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勃起障害(ED)

(インポテンツ)

執筆者:

Irvin H. Hirsch

, MD, Sidney Kimmel Medical College of Thomas Jefferson University

最終査読/改訂年月 2017年 8月
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勃起障害(ED)とは、性交を行うのに十分な勃起を達成または持続できないことです。

男性の性機能障害の概要も参照のこと。)

どんな男性でもときに勃起に至らない問題を抱えることがあり、そのような問題の発生は正常なことと考えられています。勃起障害は男性が次のような場合に起こります。

  • 一切勃起できない

  • 短い間勃起するが性交には十分な時間ではない

  • 一貫性なく有効な勃起に至る

これまで一度も勃起に達したり勃起を持続できたりしたことがない場合は、原発性EDと呼びます。

以前は勃起に達することができた人が後にEDになった場合は、続発性EDと呼びます。

原発性EDよりも続発性EDがはるかに多くみられます。

米国では、40~70歳の男性のうち約50%である程度発症し、その割合は加齢とともに増加します。しかし、EDは正常な加齢の一部とはみなされておられず、何歳でも治療に成功する可能性があります。

原因

勃起するには、陰茎に十分な血液が流れ込み、流出する血液の速度が遅くなり、陰茎に出入りする神経が適切に機能し、男性ホルモンの テストステロンの量が十分あり、性欲が十分である必要があり、そのためこれらのシステムのいずれかに障害があるとEDが生じる可能性があります。

ほとんどのEDは、陰茎の血管または神経の異常により生じます。その他に可能性のある原因には、内分泌系の病気、陰茎の構造上の障害、特定の薬の使用、精神的な問題などがあります( 勃起障害の一般的な原因と特徴)。最もよくみられる具体的な原因としては以下のものがあります。

  • 陰茎に通じる動脈を侵す動脈の硬化(動脈硬化)

  • 前立腺の手術の合併症

  • 特定の薬、例えば高血圧または前立腺肥大症の治療に用いられる薬、うつ病の治療に用いられるものなどの中枢神経系に作用する薬

知っていますか?

  • たまに勃起できなくなるのは正常で、勃起障害を意味しません。

  • 65歳以上の男性のほぼ半数と80歳以上の男性の一部は、通常、挿入できる程度に勃起できます。

  • テストステロンの値が低いと、勃起障害を起こすよりもむしろ性欲を減退させる傾向があります。

  • 複数の薬剤を組み合わせて陰茎に注射する方法や、陰茎を締めつけるか陰茎に陰圧をかける勃起補助具を用いる方法は、非常に効果的で、内服薬でみられる副作用の一部が生じません。

  • 勃起障害の原因が身体的なものであっても、性カウンセリングが役立つことがあります。

しばしばいくつかの要因がEDの一因となります。例えば、糖尿病または末梢血管疾患を原因とする勃起機能のわずかな低下がみられる男性が、新たな薬の投与を開始した後またはストレスが増した場合に、重度のEDを発症することがあります。

血管の病気

動脈硬化により脚への血流が部分的にふさがれることがあります(末梢血管疾患)。通常、陰茎に通じる動脈もふさがれ、陰茎への血流量が減ってEDが引き起こされます。糖尿病、高いコレステロール値、高血圧、および喫煙は、動脈硬化の一因であり、したがってEDの一因です。

ときに血液が陰茎の静脈から出ていくのが速すぎることがあり、陰茎の血圧が下がるため勃起かその維持が妨げられます(静脈の閉鎖機能障害)。

神経の病気

陰茎に信号を送る神経が損傷を受けるとEDが起こる可能性があります。糖尿病も、動脈硬化を引き起こすことに加えて、陰茎を支配する神経に影響を与えることがあります。陰茎への神経は前立腺に沿って通っているため、前立腺手術(がんや前立腺肥大症などに対して行われる)がEDの原因になることがよくあります。

EDを引き起こすあまり一般的ではない神経の病気には、脊髄損傷、多発性硬化症、脳卒中などがあります。さらに、長距離のサイクリングで生じることがあるように、殿部や陰部(いわゆるサドル領域)の神経が長時間圧迫されると、一過性のEDを起こす可能性があります。

その他の病気

ホルモンの乱れ(異常に低い テストステロン値など)は性欲を減退させる傾向がありますが、EDが生じる可能性もあります。

ペロニー病では、瘢痕組織が陰茎内部に生じ、結果として勃起時に陰茎が湾曲して痛みを伴い、EDを引き起こします。

ペロニー病とは

ペロニー病では、陰茎内で起きた炎症によって、瘢痕組織が形成されます。その瘢痕組織は勃起時に大きくならないため、勃起した陰茎が曲がってしまう結果、性交時の挿入が困難ないし不可能になります。瘢痕組織が勃起組織(陰茎海綿体)の中に広がることがあり、そうなると勃起障害が起こります。

ペロニー病とは

薬物(アルコールおよびコカインやアンフェタミンなどの違法薬物を含む)もまたEDを引き起こしたりその一因となったりする可能性があります。

ときに、心理的問題(性的能力不安、抑うつなど)や活力を失わせる要因(病気、疲労、ストレスなど)がEDの原因ないし一因になることもあります。勃起障害は、特定の場所、時刻、またはパートナーの影響を受けて状況に応じて生じることがあります。

痛みを伴う長時間の勃起(持続勃起症)は、陰茎の勃起組織を損傷してEDの原因になることがあります。

評価

EDにときおり陥ることは珍しくありませんが、勃起またはその維持が常にできない場合は、EDが動脈硬化や神経の病気などの深刻な健康問題の徴候かもしれないため、主治医の診察を受ける必要があります。EDのほとんどの原因は治療できます。以下では、どのようなときに医師の診察を受けるべきか、また受けた場合に何が行われるかについて説明しています。

警戒すべき徴候

EDがみられる場合は、特定の症状や特徴に注意が必要です。具体的には以下のものがあります。

  • 夜間または朝目覚めるときに勃起がないこと

  • 殿部と陰部の間およびその周囲(サドル領域と呼ばれます)のしびれ

  • 脚の筋肉の痛みを伴うけいれんが身体活動の最中に起こるが、休息すればすぐに軽減する(跛行)

受診のタイミング

EDは生活の質を損なうことがありますが、ED自体は危険な状態ではありません。しかし、EDは重篤な病気の症状である可能性があります。鼠径部または脚のしびれは脊髄損傷の徴候である可能性があるため、そのようなしびれが突然起きた場合は、直ちに医師の診察を受ける必要があります。その他の警戒すべき徴候がみられる男性は、主治医に電話して、どのくらい早く受診する必要があるか尋ねるべきです。

医師が行うこと

医師はまず、症状と病歴について質問します。次に身体診察を行います。病歴聴取と身体診察で得られた情報から、多くの場合、EDの原因と必要になる追加検査を推測することができます( 勃起障害の一般的な原因と特徴)。

医師は以下のことについて質問します。

  • 薬の使用および飲酒

  • 喫煙歴

  • 糖尿病の病歴

  • 高血圧の病歴

  • 動脈硬化の病歴

  • 手術歴(例えば、前立腺肥大症、前立腺がん、直腸がん、血管の病気に対する手術)

  • 外傷歴(例えば、骨盤の骨折、背中の外傷)

  • 血管の病気の症状(例えば、歩くときのふくらはぎの痛み、足が冷たい、足のしびれ、足の色が青い)

  • 神経の病気の症状(例えば、しびれ、チクチク感、筋力低下、失禁、転倒)

  • 内分泌疾患の症状(例えば、性欲減退、乳房が大きくなる、精巣が小さくなる、体毛の喪失、振戦、体重または食欲の変化、暑さまたは寒さに耐えられない)

  • 精神障害(特にうつ病)の症状

  • 性的関係に対する満足度

  • パートナーの性機能障害(例えば、腟炎、抑うつ)

これらの一部については医師に話すことを恥ずかしく思うかもしれませんが、その情報はEDの原因特定のために重要です。

身体診察では性器と前立腺に焦点を合わせますが、医師はホルモン、神経、および血管の病気の徴候も探し、さらに直腸を診察します。

ときに、病歴から原因が明らかなことがあります。例えば、EDは前立腺の手術後または新たな薬の投与後間もなくして起こることがあります。重要な手がかりは、夜間または朝目覚めるときに勃起があるかどうかです。勃起がある場合、身体的な原因は概して常に勃起を抑制するため、心理的原因に比べて身体的原因の可能性は少ないと思われます。心理的原因を示唆するその他の要因には、若く健康な男性が突然発症すること、症状の出現が特定の状況下だけでみられること、および何の治療もなしにEDが解消することがあります。跛行があるか、足や足の指が冷たいか青い場合は、末梢血管疾患や糖尿病を原因とする血管の病気など、血管の問題が示唆される可能性があります。

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勃起障害の一般的な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

血管の病気

動脈の閉塞(末梢血管疾患

跛行(脚の筋肉の、痛い、ズキズキする、けいれんする、または疲れた感覚で、身体活動中に定期的に起こり、予測可能で、休息すればすぐに軽減する)

通常は危険因子(例えば、高血圧、糖尿病、コレステロールおよび脂質の異常な血中濃度)

足首と腕の血圧を同時に測って比較(足関節上腕血圧比と呼びます)

危険因子の有無を調べる検査(例えば、血糖値および血中脂質濃度の上昇)

超音波による陰茎の動脈の血流測定

静脈漏出(勃起中に、陰茎の静脈が正常な場合のように陰茎から血液が出ていくのを止められない)

勃起するが維持できない

陰茎の動脈の超音波検査

神経の病気

糖尿病により引き起こされる神経の損傷(糖尿病性神経障害)

糖尿病があることが分かっている

ときに、足のしびれ、焼けつく感覚、またはその他の痛み

ときに尿失禁

医師の診察

ときに筋電図検査と神経伝導検査

間欠的な筋力低下またはしびれが、毎回体の異なる部位でみられる

MRI

ときに腰椎穿刺と髄液の検査

骨盤内手術中または放射線療法中の神経損傷

手術(前立腺全摘除術など)または放射線療法を受けたことが分かっている

医師の診察のみ

脊髄の病気(腫瘍やけがなど)

陰茎から肛門までの領域のしびれ

通常は脊髄の病気でみられる他の症状(例えば、脚のしびれや筋力低下、失禁)

MRI検査

殿部と陰部(いわゆるサドル領域)の長時間の圧迫、サイクリングや乗馬の際などに生じる

通常は、長時間自転車に乗る競争競技選手

自転車から降りた直後に症状が出る

医師の診察のみ

前立腺炎(前立腺の炎症)

骨盤または鼠径部の痛み、および痛みや灼熱感、血尿、頻尿、排尿困難などの煩わしい泌尿器症状

医師の診察のみ

脳卒中

脳卒中があったことが分かっている

医師の診察のみ

内分泌疾患

性腺機能低下症( テストステロン欠乏)

性欲減退、睡眠障害、抑うつまたは気分の変化

最終的に、筋肉量や精巣の大きさ、骨密度、体毛の減少

最終的に、体脂肪の増加、乳房の大きさの増大

テストステロンの血中濃度の測定

丸く膨らんだ顔、体幹回りの脂肪の増加、腹部の紫色の筋、高血圧、気分の変化

尿中の コルチゾール濃度の測定

ときに血液検査

重度の甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモン過剰)

落ち着きのなさ、心拍数と血圧の上昇、振戦、体重減少、暑さに耐えられない

甲状腺ホルモンの血中濃度の測定

重度の甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン欠乏)

反応の鈍化、心拍数と血圧の低下、皮膚の肥厚、食欲減退、体重増加、寒さに耐えられない

甲状腺ホルモンの血中濃度の測定

構造的な異常

ペロニー病(陰茎の勃起組織に瘢痕組織が形成される)

陰茎に硬い組織がある

しばしば勃起時の陰茎が大きく湾曲している

しばしば性交時の痛み

医師の診察のみ

陰茎の超音波検査で瘢痕組織を検出

尿道下裂(先天異常)

尿道が陰茎の下面にある

医師の診察のみ

小陰茎(先天異常)

異常に小さい陰茎

医師の診察のみ

精神障害

悲しみ、無力感、絶望感、食欲不振、睡眠障害

医師の診察のみ

性的能力不安またはストレス

睡眠中および自慰の際には完全勃起

性行為に関する心配

ときに、特定のパートナーまたは特定の状況でのみ起こるED

医師の診察のみ

その他

EDを引き起こすことが分かっている薬の服用歴

医師の診察のみ

低酸素血症(慢性的に血中酸素レベルが低い)

通常は慢性の肺疾患(例えば、慢性閉塞性肺疾患

パルスオキシメトリー(血中酸素レベルの測定)

*この欄には症状や診察の結果などが示されています。ここに示されている特徴は典型的なものですが、常に当てはまるわけではありません。

通常は テストステロンの値を測定します。値が低ければ、他のホルモンの値を測定します。

ED = 勃起障害、MRI = 磁気共鳴画像

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勃起障害を引き起こす可能性がある主な一般的薬剤

分類

高血圧を治療する薬(降圧薬)

ベータ遮断薬(アテノロール、カルベジロール、メトプロロール、プロプラノロールなど)

クロニジン

利尿薬(フロセミド、ヒドロクロロチアジド、クロルタリドンなど)

メチルドパ

スピロノラクトン

前立腺肥大症を治療する薬

アルファ遮断薬(テラゾシン、ドキサゾシン、タムスロシン、シロドシンなど)

5アルファ還元酵素阻害薬(フィナステリド、デュタステリドなど)

前立腺がんを治療する薬

ホルモン剤(リュープロレリン、トリプトレリン[triptorelin]、ゴセレリンなど)

アビラテロン

ビカルタミド

ケトコナゾール

中枢神経系に影響を及ぼす薬

アルコール

ベンゾジアゼピン系薬剤(アルプラゾラム、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム、ロラゼパムなど)

慢性的に使用するコカインまたはアンフェタミン

モノアミン酸化酵素阻害薬(フェネルジン[phenelzine]、セレギリン、トラニルシプロミン[tranylcypromine]など)

慢性的に使われている場合、オピオイド(コデイン、ヘロイン、ヒドロモルフォン、メサドン、モルヒネ、オキシコドンなど)

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(シタロプラム[citalopram]、エスシタロプラム、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリンなど)

三環系抗うつ薬(アミトリプチリン、デシプラミン、イミプラミン、ノルトリプチリンなど)

その他

アンドロゲン拮抗薬(メゲストロール[megestrol]など)

抗がん剤(ほとんどのがん化学療法薬)

シメチジン

抗コリン作用のある薬(多くの抗ヒスタミン薬や一部の抗うつ薬など)

エストロゲン

検査

通常は検査が必要です。臨床検査には、血中 テストステロン濃度の測定などがあります。 テストステロンの濃度が低ければ、さらに他のホルモンの濃度を測ります。病歴聴取と身体診察の結果に応じて、これまで認識されていない糖尿病、甲状腺疾患、および脂質障害の有無を調べるための血液検査も行われることがあります。通常、医師はこれらの検査で治療計画を立てるために十分な情報が得られます。

ときに、医師が勃起を促す薬を陰茎に注射してから、超音波検査で陰茎の動脈と静脈の血流を調べます。まれに、医師は睡眠中の勃起を検知して記録する家庭用モニターの使用を勧めることがあります。

治療

  • 根本的な原因の治療

  • 教育とカウンセリング

  • ホスホジエステラーゼ阻害薬の内服薬

  • ときにその他の薬、機械的器具、または手術

原因となっている病気を治療し、医師はしばしばEDを引き起こしている可能性がある薬を止めさせたり、違う薬に切り替えさせたりします。しかし、どの薬も使用を止める前に医師に相談するべきです。

体重過多はEDを引き起こすことがある様々な病気の危険因子であるため、体重を減らすと勃起機能が改善する可能性があります。喫煙は動脈硬化の危険因子であるため、禁煙も勃起機能を改善する可能性があります。飲酒量が多すぎる場合は、禁酒や飲酒の制限も助けになります。

身体的な病気によって引き起こされるEDの場合でも、通常は心理的な要因があるため、医師は安心感を与えたり指導したりします(できるだけパートナーと一緒に)。カップルが、資格のあるセックス・セラピストによるカウンセリングを受けると、パートナー同士のコミュニケーションが改善したり、行為に対するプレッシャーを減らしたり、EDの一因となる対人関係の葛藤を解消したりするのに役立ちます。

テストステロンの補充は、テストステロン濃度が低い男性が勃起機能を回復するのに役立ちます。 テストステロン製剤は、パッチまたはゲルとして毎日外用できます。 テストステロンの経鼻投与製剤や皮膚の下に埋め込むインプラント製剤も勧められることがあります。 テストステロン濃度が非常に低い男性には、月に2回の テストステロン注射が必要になることがあります。

非侵襲的な方法(機械的器具や薬)をまず試します。ときには、効果的かどうかを医師が判断する前に、その方法を数回試す必要があります。薬は通常、内服薬を最初に試します。性交の直前に陰茎に注射する薬は効果的で、しばしば2番目に試みます。ほとんどの男性は、他のED治療法よりも薬を好みますが、機械的器具は非常に効果的であるという利点があり、薬の副作用がないため通常はとても安全です。膨らませることができる器具を用いた陰茎のインプラント手術は最後の手段ですが、性交を実現する最も効果的な方法です。

機械的器具

勃起を達成できるもののそれを維持できない男性では、絞扼リングを使用することができます。勃起が起こるとすぐに弾性リングを陰茎の根元にはめて、血液が流れ去るのを防ぎ、陰茎の硬さを保ちます。勃起を達成できない場合は、手で持てる大きさの陰圧式勃起補助具を陰茎に装着することがあります。この補助具で穏やかな吸引作用をかけて陰茎に血液を引き込み、その後陰茎の根元にリングを装着して勃起を維持します。陰茎を傷つけること、陰茎の先端が冷たくなること、自発性の欠如などがこの方法の欠点です。ときには絞扼リングと吸引器具に薬物療法を組み合わせることがあります。

EDに対する主要な薬は経口のホスホジエステラーゼ阻害薬です。その他の薬としては、陰茎に注射したり尿道に挿入したりするプロスタグランジンなどがあります。経口のホスホジエステラーゼ阻害薬は使いやすく性交での自発性を保つことができるため、その他の薬に比べてはるかに多く使われています。市販薬のハーブ薬がED用に販売されていますが、それらは通常効果がないか、ホスホジエステラーゼ阻害薬が隠れて含まれているか、またはその両方に当てはまります。隠れているホスホジエステラーゼ阻害薬によって、副作用が生じる可能性がある薬に曝露してしまうことがあります。

経口のホスホジエステラーゼ阻害薬(シルデナフィル、バルデナフィル、アバナフィル[avanafil]、およびタダラフィル)は陰茎への血流量を増やします。これらの薬は同じように作用しますが、効果の持続時間、副作用、および食物との相互作用は異なります。タダラフィルの効果は他に比べて長く(最長36時間)、一部の男性はそれを好みます。

ほとんどのホスホジエステラーゼ阻害薬は、空腹時、性交の少なくとも1時間前に服用する場合、最も効果を発揮します。硝酸薬(ほとんどの場合狭心症を治療するためのニトログリセリンですが、レクリエーショナルドラッグの硝酸アミル[「ポッパー」]も含まれます)を服用している男性は、併用すると危険なレベルまで血圧が低下する可能性があるため、ホスホジエステラーゼ阻害薬を服用すべきではありません。ホスホジエステラーゼ阻害薬のその他の一過性の副作用には、紅潮、視覚異常(色覚異常など)、頭痛などがあります。持続勃起症(持続的な勃起)が非常にまれに生じ、緊急治療が必要になることがあります。まれに、ホスホジエステラーゼ阻害薬を服用後に患者が失明や難聴を報告している例がありますが、ホスホジエステラーゼ阻害薬が原因かどうかは不明です。

アルプロスタジル(プロスタグランジンであるPGE1)は、単独またはパパベリンおよびフェントラミンと組み合わせて、非常に細い注射針で陰茎の側面に直接注射することがあり、ほとんどの男性で適切な勃起を引き起こします。アルプロスタジルの坐薬をストロー状の器具で尿道に挿入することがあります。これらの治療法は持続勃起症や陰茎の痛みを引き起こす可能性があります。通常、医師は来院時に患者自身で薬を投与できるよう指導します。そのような指導の後には、患者は自宅でそれらの薬を自分で投与できます。経口薬が効果的でない患者には、アルプロスタジルの坐薬と経口のホスホジエステラーゼ阻害薬を併用することがあります。

手術

患者によっては、薬物療法が効かなかったり、薬物療法を受け入れられなかったりします。そのような男性では、陰茎プロステーシスを埋め込む手術を行うことがあります。装具は、硬いシリコン製の棒や、膨らませたり収縮させたりできる液圧式で作動する器具という形をとります。両方とも、全身麻酔、感染症、装具故障のリスクを伴います。

高齢者での重要事項

EDは加齢とともに増えますが、正常な加齢の一部として受け入れる必要はありません。むしろ、高齢の男性は血管を侵す病気になりやすいため、EDにもなりやすいのです。高齢のカップルの多くは、勃起や性交をすることなく満足のいく性行為を行い、治療を求めないことがあります。しかしそれでも、EDの治療は高齢の男性にとって適切なことがあります。

要点

  • EDは一般に精神障害、神経系の病気、血管の病気、けが、または一部の薬の副作用や手術の合併症に起因します。

  • 原因を考える際、医師は心理的な要因と対人関係の要因を考慮します。

  • テストステロン療法は、血中 テストステロン濃度が低いEDの男性で勃起機能を回復させるのに役立つ可能性がありますが、 テストステロン濃度の低値はEDの一般的な原因ではありません。

  • ほとんどのED患者は、シルデナフィル、バルデナフィル、アバナフィル(avanafil)、タダラフィルなどの経口ホスホジエステラーゼ阻害薬による治療が成功する可能性があります。

  • ホスホジエステラーゼ阻害薬の服用による治療で効果が得られない患者の大半は、アルプロスタジルの注射を、単独または経口ホスホジエステラーゼ阻害薬と併用して行うと勃起を達成できます。

  • 陰圧式勃起補助具と陰茎プロステーシス手術が、重度のED患者に対する効果的な治療法です。

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