特異抗体

呼吸器ジフテリアの治療

B型肝炎免疫グロブリン(HBIG)

ヒト特異抗体

B型肝炎の曝露後予防

免疫グロブリン(IG)

プールしたヒト抗体

A型肝炎(曝露前および曝露後),麻疹(曝露後),免疫グロブリン欠損症,妊娠第1トリメスターの風疹水痘(水痘帯状疱疹免疫グロブリンを使用できない場合)の予防

免疫グロブリン,静脈内(IVIG)

プールしたヒト抗体

細菌性およびウイルス性の重症感染症(例,小児におけるHIV感染症),原発性免疫不全症,自己免疫性血小板減少性紫斑病B細胞性の慢性リンパ性白血病川崎病,自己免疫疾患(例,重症筋無力症ギラン-バレー症候群多発性筋炎・皮膚筋炎)の予防および治療

移植片対宿主病の予防

免疫グロブリン,皮下(SCIG)

プールしたヒト抗体

原発性免疫不全症の治療

狂犬病免疫グロブリン(HRIG)†

ヒト特異抗体

狂犬病ワクチン未接種者における狂犬病曝露後の管理

抗RSウイルスマウスモノクローナル抗体(RSV-mAb)

マウスモノクローナル抗体(パリビズマブ)

高リスクの乳児におけるRSV感染症の予防

破傷風免疫グロブリン(TIG)

ヒト特異抗体

破傷風の治療

破傷風トキソイドによる十分な予防接種を受けていない個人における曝露後予防

ワクシニア免疫グロブリン(VIG)

ヒト特異抗体

ワクシニア性湿疹,壊死性ワクシニア,および眼ワクシニアの治療

水痘帯状疱疹免疫グロブリン(VariZIG)

ヒト特異抗体

免疫獲得の証拠がなく,水痘の重症化リスクが高く,水痘ワクチンの禁忌がある個人における曝露後予防

* 免疫グロブリン製剤および抗毒素は,ほかに指定のない限り,筋肉内投与する。

† 狂犬病免疫グロブリン(HRIG)は筋肉内のほか,創傷周囲にも投与する。

Adapted from Kroger A, Bahta L, Long S, et al: General best practice guidelines for immunization: Best practice guidance of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP).Accessed on March 27, 2023.

関連するトピック