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その他のよく乱用される物質

執筆者:

Gerald F. O’Malley

, DO, Grand Strand Regional Medical Center;


Rika O’Malley

, MD, Albert Einstein Medical Center

最終査読/改訂年月 2017年 8月
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レクリエーショナルドラッグの使用には一般に向精神薬が使用されていますが、減量や運動能力向上など他の目的で摂取する薬物が使用される場合もあります。医学的な必要性がなく、医学的管理のない状態でこれらの薬物を服用すると、使用者の生活の質、健康状態、安全を損なう可能性があります。薬物のこのような使われ方も、物質使用障害とみなされます。この種では、タンパク同化ステロイドがおそらく最もよく使用される薬物です。このほかにも、次のものがあります。

  • 利尿薬

  • エリスロポエチンおよびダルベポエチン

  • 成長ホルモン

  • トコンシロップ

  • 下剤

利尿薬

利尿薬は腎臓による塩分と水分の排出を促す薬です。利尿薬は、高血圧心不全など様々な病気の治療に使用されます。しかし、運動選手や神経性やせ症などの摂食障害のある一部の人が、体重を早く減らすために利尿薬を服用することがあります。利尿薬を不適切に使用すると、脱水症を起こしたり、カリウムなどの電解質の重度の欠乏が生じます。これらの欠乏により重度の疾患や死に至ることもあります。

エリスロポエチンおよびダルベポエチン

エリスロポエチンは腎臓で分泌されるホルモンです。骨髄を刺激して赤血球を生成します。エリスロポエチンは医療用の薬としても製造されています。ダルベポエチンはエリスロポエチンに似た薬です。どちらの薬もある種の貧血の人に対して赤血球の生成を増加させるために使用されます。赤血球を増やせば酸素を筋肉に多く取り込めるようになり、運動能力が向上するという思い込みから、これらの薬を運動選手が使用することがあります。

医学的に必要がないのにエリスロポエチンやダルベポエチンを使用すると、体内の赤血球産生の調節機能が変化し、使用を中止したときに赤血球数が急激に減少することがあります。

成長ホルモン

成長ホルモンは脳下垂体でつくられ、体内でタンパク質、炭水化物、脂肪の利用を調節して成長を促します。 成長ホルモンは医療用の薬としても製造され、体内で十分量の成長ホルモンをつくれない低身長の小児に投与される場合もあります。一方、成長ホルモンが筋肉の成長や体力を増強し体脂肪を減らすとの思い込みから、成長ホルモンを乱用する運動選手もいます。

医学的に必要がないのに成長ホルモンを長期間にわたって使用すると、血液中の脂肪が増加し、糖尿病や心臓の拡大を引き起こし、心不全に至ることがあります。

体内でつくられたものではない成長ホルモンを測定する臨床検査は、一般には行われていません。

トコンシロップ

トコン(吐根)シロップは嘔吐を誘発する薬です。化学物質や毒物を誤って飲んでしまった小児の治療に使用することがあります。しかし、神経性やせ症などの摂食障害がある人が体重を減らす目的でトコンシロップを使用することがしばしばあります。不適切に使用すると、下痢、重度の電解質欠乏、筋力の低下、不整脈、心不全を起こすことがあります。

下剤

下剤は物質の消化管通過を促進する薬で、便秘の治療に使用されます。しかし、健康でいるためには頻繁な便通がなければならないという誤った思い込みをしている人は、しばしば下剤を乱用します。また、神経性やせ症などの摂食障害のある人が、下剤で体重を減らせると考えて使用することもあります。

医学的な必要がないのに下剤を頻繁に使用すると、脱水症と重度の電解質欠乏が生じます。下剤を常用すると他の薬の吸収が阻害され、その作用が止まってしまうこともあります。長期にわたって下剤を不適切に使うと、大腸の筋層が損傷し、重度の便秘やその他の腸の障害(憩室症など)に至ることがあります。

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