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ロタウイルス感染症

執筆者:

Brenda L. Tesini

, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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本ページのリソース

ロタウイルスは一般的なウイルスで、非常に感染力が強く、嘔吐下痢を引き起こします。

  • ロタウイルスは消化管のウイルス感染症を引き起こし、重度の脱水が生じることがあります。

  • 典型的な症状としては、発熱、嘔吐、水様性下痢などがあります。

  • 診断は症状に基づいて下されます。

  • 定期予防接種(訳注:日本では任意接種です[2016年10月現在、https://www.niid.go.jp/niid/ja/schedule.html])でロタウイルス感染症を予防できます。

  • ほとんどの小児は安静と水分の摂取で回復しますが、一部は輸液(静脈内投与)を行います。

ロタウイルスは、生後3~15カ月の幼児における、脱水を伴う重症の下痢を引き起こす最も一般的な原因です。ロタウイルスは、胃腸炎を引き起こすウイルスの一種です。米国では毎年約5万人の小児がロタウイルスによる下痢で入院しています。 米国ではロタウイルスが原因で死亡する小児はほとんどいませんが、世界では毎年約50万人が死亡しており、この死亡は主に発展途上国で起きています。

ロタウイルスは人から人へと広がり、特に、下痢をしている人が排便後にしっかり手を洗わないと感染しやすくなります。感染している人の便に汚染されたもの(おむつや玩具など)に触れた後に口を触った場合も感染が生じることがあります。感染者の便により生じる感染はすべて糞口感染と呼ばれます。また、ウイルスで汚染された食べものや水を飲食して感染する場合もあります。感染している乳児と濃厚な接触をもつことで成人も感染する可能性がありますが、重篤な病気となることはまれです。

気候が温暖な地域の冬に起こり、乳幼児の入院が必要になるような重篤な下痢の大半は、ロタウイルスによるものです。米国では、2006年にロタウイルスワクチンが使用されるまで、例年、ロタウイルスによる病気の増加が11月に南西部から始まり、3月に北東部で終息していました。現在では、ロタウイルス感染症の予測性は低下し、1年を通して起こる可能性があります。

知っていますか?

  • ロタウイルス感染症は年間50万件の死亡を引き起こしており、そのほとんどが発展途上国でみられます。

症状

ロタウイルス感染症の症状は、熱と嘔吐に続いて水のような下痢が現れ、この下痢は一般的には5~7日間続きます。体から失われた水分を補充しなければ、しばしば脱水に陥ります。脱水により、衰弱して元気がなくなり、口腔乾燥と頻脈(脈が速くなること)が起きます。

診断

  • 医師による評価

流行していることを確認しようとする場合を除き、ロタウイルスを検出するための検査は通常行われません。必要な場合は、便をサンプルにして迅速抗原検査を行います。

予防

  • 良好な衛生状態を保つ

  • ロタウイルスワクチン

胃腸炎を予防する上で最善の方法は、良好な衛生状態を保つことです。発症した小児とその家族は頻繁に手を洗う必要があります。

ロタウイルス感染の予防には、2種類のワクチンが利用できます。ロタウイルスワクチンは、乳児期の定期接種が推奨されるワクチンの1つになっています。使用するワクチンによりますが、2回か3回の経口接種を、米国では生後2カ月と4カ月の時点か、または生後2カ月、4カ月、6カ月の時点に行います(訳注:日本では、生後2カ月、3カ月の時点や、2カ月、3カ月、4カ月の時点など)。

治療

  • 床上安静と水分補給

ロタウイルスに対する特別な治療法はありません。ほとんどの小児は、床上安静と十分な水分補給で回復します(胃腸炎の治療も参照)。症状が重篤な場合は輸液(静脈内投与)が必要になることがあります。

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