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結合組織の自己免疫疾患の概要

執筆者:

Alana M. Nevares

, MD, The University of Vermont Medical Center

最終査読/改訂年月 2018年 4月
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自己免疫疾患とは、体内で作られた抗体や細胞によって自身の組織が攻撃される病気です。多くの自己免疫疾患では、様々な臓器と結合組織が影響を受けます。結合組織とは、関節、腱、靱帯(じんたい)、血管などの構造を補強している組織です。

結合組織の自己免疫疾患には次のようなものがあります。

結合組織に影響を及ぼすその他の自己免疫疾患の例として、関節リウマチ脊椎関節炎があります。

自己免疫疾患は結合組織以外の組織に影響を及ぼすことがあり、結合組織の自己免疫疾患がある一部の患者は、橋本甲状腺炎(自己免疫性甲状腺疾患で、甲状腺の過剰な活動や活動低下につながります)など、他の種類の自己免疫疾患にかかっていることがあります。

症状

自己免疫疾患では、関節の内部や周辺ばかりでなく、腎臓や消化管など非常に重要な臓器組織においても、炎症や免疫反応が起こる結果、結合組織の損傷が起こることがあります。心膜(心臓の外側を覆っている膜)や胸膜(肺を覆っている膜)、さらには脳までも侵される可能性があります。症状の種類と重さは、侵された臓器によって異なります。

結合組織の自己免疫疾患のほとんどは動脈内のコレステロール沈着(プラーク)が発生するリスクを高め、結果として動脈が硬くなります(動脈硬化)。

診断

  • 医師による評価

  • 臨床検査

  • ときとして確立された基準

結合組織の自己免疫疾患(自己免疫リウマチ疾患または膠原病とも呼ばれる)は、特有の症状のパターン、身体診察での所見、および臨床検査(血液検査や生検など)の結果に基づいて診断されます。このような病気の中には、確立された基準に基づいて診断できるものもあります。

ある病気の症状と別の病気の症状が重複しすぎているために、区別できない場合もあります。このような場合には、分類不能の結合組織病や、重複疾患と呼ばれることがあります。

治療

  • コルチコステロイドやその他の免疫系を抑制する薬

結合組織の自己免疫疾患の多くは、コルチコステロイド、その他の免疫系を抑制する薬(免疫抑制薬)、またはその両方を用いて治療を行います。

コルチコステロイド(プレドニゾン[日本ではプレドニゾロン]など)を服用している患者では、骨粗しょう症に伴う骨折リスクが高くなります。そうした患者には、骨粗しょう症を予防するため、ビスホスホネート系薬剤、デノスマブ、テリパラチド、ビタミンDやカルシウムのサプリメントなど、骨粗しょう症の治療に用いられる薬が投与されることがあります。コルチコステロイドやその他の薬、自己免疫疾患そのものによって免疫系が抑制されている患者には、真菌のニューモシスチス・イロベチイ Pneumocystis jiroveciiなどによる感染症を予防する薬がしばしば投与されます(免疫力が低下した人の肺炎予防を参照)。

重複疾患がある患者では、医師は症状と臓器の機能障害が生じるとすぐに治療します。

自己免疫疾患の患者は感染症のリスクが高いため、インフルエンザワクチン肺炎球菌ワクチンなどの推奨される予防接種を受けることが重要です。

結合組織の自己免疫疾患がある患者の多くがその病気による炎症を軽減するために食事の変更を試していますが、症状が軽減したり病気の経過が変わったりすると証明された「抗炎症の」食事はありません。

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