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線維筋性異形成

執筆者:

Koon K. Teo

, MBBCh, PhD, McMaster University, Hamilton, Ontario, Canada

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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線維筋性異形成は、動脈壁が異常に厚くなる病気で、動脈硬化や炎症とは関連しませんが、動脈の狭窄や閉塞を引き起こします。

線維筋性異形成は、通常は40~60歳の女性に発生します。原因は不明です。しかし、おそらく遺伝的要素があり、喫煙は危険因子であると考えられます。線維筋性異形成は、特定の結合組織疾患(エーラス-ダンロス症候群 エーラス-ダンロス症候群 エーラス-ダンロス症候群は、関節が過度に柔軟である、皮膚が異常に伸びる、組織がもろいといった症状がみられる、まれな遺伝性結合組織疾患です。 この症候群は、結合組織の産生を制御する遺伝子の1つに異常があるために発生します。 典型的な症状としては、柔軟な関節、猫背、扁平足、伸びる皮膚などがあります。 診断は症状と身体診察の結果に基づいて下されます。 この症候群の患者のほとんどでは、余命は正常です。 さらに読む エーラス-ダンロス症候群 、嚢胞性中膜壊死[大動脈の壁が変性する病気]、遺伝性腎炎 遺伝性腎炎 遺伝性腎炎は、糸球体腎炎が発生する遺伝性疾患で、腎機能の低下と血尿がみられるほか、ときに難聴や眼の異常も生じます。 (糸球体疾患の概要と糸球体腎炎も参照のこと。) 遺伝性腎炎は通常、X染色体(女性の性染色体)にある特定の遺伝子の異常が原因で発生しますが、ときに常染色体にある別の遺伝子の異常によって引き起こされることもあります。この遺伝子をもっている人での重症度には、他の要因が影響を及ぼします。遺伝性腎炎は慢性腎臓病を引き起こす可能性があ... さらに読む 神経線維腫症 神経線維腫症 神経線維腫症は一群の遺伝性疾患の総称で、皮膚の下などの体の部分に、軟らかく肥厚した神経組織(神経線維腫)が増殖し、しばしばコーヒーミルク色の平らな斑点(カフェオレ斑)が皮膚にできます。 皮膚の下にできる腫瘍とカフェオレ斑に加え、骨の異常、協調運動障害、脱力、感覚異常、聴覚障害、視覚障害がみられることもあります。... さらに読む 神経線維腫症 など)がある人でより多くみられます。

線維筋性異形成は、腎臓への動脈(腎動脈)、脳への動脈(頸動脈および頭蓋内動脈)、胃および腸への動脈(腹腔動脈および腸間膜動脈などの腹腔内動脈)、大動脈下部で枝分かれして脚につながる動脈(外腸骨動脈)に影響を及ぼすことがあります。線維筋性異形成は複数の動脈で起こる場合もあります。

線維筋性異形成は通常、その発生部位にかかわらず、症状を引き起こしません。症状が起きる場合、具体的な症状は場所によって異なります。

治療

  • 血管形成術、手術、動脈瘤の修復

治療は場所によって異なります。血管形成術 、バイパス手術、動脈瘤の修復などを行います。

動脈硬化 動脈硬化 アテローム性動脈硬化とは、太い動脈や中型の動脈の壁の中に主に脂肪で構成されるまだら状の沈着物(アテロームあるいはアテローム性プラーク)が形成され、それにより血流が減少ないし遮断される病気です。 アテローム性動脈硬化は、動脈の壁が繰り返し損傷を受けることによって引き起こされます。... さらに読む 動脈硬化 によっても動脈は閉塞することから、線維筋性異形成があり、動脈硬化の危険因子(高血圧 高血圧 高血圧とは、動脈内の圧力が恒常的に高くなった状態のことです。 高血圧の原因は不明のことも多いですが、腎臓の基礎疾患や内分泌疾患によって起こる場合もあります。 肥満、体を動かさない生活習慣、ストレス、喫煙、過度の飲酒、食事での過剰な塩分摂取などはすべて、遺伝的に高血圧になりやすい人の高血圧の発症に何らかの形で関与しています。... さらに読む 血中コレステロール高値 脂質異常症 脂質異常症とは、脂質(コレステロール、中性脂肪[トリグリセリド]、または両方)の濃度が高いか、高比重リポタンパク(HDL)コレステロールの濃度が低い状態をいいます。 生活習慣、遺伝、病気(甲状腺ホルモン低値や腎疾患など)、薬、またはそれらの組合せが影響します。 動脈硬化をもたらし、狭心症、心臓発作、脳卒中、末梢動脈疾患の原因になります。 中性脂肪と各種コレステロールの血中濃度が測定されます。... さらに読む 脂質異常症 糖尿病 糖尿病 糖尿病は体が必要とするインスリンを十分に産生しないため、血糖(ブドウ糖)値が異常に高くなる病気です。 排尿が増加し、のどが渇き、減量しようとしていないのに体重が減少します。 神経を損傷し、知覚に問題が生じます。 血管を損傷し、心臓発作、脳卒中、慢性腎臓病、視力障害のリスクが高まります。... さらに読む など)もある人は、これらの病気も治療する必要があります。

脚のバイパス術

バイパス術は狭窄や閉塞のある動脈を治療するために行います。この手術を行うことによって、血液は動脈の病変部、例えば太ももの大腿動脈の一部や膝の膝窩動脈の一部を迂回することになります。合成素材のチューブか他の部位の静脈の一部を、閉塞部位の前後の動脈につなぎ合わせます。

脚のバイパス術

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