多発性硬化症たはつせいこうかしょう

完全なレビュー: 2024年 1月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 4月
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多発性硬化症たはつせいこうかしょうとはどのような病気びょうきですか?

多発性硬化症たはつせいこうかしょうは、脳のうと脊髄せきずいの神経しんけいにたくさんの傷きずあとができる病気びょうきです。そのせいで、神経しんけいが正ただしく働はたらくことができなくなります。

  • 目めの見みえ方かたに問題もんだいが起おきたり、異常いじょうな感覚かんかくがしたり、動作どうさが弱々よわよわしくなったり、不器用ぶきようになったり、ものをはっきり考かんがえるのが難むずかしくなったりします。

  • 現あらわれる症状しょうじょうは時期じきによって変かわります。

  • 症状しょうじょうは普通ふつう、現あらわれては消きえるをくり返かえし、症状しょうじょうが起おきていない間あいだは体調たいちょうがよいと感かんじることもあります。

  • 多発性硬化症たはつせいこうかしょうは、時間じかんとともに悪わるくなっていく傾向けいこうがあります。

  • 脳のうと脊髄せきずいのMRI検査けんさの結果けっかから診断しんだんされます。

  • いくつかの種類しゅるいの薬くすりが役やくに立たちますが、この病気びょうきを治なおせる治療法ちりょうほうはありません。

  • 多発性硬化症たはつせいこうかしょうは、体からだの障害しょうがいを引ひき起おこすことがありますが、ほとんどの人ひとは、健康けんこうな人ひとと同おなじくらいの年齢ねんれいまで生いきることができます。

多発性硬化症たはつせいこうかしょうの原因げんいんは何なんですか?

医師いしにも多発性硬化症たはつせいこうかしょうの原因げんいんはわかりません。しかし、ほとんどの医師いしは、免疫めんえきの仕組しくみが自分じぶんの体からだの組織そしきを外そとから入はいってきたものとみなして攻撃こうげきするためと考かんがえています。これを自己免疫反応じこめんえきはんのうといいます。多発性硬化症たはつせいこうかしょうでは、免疫めんえきによって脳のうや脊髄せきずいの神経しんけいが攻撃こうげきされて傷きずつきます。

多発性硬化症たはつせいこうかしょうにはどのような症状しょうじょうがありますか?

多発性硬化症たはつせいこうかしょうでは、さまざまな神経しんけいが攻撃こうげきされるため、現あらわれる症状しょうじょうは人ひとによってちがいます。また、症状しょうじょうが現あらわれて消きえるパターンもさまざまです。

普通ふつう、多発性硬化症たはつせいこうかしょうの症状しょうじょうは急きゅうに現あらわれ(急性増悪きゅうせいぞうあくといいます)、それから治おさまります(寛解かんかいといいます)。普通ふつうは、急性増悪きゅうせいぞうあくと急性増悪きゅうせいぞうあくの間あいだは健康状態けんこうじょうたいがよくなります。ほとんどの人ひとは1~2年ねんに1回かいしか急性増悪きゅうせいぞうあくを起おこしませんが、それより多おおくなることもあります。毎回まいかい、体からだのちがう部位ぶいで起おこる場合ばあいもあります。急性増悪きゅうせいぞうあくは数日すうじつから数すうカ月げつ続つづきます。

時間じかんがたつにつれ、急性増悪きゅうせいぞうあくと急性増悪きゅうせいぞうあくの間あいだに症状しょうじょうが完全かんぜんに治おさまらなくなることがあります。人ひとによっては、症状しょうじょうがずっと治おさまらないこともあります。症状しょうじょうのパターンがどのようなものであれ、多発性硬化症たはつせいこうかしょうはゆっくりと悪化あっかしていく傾向けいこうがあります。

多発性硬化症たはつせいこうかしょうの最初さいしょのころによく起おきる症状しょうじょうとしては、次つぎのものがあります。

  • 腕うで、脚あし、胸むね、背中せなか、または顔かおの一部いちぶにピリピリする感かんじや、しびれが起おきる

  • 腕うでや脚あしに力ちからが入はいらない、うまく動うごかせない、こわばる

  • 盲点もうてん、かすみ目め、または一方いっぽうの目めを動うごかしたときの痛いたみ

最初さいしょのころに起おきるそのほかの症状しょうじょうとしては、次つぎのものがあります。

  • 複視ふくし(1つの物ものが2つに見みえること)

  • 何なにかにふれたときや、首くびを曲まげたときに、背中せなか、脚あし、または腕うでに突然とつぜん、焼やけるような痛いたみや感電かんでんしたような痛いたみが出でる

後あとから現あらわれてくる症状しょうじょうとしては、次つぎのものがあります。

  • ふるえのような不規則ふきそくな体からだの動うごき

  • 体からだの一部いちぶまたは全体ぜんたいを動うごかせない

  • 痛いたみを伴なった筋肉きんにくのけいれんが起おき、筋肉きんにくに力ちからが入はいらない

  • バランスをとれなくなり、歩あるくのが難むずかしい

  • 疲つかれや脱力感だつりょくかん

  • 話はなし方かたがゆっくりになり、ろれつが回まわらない

  • 抑よくうつや気分きぶんのゆらぎ

  • 考かんがえること、おぼえること、注意ちゅういを払はらうこと、何なにかを決きめることが難むずかしい

  • めまい

  • 排尿はいにょうや排便はいべんをがまんできない

暑あつい日ひや熱ねつが出でているときなど、暑あつく感かんじているときに、症状しょうじょうが悪わるくなることがあります。

医師いしはどのようにして、私わたしが多発性硬化症たはつせいこうかしょうかどうかを判断はんだんしますか?

多発性硬化症たはつせいこうかしょうかどうかを判断はんだんするのは、難むずかしい場合ばあいがあります。医師いしは、あなたの症状しょうじょうと、普通ふつうは次つぎの検査けんさの結果けっかから、多発性硬化症たはつせいこうかしょうを診断しんだんします。

医師いしは多発性硬化症たはつせいこうかしょうをどのように治療ちりょうしますか?

症状しょうじょうの急性増悪きゅうせいぞうあくに対たいする治療ちりょうのために、医師いしは次つぎのものを使つかいます。

  • コルチコステロイドという薬くすり

もしコルチコステロイドが効きかなければ、医師いしは血漿交換けっしょうこうかんという血液けつえきの治療ちりょうを試ためすことがあります。

症状しょうじょうの急性増悪きゅうせいぞうあくを予防よぼうするために、医師いしはいくつかの薬くすりを使つかって、免疫めんえきによって神経しんけいが攻撃こうげきされないようにします。

ほかにも、筋肉きんにくの緊張きんちょう、ピリピリする感かんじ、疲つかれ、抑よくうつなど、それぞれの症状しょうじょうを治療ちりょうするための薬くすりも使つかうことがあります。

次つぎのような方法ほうほうで、生活せいかつを楽らくにし、体からだの障害しょうがいの予防よぼうに役立やくだてることができます。

  • 活動的かつどうてきに生活せいかつする

  • 理学療法りがくりょうほうをする

  • できるだけ長ながく自力じりきで歩あるくようにする

  • 熱あついお風呂ふろやシャワーなど、熱ねつを避さける

  • 禁煙きんえんする

  • ビタミンDのサプリメントを飲のむ

多発性硬化症たはつせいこうかしょうに関かんする詳くわしい情報じょうほうはどこにありますか?

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