Performance-Oriented Mobility Assessment
構成因子 | 所見 | スコア* | 臨床的意義 |
|---|---|---|---|
歩行開始（歩行開始を指示された直後） | すくみ足または何度かスタートしようと試みる | 0 | 前頭葉性歩行障害 |
すくみ足なし | 1 | ||
右の歩幅と足の高さ（右足） | 左立脚を越えないまたは完全に離地しない | 0 | 関節炎 足の障害 |
左立脚を超える | 1 | ||
完全に離地する | 1 | ||
左の歩幅と足の高さ（左足） | 右立脚を越えないまたは完全に離地しない | 0 | 関節炎 足の障害 |
右立脚を超える | 1 | ||
完全に離地する | 1 | ||
歩行の対称性 | 右と左の歩幅が等しくない（概算） | 0 | 片側性 筋骨格障害または局所神経脱落症状 |
右と左の歩幅が等しい（概算） | 1 | ||
歩行の連続性 | ステップの間に停止や不連続がある | 0 | 前頭葉性歩行障害 転倒への恐怖感（認知症においてよくみられる） |
ステップが連続しているように見える | 1 | ||
歩行経路（幅12インチ［30cm］の床タイルを用いて検討する；約10フィート［304.8cm］の経路上で片方の足の偏位を観察する） | 顕著な偏移 | 0 | 前頭葉性歩行障害 |
軽度ないし中等度の偏移，または歩行補助具の使用 | 1 | ||
歩行補助具なしで直線的な歩行 | 2 | ||
体幹 | 顕著な動揺，または歩行補助具の使用 | 0 | 小脳，皮質下，および基底核の機能障害 有痛性歩行（股関節炎または膝関節炎） |
動揺なし，しかし歩行中に膝折れ，背部痛，または腕広げあり | 1 | 転倒への恐怖感 | |
動揺なし，膝折れなし，腕によるバランスの補助なし，歩行補助具の使用なし | 2 | ||
歩隔 | 歩行中，踵が広く離れている | 0 | 股関節疾患 小脳疾患 |
歩行中，踵がほとんど接触する | 1 | ||
*最高スコアは12である。10未満は通常，移動性に関連する機能の制限と関連がある。 Adapted from Tinetti M: Performance-oriented assessment of mobility problems in elderly patients.Journal of the American Geriatrics Society 34:119–126, 1986; used with permission. | |||