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男性生殖器系への加齢の影響

執筆者:

Irvin H. Hirsch

, MD, Sidney Kimmel Medical College of Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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男性の性機能は徐々に変化していきますが、これが加齢そのものによって生じるのか、それとも加齢に伴う病気などが原因なのかは明らかではありません。勃起の頻度、持続時間、硬さは、加齢とともに徐々に衰えていきます( 勃起障害(ED) 勃起障害(ED) 勃起障害(ED)とは、性交を行うのに十分な勃起を達成または持続できないことです。 (男性の性機能障害の概要も参照のこと。) どんな男性でもときに勃起に至らない問題を抱えることがあり、そのような問題の発生は正常なことと考えられています。勃起障害は男性が次のような場合に起こります。 一切勃起できない 短い間勃起するが性交には十分な時間ではない さらに読む を参照)。男性ホルモン(テストステロン)の値が低下する傾向があり、それにより性的欲求(性欲) 男性の性欲減退 性欲減退とは性欲が減少することです。 考えられる原因には、心理的要因(抑うつ、不安、人間関係の問題など)、薬、テストステロンの血中濃度が低いことなどがあります。 原因に応じて、医師は心理カウンセリングを提案したり、異なる薬を処方したり、テストステロン補充療法を勧めたりします。 (男性の性機能障害の概要も参照のこと。) 性欲(リビドー)は個人差が大きく、疲労や不安といった状態によって一時的に減少することがあります。また、性欲は年齢を重ねる... さらに読む が弱まります。陰茎(ペニス)への血流量が減少します。その他の変化には以下のものがあります。

  • 陰茎の感度低下

  • 射精時に放出される液量の減少

  • 射精の徴候の減弱

  • 射精を伴わないオルガスム

  • オルガスムに達した後、陰茎がより早く柔らかくなる(萎縮)

  • オルガスムに達した後、勃起できるようになるまでの時間(不応期)が長くなる

20歳頃から男性のテストステロン(主要な男性ホルモン)の分泌量は、通常、平均で年1~2%の割合で減少し始めます。重い症状を起こすのに十分なテストステロン産生減少がみられる人生後半の時期を男性更年期ということがあります。しかし、男性の緩やかなホルモン減少は女性の閉経期 閉経 閉経とは、月経が永久に停止し、妊よう性がなくなることです。 閉経前後の数年間は、エストロゲン濃度が大きく変動して月経が不規則になり、ホットフラッシュ(ほてり)などの症状が起こります。 閉経後は骨密度が低下します。 女性に1年間月経がなければ閉経と診断されますが、確認するため血液検査を行うこともあります。... さらに読む 閉経 に起こるものとは大きく異なり、女性の場合はほぼ必ず、わずか数年の間に急速に女性ホルモンが減少します。テストステロンの減少する速さは男性では個人によって大きく違います。70代で、テストステロン値が30代の平均値に匹敵する男性もいます。

年齢を問わずテストステロン値が低い男性では、性欲減退 男性の性欲減退 性欲減退とは性欲が減少することです。 考えられる原因には、心理的要因(抑うつ、不安、人間関係の問題など)、薬、テストステロンの血中濃度が低いことなどがあります。 原因に応じて、医師は心理カウンセリングを提案したり、異なる薬を処方したり、テストステロン補充療法を勧めたりします。 (男性の性機能障害の概要も参照のこと。) 性欲(リビドー)は個人差が大きく、疲労や不安といった状態によって一時的に減少することがあります。また、性欲は年齢を重ねる... さらに読む 、筋肉量の減少、腹部脂肪の増加、骨がもろくなり骨折しやすくなる(骨粗しょう症 骨粗しょう症 骨粗しょう症とは、骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態です。 加齢、エストロゲンの不足、ビタミンDやカルシウムの摂取不足、およびある種の病気によって、骨密度や骨の強度を維持する成分の量が減少することがあります。 骨粗しょう症による症状は、骨折が起こるまで現れないことがあります。... さらに読む 骨粗しょう症 )、気力の低下、思考の鈍化、血球数の減少(貧血 貧血の概要 貧血とは、赤血球の数やヘモグロビン(酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質)の量が少ない状態をいいます。 赤血球には、肺から酸素を運び、全身の組織に届けることを可能にしているヘモグロビンというタンパク質が含まれています。赤血球数が減少したり、赤血球中のヘモグロビンの量が少なくなったりすると、血液は酸素を十分に供給できなくなります。組織に酸素が十分... さらに読む )といった加齢と関連する特徴が現れることがあります。テストステロン値が低いと、冠動脈疾患 冠動脈疾患(CAD)の概要 冠動脈疾患とは、心臓の筋肉(心筋)への血液供給が部分的または完全に遮断されることで起きる病気です。 心筋は酸素を豊富に含んだ血液を絶えず必要とします。その血液を心臓に送る血管は、大動脈が心臓から出たところで枝分かれする冠動脈です。この血管が狭くなる冠動脈疾患では、血流が遮断されて、胸痛(狭心症)や心臓発作(心筋梗塞とも呼ばれる)が発生しま... さらに読む 冠動脈疾患(CAD)の概要 のリスクも増えます。

テストステロン補充療法

テストステロンの値が正常でも、テストステロンの減少による異常の発生を遅らせたり正常化させたりする目的でテストステロンを服用することに、多くの男性が興味をもっています。しかし、現在のところ、テストステロン補充療法(TRT)は、テストステロンの減少による症状に加えて、性腺機能低下症 男性の性欲減退 性欲減退とは性欲が減少することです。 考えられる原因には、心理的要因(抑うつ、不安、人間関係の問題など)、薬、テストステロンの血中濃度が低いことなどがあります。 原因に応じて、医師は心理カウンセリングを提案したり、異なる薬を処方したり、テストステロン補充療法を勧めたりします。 (男性の性機能障害の概要も参照のこと。) 性欲(リビドー)は個人差が大きく、疲労や不安といった状態によって一時的に減少することがあります。また、性欲は年齢を重ねる... さらに読む と呼ばれるテストステロンの血中濃度の異常な低下がみられる男性にしか推奨されていません。最近になって、TRTを受ける男性で心臓発作や脳卒中のリスクが高まる可能性を示唆した研究結果が複数報告されていますが、それらの結果は一貫しているわけではありません。

テストステロン補充療法の副作用

テストステロン補充療法のフォローアップ

テストステロンの投与を受けている男性は、血球数の変化と前立腺がんがないか、数カ月毎に確認する必要があります。こうした検査により、治療できる可能性がより高い早期のうちにがんを発見できることがあります。一部の前立腺がん患者がテストステロン療法を受けることがありますが、その場合はさらに頻繁に主治医のチェックを受けるべきです。

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