巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえん

(側頭動脈炎そくとうどうみゃくえん、頭蓋とうがい動脈炎どうみゃくえん、ホートン病びょう)

完全なレビュー: 2025年 8月 執筆者:The Manual's Editorial Staff
最終更新日: 2025年 8月
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動脈どうみゃくとは、心臓しんぞうから全身ぜんしんに血液けつえきを送おくっている血管けっかんのことです。動脈炎どうみゃくえんは、動脈どうみゃくに起おこる炎症えんしょうのことです。血管けっかんの炎症えんしょうのことを普通ふつう、血管炎けっかんえんといいます。

巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんとはどのような病気びょうきですか?

巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんは、血管炎けっかんえんの一種いっしゅで、太ふとい動脈どうみゃくの一部いちぶに起おこります。これは、こめかみ(頭あたまの側面そくめん)の動脈どうみゃくにとてもよく起おこるため、側頭動脈炎そくとうどうみゃくえんと呼よばれることもあります。

  • 巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんは普通ふつう、心臓しんぞうから首くびや頭あたまに向むかう太ふとい動脈どうみゃくに起おこります。

  • 巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんの原因げんいんは、医師いしにも分わかっていません。

  • 普通ふつうは、55才さい以上いじょうの人ひとにしか起おこりません。

  • 激はげしい頭痛ずつう、髪かみの毛けをとかしたときの頭皮とうひの痛いたみや、ものをかむときのあごの痛いたみがみられることがあります。

  • すぐに治療ちりょうを受うけないと、巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんは失明しつめいや脳卒中のうそっちゅうにつながる可能性かのうせいがあります。

  • 医師いしは、血液検査けつえきけんさとあなたの動脈どうみゃくの一部いちぶの生検せいけん(組織そしきのサンプルを取とり出だす)を行おこないます。

  • 医師いしは、プレドニゾン(日本にほんではプレドニゾロン)などのステロイド(グルココルチコイドまたはコルチコステロイドとしても知しられています)を高こう用量ようりょうで飲のむよう指示しじするでしょう。

巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんの原因げんいんは何なんですか?

巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんの原因げんいんは、医師いしにも分わかっていません。

巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんの症状しょうじょうは、急きゅうに始はじまることもあれば、数週間すうしゅうかんかけてゆっくりと現あらわれることもあります。

熱ねつが出でる、汗あせが出でる、疲つかれを感かんじる、体調たいちょうがよくないなど、全身ぜんしんの症状しょうじょうが出でることがあります。約半数やくはんすうの人ひとでは、首くび、肩かた、腰こしの筋肉きんにくがかたくなり、痛いたみます。痛いたみとこわばりは朝あさに悪化あっかしますが、これはリウマチ性多発筋痛症せいたはつきんつうしょうで起おこるものと似にています。

特有とくゆうの症状しょうじょうは、どの動脈どうみゃくに炎症えんしょうが起おきているかによって異ことなり、以下いかのものがあります。

  • こめかみや頭あたまの後うしろに起おこるズキズキする激はげしい頭痛ずつう

  • かすみ目め、複視ふくし、片目かためが突然とつぜん見みえなくなる

  • ものをかむときのあごの痛いたみ

  • 脳卒中のうそっちゅう

まれに、巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんにより、心臓しんぞうから出でる太ふとい動脈どうみゃくである大動脈だいどうみゃくに炎症えんしょうが起おきることがあります。大動脈瘤だいどうみゃくりゅうや大動脈解離だいどうみゃくかいりが原因げんいんで、胸むねに痛いたみが起おきることがあります。

医師いしはどのようにして、私わたしが巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんかどうかを判断はんだんしますか?

あなたの症状しょうじょうが巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんであると思おもわれる場合ばあい、医師いしは以下いかのことを行おこないます。

  • 血液検査けつえきけんさ

  • 側頭動脈そくとうどうみゃくの一部いちぶの生検せいけん(こめかみの動脈どうみゃくの一部いちぶを取とり出だして顕微鏡けんびきょうで調しらべる)

医師いしは巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんをどのように治療ちりょうしますか?

巨細胞性動脈炎きょさいぼうせいどうみゃくえんを治療ちりょうするために、医師いしはあなたに以下いかの薬くすりを飲のんでもらいます。

  • 高こう用量ようりょうのステロイド(プレドニゾン[日本にほんではプレドニゾロン]など)

失明しつめいを予防よぼうするために、医師いしはできるだけ早はやく薬くすりを出だすようにします。

医師いしは、約やく1カ月後げつごにステロイドの用量ようりょうを減へらそうとします。しかし、長ながい間あいだにわたって(場合ばあいによっては最長さいちょう2年間ねんかん)、より少すくない用量ようりょうを飲のみ続つづける必要ひつようがあることもあります。ステロイドを長ながい間あいだにわたって飲のんでいる人ひとには、次つぎのことが起おこる可能性かのうせいがあります。

医師いしは、骨量こつりょうが少すくなくなるのを予防よぼうするためにカルシウムとビタミンDを処方しょほうすることがあります。また、脳卒中のうそっちゅうを予防よぼうするために、あなたに少すくない量りょうのアスピリンを毎日まいにち飲のんでもらいます。

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