RSウイルス(RSV)ワクチン

執筆者:Margot L. Savoy, MD, MPH, Lewis Katz School of Medicine at Temple University
Reviewed ByEva M. Vivian, PharmD, MS, PhD, University of Wisconsin School of Pharmacy
レビュー/改訂 2024年 4月 | 修正済み 2025年 4月
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RSVによる呼吸器感染症は乳児および高齢者では重篤化する可能性があるため,これらの集団をこの感染症から保護するために,妊婦と高齢者を対象としてRSVワクチンの接種が推奨されている。

詳細については,RSV Advisory Committee on Immunization Practices Vaccine RecommendationsおよびCenters for Disease Control and Prevention (CDC): Respiratory Syncytial Virus (RSV) Immunizationsを参照のこと。【】2024年の成人向け予防接種スケジュールに加えられた変更点の概要については,Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)のRecommended Adult Immunization Schedule, United States, 2024を参照のこと。

予防接種の概要も参照のこと。)

RSVワクチンの製剤

RSVワクチンには以下の3つがある:

  • Pfizer社が生産しているアジュバント無添加のRSVワクチン

  • GlaxoSmithKline社が生産しているアジュバント添加RSVワクチン

  • Moderna社が生産しているアジュバント無添加のmRNA RSVワクチン

Pfizer社およびGlaxoSmithKline社のRSVワクチンは,不活化された組換え型RSウイルス糖タンパク質抗原を成分とする。Moderna社のRSVワクチンは,RSV F糖タンパク質(pre-Fタンパク質)をコードするヌクレオシド改変mRNAである。

RSVワクチンの適応

現在使用可能なRSVワクチンの1つ(Pfizer製)は,米国本土の大半の地域において9月から1月にかけて妊娠32~36週の妊婦で適応とされている。RSVの季節性が米国本土の大半の地域と異なる地域(例,アラスカ,熱帯地域)では,公衆衛生当局(例,CDC,州および地域の保健局)または地域の医療センターからのガイダンスに従って,地域におけるRSVの季節性に基づいて接種のタイミングを決定する。このワクチンはRSV感染歴に関係なく接種すべきである。

RSVワクチン(Pfizer製,GlaxoSmithKline製,またはModerna製)は,臨床的な共同意思決定に基づき,75歳以上の全ての成人と60歳以上の一部の成人で適応となる。具体的には,60歳以上の成人でワクチン接種が有益となる可能性が最も高いのは,以下のような慢性疾患を有する患者を含めた,RSV感染症の重症化リスクが高いと考えられる場合である:

  • 肺疾患

  • 心血管疾患

  • 神経疾患または神経筋疾患

  • 腎疾患

  • 肝疾患

  • 血液疾患

  • 糖尿病

  • 中等度または重度の易感染状態(何らかの病態に起因するか,免疫抑制薬や免疫抑制を伴う治療を受けている)

フレイルの人,高齢者,または介護施設やその他の長期療養施設に居住する人も,RSV感染症の重症化リスクが高い。

RSVワクチンの禁忌および注意事項

RSVワクチンの禁忌は以下の通りである:

  • ワクチン成分に対して重度のアレルギー反応(例,アナフィラキシー)を起こしたことがある

RSVワクチンの主な注意事項は以下の通りである:

  • 発熱の有無にかかわらず,中等度または重度の急性疾患が認められる

RSVワクチンの用量および用法

RSウイルスワクチンは,1回の筋肉内注射(0.5mL)で接種する。

HPVワクチンの有害作用

【】有害作用に関する情報については,米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)を参照のこと。

より詳細な情報

有用となりうる英語の資料を以下に示す。ただし,本マニュアルはこれらの資料の内容について責任を負わないことに留意されたい。

  1. Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP): RSV Advisory Committee on Immunization Practices Vaccine Recommendations

  2. Centers for Disease Control and Prevention (CDC): Respiratory Syncytial Virus (RSV) Immunizations

  3. CDC: Healthcare Providers: RSV Vaccination for Adults 60 Years of Age and Over

  4. CDC: Healthcare Providers: RSV Vaccination for Pregnant People

  5. CDC: Healthcare Providers: RSV Prevention Information: RSV Immunization for Infants and Young Children

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