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化膿性内耳炎は,内耳の細菌感染症であり,しばしば聾および前庭機能の喪失を引き起こす。
通常,化膿性内耳炎は重度の急性中耳炎,化膿性髄膜炎,迷路骨折を伴う外傷に続発する感染症,または真珠腫増大の過程で,細菌が内耳に広がったときに起こる。
化膿性内耳炎の症状と徴候
化膿性内耳炎の症状としては,以下のものがある:
重度の回転性めまいおよび眼振
悪心および嘔吐
耳鳴
様々な程度の難聴
疼痛および発熱が一般的である。
化膿性内耳炎の診断
化膿性内耳炎の治療
抗菌薬の静脈内投与
鼓膜切開術
ときに鼓膜チューブの留置
化膿性内耳炎の治療は,髄膜炎に適した抗菌薬の静注(例,セフトリアキソン50~100mg/kg,静注にて1日1回投与,最大2gまで)による。院内感染に対してはPseudomonas aeruginosaをカバーするためにしばしばセフトリアキソンに代わってセフタジジムが使用される。抗菌薬は,後に培養および感受性試験の結果に応じて調整する。
中耳の排膿のために,鼓膜切開術(および,ときに鼓膜チューブの留置)を行う。乳様突起削開術が必要になることがある。
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