フレイルの予防のための栄養学的推奨事項

対策

説明

根拠

地中海食

果物,野菜,全粒穀物の摂取量を増やし,超加工食品の摂取量を減らす

あまり健康によくない脂肪を健康によい脂肪に置き換える

  • 脂肪の多い魚(例,マグロ,サケ,サバ,ニシン),オリーブ油,一部の植物油(亜麻仁油,キャノーラ油,大豆油),亜麻仁,およびクルミなどの健康によい脂肪

  • 飽和脂肪酸を多く含む食品(例,バター,チーズ,牛肉,豚肉,皮付き鶏肉,クラッカーなど一部の加工食品)などのあまり健康によくない脂肪

肉の一部を豆類に置き換えることもある

飽和脂肪酸を多く含む食品(例,バター,チーズ,牛肉,豚肉,皮付き鶏肉,クラッカーなど一部の加工食品)などのあまり健康によくない脂肪

心血管疾患のリスクを低減する

減塩食

至適摂取量は不明であるが,1日2.3gまで摂取量を減らすことを支持するエビデンスがある

血圧を下げる場合がある

高カルシウム食およびカルシウムサプリメント

高齢者では1日1200mg(米国人の食事の大半は1日500~700mgしか含有しない)

骨密度の維持および骨折のリスクの低減に有用である

ビタミンおよびミネラルの十分な摂取

主に果物および野菜ならびに健康によいバランスの取れた食事の摂取による

食事中のカルシウム摂取量が平均程度または低い場合は,ビタミンDを補充する(70歳以下の患者では1日600IU以上,70歳以上の患者では1日800IU以上)。

欠乏症例:サプリメントに関する助言を得るために医療専門職と相談する。

ビタミンDは,骨量減少を予防する

ビタミンDおよびカルシウムにより転倒および骨折の発生率が低下する可能性がある

様々な慢性疾患を予防する可能性がある。

高繊維食

果物,野菜,および穀類からの摂取が最適である

結腸癌を予防する可能性がある

血清脂質に有益な影響をもたらす

運動と組み合わせた場合のタンパク質の十分な摂取

タンパク質の至適摂取量は不明であるが,1日1.0~1.2g/kg摂取することを支持するエビデンスがある

運動と組み合わせることにより,加齢に伴う筋肉量,筋力,および機能の低下を抑えられる

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