潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん

完全なレビュー: 2025年 3月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 3月
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消化管しょうかかんとは、食たべものが体からだの中なかを通とおっていく管くだのことです。食たべものは、口くちから肛門こうもんまで移動いどうします(そして、便べんになって出でていきます)。腸ちょうは、消化器官しょうかきかんの1つで、胃いと肛門こうもんの間あいだをつないでいる長ながい管くだです。食たべたものが消化しょうかされ、栄養えいようが吸収きゅうしゅうされるところです。

あなたの体からだの中なかには、小腸しょうちょうと大腸だいちょうがあります。小腸しょうちょうは、とても長ながくて、くねくねと曲まがっています。大腸だいちょう(結腸けっちょうともいいます)は、小腸しょうちょうよりも短みじかく、太ふとくなっています。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんとはどのような病気びょうきですか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは、大腸だいちょう(結腸けっちょう)に炎症えんしょうが起おきる、長ながく続つづく病気びょうきです。小腸しょうちょうに起おきることはありません。潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは炎症性腸疾患えんしょうせいちょうしっかんの一種いっしゅです。クローン病びょうは炎症性腸疾患えんしょうせいちょうしっかんの一種いっしゅです。

  • 潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは炎症性腸疾患えんしょうせいちょうしっかんの一種いっしゅです。

  • 症状しょうじょうは現あらわれたり消きえたりしますが、腹部ふくぶに引ひきつるような痛いたみが出でたり、便べんの回数かいすうが多おおくなったり、血ちが混まじった下痢げりをしたりします。

  • 医師いしは、あなたの便べんを調しらべたり、体からだの中なかを見みるための管くだで腸ちょうの中なかを調しらべたりします。

  • 医師いしは治療ちりょうをすることで、腸ちょうの中なかで起おきている炎症えんしょうを落おち着つかせて、症状しょうじょうを軽かるくしたり、失うしなわれた水分すいぶんと栄養えいようをおぎなったります。

  • 潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんが長ながく続つづくと、結腸けっちょうがんになる危険性きけんせいが高たかくなります。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは、どの年齢ねんれいからも始はじまりますが、ふつうは30歳さいになるまでに始はじまります。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんの原因げんいんは何なんですか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんの原因げんいんは医師いしもよく分わかっていません。免疫めんえきの仕組しくみに問題もんだいがあるために、腸ちょうが過度かどに反応はんのうするようになり、炎症えんしょうを起おこすと考かんがえられています。潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは、家族かぞくの中なかで遺伝いでんすることがあり、過去かこに東ひがしヨーロッパに住すんでいた家系かけいのユダヤ人じんに多おおくみられます。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんの症状しょうじょうは、現あらわれたり消きえたりします。症状しょうじょうが悪わるくなると、数日すうじつから数週間すうしゅうかんくらい続つづき、その後ごは症状しょうじょうがなくなるか、少すくなくともしばらくは軽かるくなります。ほとんどの人ひとでは、症状しょうじょうが悪わるくなって治おさまるのが、一生いっしょうくり返かえされます。

ふつう、症状しょうじょうの悪化あっかはゆっくり始はじまります。次つぎのような症状しょうじょうがあります。

  • 便べんをしたい感覚かんかくが強つよくなる

  • 下腹部かふくぶが軽かるく痛いたい

  • 便べんに血ちや粘液ねんえきが混まじる

病気びょうきが急きゅうに悪化あっかして重おもくなることもありますが、その場合ばあいは次つぎの症状しょうじょうが現あらわれます。

  • たくさんの粘液ねんえきと血液けつえきが混まじった、激はげしい下痢げり

  • 肛門こうもんからのたくさんの出血しゅっけつ

  • 高熱こうねつ

  • おなかの痛いたみ

症状しょうじょうがとても悪わるくなると、大腸だいちょうが大おおきく腫はれて、小ちいさな穴あながあくこと(穿孔せんこう)があります。穿孔せんこうが起おきると、便べんがお腹なかの中なかにもれて、命いのちの危険きけんがある感染症かんせんしょう(腹膜炎ふくまくえん)になることがあります。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんになってから長ながい期間きかんがたつと、次つぎの問題もんだいが起おきることがあります。

  • 皮膚ひふの発疹ほっしん

  • 口内炎こうないえん

  • 関節痛かんせつつう

  • 目めが赤あかく、痛いたくなる

  • 肝臓かんぞうや胆嚢たんのうの病気びょうき

  • 貧血ひんけつ(赤血球せっけっきゅうの減少げんしょう)

  • 体重減少たいじゅうげんしょう

  • 結腸けっちょうがんになる危険性きけんせいが高たかくなる

医師いしはどのようにして、私わたしが潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、小ちいさなカメラとライトが付ついた細ほそい管くだを肛門こうもんから腸ちょうの中なかに入いれて、腸ちょうの中なかを見みる検査けんさ(大腸内視鏡検査だいちょうないしきょうけんさ)を行おこなって:

  • 炎症えんしょうがどれぐらい起おきているかを調しらべ、

  • 粘液ねんえきや便べんのサンプルをとり、

  • 炎症えんしょうが起おきている部分ぶぶんから細胞さいぼうのサンプルをとって、顕微鏡けんびきょうで調しらべます(生検せいけん)。

医師いしは次つぎのことをすることもあります。

  • 血液検査けつえきけんさ

  • 大腸だいちょうのどの部分ぶぶんに問題もんだいがあるかを調しらべるためのCT検査けんさまたはMRI検査けんさ

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんの症状しょうじょうの多おおくがクローン病びょうの症状しょうじょうと同おなじなので、潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんを大腸だいちょうのクローン病びょうと見分みわけることは医師いしにも難むずかしい場合ばあいがあります。

医師いしは潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんをどのように治療ちりょうしますか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんを治なおす方法ほうほうはありません。症状しょうじょうを軽かるくできる治療ちりょう法ほうはたくさんあります。

薬くすりを使つかえば:

  • 下痢げりや腹部ふくぶの痛いたみを止とめるのに役立やくだち、

  • 腸ちょうの炎症えんしょうが軽かるくなり、

  • 免疫めんえきの働はたらき方かたを変かえることができます。

ほかにも以下いかのような治療法ちりょうほうがあります。

  • 水分すいぶんを十分じゅうぶんに摂取せっしゅする

  • 鉄てつ、カルシウム、ビタミンDのサプリメントを飲のむ

  • 症状しょうじょうが悪わるくなったときは、ナッツや生なまの果物くだものや野菜やさいを食たべない

  • 乳製品にゅうせいひんを含ふくまない食事しょくじを試ためしてみて、症状しょうじょうが軽かるくなるかどうか調しらべる

  • NSAID(非ひステロイド系抗炎症薬けいこうえんしょうやく)という種類しゅるいの痛いたみ止どめなど、症状しょうじょうを悪化あっかさせる可能性かのうせいがある一部いちぶの薬くすりを飲のまないようにする

  • ストレスを避さける

薬くすりが効きかない場合ばあいや、ずっと後あとになって結腸けっちょうがんになる危険性きけんせいを減へらしたい場合ばあいに、大腸だいちょうを切きって取とり出だす手術しゅじゅつをすることがあります。その手術しゅじゅつに続つづいて、回腸瘻造設術かいちょうろうぞうせつじゅつという別べつの手術しゅじゅつをすることもあります。回腸瘻造設術かいちょうろうぞうせつじゅつは、残のこった小腸しょうちょうの先さきを、下腹部かふくぶに作つくった出口でぐちにつなげる手術しゅじゅつです。その出口でぐちから便べんをビニール袋ぶくろに出だします。医師いしは、大腸だいちょうを取とり除のぞいても回腸瘻造設術かいちょうろうぞうせつじゅつの必要ひつようがない、特別とくべつな手術しゅじゅつをすることもあります。

あなたが手術しゅじゅつを受うけていない場合ばあいは、医師いしがたびたび大腸内視鏡検査だいちょうないしきょうけんさをして、がんの徴候ちょうこうがないか調しらべます。

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