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構音障害

執筆者:

Juebin Huang

, MD, PhD, Memory Impairment and Neurodegenerative Dementia (MIND) Center, University of Mississippi Medical Center

最終査読/改訂年月 2017年 7月
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構音障害とは、言葉を正常にはっきり発音する能力が失われる障害です。

  • 話し方がぎこちなくなる、ブツブツ途切れる、息の音が混じる、不規則になる、不明瞭になる、または単調になることがありますが、患者は言語を正しく理解し、正しく使用できます。

  • 医療従事者は、口と舌を使う簡単な動作をしたり単語や文を復唱したりするよう患者に指示して、患者の筋力や筋肉の動きを評価します。

  • 構音障害がある人には、言語療法が役立つ場合があります。

構音障害は言語障害のように思われますが、実際には筋肉(運動)の問題です。

構音障害の原因

構音障害は、以下の構造の損傷が原因で起こります。

  • 筋肉の動きを制御する脳の部位。

  • 小脳:小脳は大脳と脳幹の間にあり、体の各部の動きを協調させています。

  • 大脳基底核:大量の神経細胞が集まった部位であり、動きを協調させたり滑らかにしたりするのを助けています( 大脳基底核の位置)。

  • 脳幹:脳幹は、呼吸に使われる筋肉や発声に使われる筋肉を制御しています。

  • 大脳の外層(大脳皮質)と脳幹をつなぐ神経線維:このような神経線維は、唇、舌、口蓋、声帯などの発話に使われる筋肉を制御して協調させるために必要な情報を伝えます。

  • 神経筋接合部:神経が筋肉と連結している部分を神経筋接合部といいます。

これらの構造は、変性疾患(筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、ハンチントン病など)、多発性硬化症、頭部外傷、脳腫瘍、脳卒中、感染症(ライム病など)などによって損傷されることがあります。

構音障害の症状

構音障害がある人は、言いたいことに近い音を正しい順序で発声することができます。損傷の位置に応じて、話し方がぎこちなくなる、ブツブツ途切れる、息の音が混じる、不規則になる、不明瞭になる、単調になるなどの場合があります。

通常は言語を理解して使用する能力には異常がないため、構音障害がある人のほとんどは正常に読み書きができます。

構音障害を引き起こす病気は、咀嚼(そしゃく)困難や嚥下(えんげ)困難の原因になることもあります。

構音障害の診断

  • 医師による評価

  • 脳機能の検査

  • 画像検査

言語療法士または医師が症状について質問し、身体診察を行います。次のことを行う場合もあります。

  • 患者に簡単な動作(ろうそくを吹き消す、下唇を噛む、舌を突き出すなど)をするよう指示する:患者がこのような動作を行う様子を観察することが、発話に関わる筋肉の筋力や動きを評価する上で役立ちます。

  • 患者に単語や文を復唱させたり、歌ったり、数を数えたりさせる:患者が音を発する様子を観察することが、発話に関わる問題(息の音が混じる、話し方がぎこちないなど)を検出する上で役立ちます。

神経心理学の専門家や言語療法士によって、脳機能の検査(神経心理学的検査)が行われることがあります。この種の検査は、医療従事者が治療の計画を立て、回復の見込みがどれくらいあるかを判断する上でも役立ちます。

原因を特定するには、CT検査やMRI検査などの画像検査が役立ちます。

疑われる原因に応じて、その他の検査が行われることがあります。ほかに行われる検査としては、血液検査や尿検査、腰椎穿刺脳波検査筋電図検査と神経伝導検査などがあります。

構音障害の治療

  • 言語療法

  • ときにコミュニケーション機器の使用

構音障害がある人には、言語療法が役立つ場合があります。言語療法では、呼吸訓練や筋肉の訓練、単語や文の復唱を行うことがあります。

構音障害が重度の場合は、文字や絵を書いたボードや、キーボードと画面を備えたコンピュータ機器の使用が勧められることもあります。

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