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リウマチ性多発筋痛症

執筆者:

Carmen E. Gota

, MD, Cleveland Clinic Lerner College of Medicine at Case Western Reserve University

最終査読/改訂年月 2016年 12月
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リウマチ性多発筋痛症では、関節の内側に炎症が起こり、頸部、背中、肩関節、股関節の筋肉に激しい痛みとこわばりが生じます。

  • 原因は不明です。

  • 頸部、肩関節、股関節にこわばりと痛みを感じます。

  • 血液検査や、ときには筋肉の生検が診断に役立ちます。

  • コルチコステロイドであるプレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)を服用すると、大部分の患者で劇的な改善がみられます。

血管炎の概要も参照のこと。)

リウマチ性多発筋痛症は55歳以上の人に起こります。男性よりも女性に多くみられます。原因は不明です。リウマチ性多発筋痛症は、巨細胞性(側頭)動脈炎と同時に起こることもあれば、その前か後に起こることもあります。一部の専門医は、この2つの病気は同じ1つの異常な過程が別の現れ方をしたものだと考えています。リウマチ性多発筋痛症の方がよくみられるようです。

症状

症状は、突然現れることもあれば、徐々に出てくることもあります。頸部、肩関節、背中、腰、股関節に、重度の痛みとこわばりが生じます。こわばりと不快感は、起床時や長時間動かずにいた後に強く、ときには、ベッドから出て単純な行動をすることができないほど強いこともあります。患者が筋力が低下したと感じることがありますが、筋肉に損傷はなく筋力低下もしていません。また、熱があったり、全身の具合が悪い、または抑うつ状態にあると感じたり、意図せずに体重が減ることがあります。

一部のリウマチ性多発筋痛症の患者には巨細胞性動脈炎の症状もあり、それが失明につながることがあります。軽い関節炎を伴うことがありますが、関節炎が激しいか、または主な症状である場合は、診断は関節リウマチの可能性が高くなります。

診断

  • 身体診察

  • 血液検査

  • コルチコステロイドに対する反応

診断は、症状および身体診察と血液検査の結果と、コルチコステロイドに対する反応に基づいて下されます(リウマチ性多発筋痛症の患者の大半は、コルチコステロイドで治療すると、非常に急速かつ大幅に具合が良くなります)。通常、血液検査には以下の項目が含まれます。

  • 赤血球沈降速度(赤沈)、C反応性タンパク、またはその両方:通常、リウマチ性多発筋痛症の患者では、どちらの検査値も非常に高く、活発な炎症があることが示されます。

  • 血算:貧血の有無を調べます。

  • 甲状腺刺激ホルモン:肩関節や股関節に筋力低下やときに痛みを生じることのある、甲状腺機能低下症の可能性を否定するために検査します。

  • クレアチンキナーゼ:肩関節や股関節の筋力低下や痛みを生じることのある、筋肉組織の損傷(ミオパチー)の有無を調べます。血液中のクレアチンキナーゼの値が高ければ、筋肉が損傷している可能性が高いと考えられます。リウマチ性多発筋痛症の患者では、筋肉の損傷がないため、クレアチンキナーゼの値は正常です。

  • リウマトイド因子と抗環状シトルリン化ペプチド抗体:これらの抗体は関節リウマチの患者の最大80%で存在していますが、リウマチ性多発筋痛症の患者ではみられません。この検査は両者の区別に役立ちます。

治療

  • 低用量のプレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)

  • 低用量のアスピリン

通常、コルチコステロイドであるプレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)を低用量投与すると、劇的な改善がみられます。巨細胞性動脈炎を合併している場合には、失明のリスクを減らすために、用量を増やして処方されます。症状が治まれば投与量を徐々に減らして(漸減)、効果が得られる最小限の用量にします。多くの患者では1年以内にプレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)の投与を終了することができます。しかし、低用量を数年間投与する必要がある患者もいます。

コルチコステロイドは、高齢者では副作用がよくみられます( 加齢に関連する注意点:巨細胞性動脈炎とリウマチ性多発筋痛症)。

アスピリンやその他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)は、痛みの軽減に役立ちますが、通常はプレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)ほど効果的ではありません。脳卒中心臓発作、視力障害といった、巨細胞性動脈炎の合併症の予防に役立てるために、通常は低用量のアスピリンを毎日服用します。

リウマチ性多発筋痛症が発症したときや、それよりもっと後に、巨細胞性動脈炎が発生することがあり、ときにはリウマチ性多発筋痛症が治癒したと思われた後にさえ起こります。そのため、どの患者も、頭痛、ものをかむときの筋肉の痛み、運動をしたときの腕や脚の異常なひきつりや疲労、または視覚障害があれば、すぐに医師に伝えるべきです。

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