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ヘルペスウイルス感染症の概要

執筆者:

Kenneth M. Kaye

, MD, Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School

最終査読/改訂年月 2018年 5月
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本ページのリソース

よくみられるウイルス感染症の1つに、ヘルペスウイルスによるものがあります。人間に感染するヘルペスウイルスには、以下の8種類があります。

  • 単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、水痘帯状疱疹(すいとうたいじょうほうしん)ウイルス(ヘルペスウイルス3型、水痘帯状疱疹の原因となる)の3種類は、皮膚や粘膜に水疱を作る感染症を引き起こします。

  • エプスタイン-バーウイルス(ヘルペスウイルス4型)は伝染性単核球症を引き起こし、特定のがん(上咽頭がんバーキットリンパ腫ホジキンリンパ腫)などにも関与している可能性があります 。

  • サイトメガロウイルス(ヘルペスウイルス5型)は、新生児や免疫機能が低下している人に重篤な感染症を引き起こします。また免疫系が正常な人でも伝染性単核球症に似た症状を引き起こすことがあります。

  • ヒトヘルペスウイルス6型と7型は、突発性発疹と呼ばれる小児の感染症を引き起こします。

  • ヒトヘルペスウイルス8型は、エイズ患者のような免疫機能が低下してる人に、特定のがん(カポジ肉腫やいくつかの種類のリンパ腫)を引き起こします。

ウイルス感染症の概要も参照のこと。)

ヘルペスウイルスはすべて、宿主細胞の中で不活性(休眠または潜伏)状態でとどまるため、感染は生涯続きます。ときとしてウイルスが再活性化し、病気の症状が現れます。再活性化は最初の感染の直後に起こることもあれば、何年も経ってから起こることもあります。

知っていますか?

  • ヘルペスウイルスはすべて、感染した一部の細胞の中で休眠状態でとどまるため、感染は生涯続きます。

治療

1種類または複数のヘルペスウイルス感染症を治療する薬が、いくつか開発されています。

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ヘルペスウイルス感染症に対する主な抗ウイルス薬

一般的な用途

主な副作用

アシクロビル

重篤な副作用はほとんどなし

まれに腎障害

まれに、免疫機能が低下している人で血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)や溶血性尿毒症症候群(HUS)

シドホビル(cidofovir

サイトメガロウイルス感染症(網膜炎[眼の網膜の感染症]を含む)

腎障害

ファムシクロビル

性器ヘルペス

帯状疱疹

水痘(水ぼうそう)

重篤な副作用はほとんどなし

ホスカルネット

サイトメガロウイルス感染症

腎障害

ガンシクロビル

サイトメガロウイルス感染症(網膜炎を含む)

白血球数の減少

ペンシクロビル(penciclovir)(クリーム剤)

副作用はほとんどなし

頭痛

投与部位の軽い灼熱感またはチクチク感

トリフルリジン(点眼薬)

単純ヘルペス角膜炎(角膜の感染症)

眼のチクチク感

まぶたの腫れ

バラシクロビル

性器ヘルペス

帯状疱疹

水痘(水ぼうそう)

重篤な副作用はほとんどなし(アシクロビルと同様)

バルガンシクロビル

サイトメガロウイルス感染症

ガンシクロビルと同様(すなわち白血球の減少)

ビダラビン(眼に塗る軟膏)

単純ヘルペス角膜炎

眼の刺激感

光に対する過敏性

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