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線維筋性異形成

執筆者:

Koon K. Teo

, MBBCh, PhD, McMaster University, Hamilton, Ontario, Canada

最終査読/改訂年月 2018年 3月
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線維筋性異形成は、動脈壁が異常に厚くなる病気で、動脈硬化や炎症とは関連しませんが、動脈の狭窄や閉塞を引き起こします。

線維筋性異形成は、閉塞性の末梢血管疾患の一種です。

線維筋性異形成は、通常は40~60歳の女性に発生します。原因は不明です。しかし、おそらく遺伝的要素があり、喫煙は危険因子であると考えられます。線維筋性異形成は、特定の結合組織疾患(エーラス-ダンロス症候群、嚢胞性中膜壊死[大動脈の壁が変性する病気]、遺伝性腎炎神経線維腫症など)がある人でより多くみられます。

線維筋性異形成は、腎臓への動脈(腎動脈)、脳への動脈(頸動脈および頭蓋内動脈)、胃および腸への動脈(腹腔動脈および腸間膜動脈などの腹腔内動脈)、大動脈下部で枝分かれして脚につながる動脈(外腸骨動脈)に影響を及ぼすことがあります。線維筋性異形成は複数の動脈で起こる場合もあります。

線維筋性異形成は通常、その発生部位にかかわらず、症状を引き起こしません。症状が起きる場合、具体的な症状は場所によって異なります。

  • 脚の動脈:脚の筋肉のうずくような痛み、けいれん、疲労感(跛行)、動脈の狭窄部を血液が通過することで起こる異常な音が聴診器で聴こえる(血管雑音)、大腿静脈の脈が弱くなる

  • 腎動脈:高血圧

  • 頸動脈:一過性脳虚血発作または脳卒中の症状(発話困難、筋力低下、片側麻痺、視覚障害など)

  • 頭蓋内動脈:動脈瘤の症状(頭痛、眼の上および奥の痛み、しびれ、筋力低下、体の片側の麻痺、視覚障害など)

  • 腹腔内動脈:嘔吐または腹痛(まれ)

超音波検査により線維筋性異形成の診断が示唆される場合がありますが、診断の確定には血管造影検査を行います。

治療

  • 血管形成術、手術、動脈瘤の修復

治療は場所によって異なります。血管形成術、バイパス手術、動脈瘤の修復などを行います。

禁煙が重要です。

動脈硬化によっても動脈は閉塞することから、線維筋性異形成があり、動脈硬化の危険因子(高血圧血中コレステロール高値糖尿病など)もある人は、これらの病気も治療する必要があります。

脚のバイパス術

バイパス術は狭窄や閉塞のある動脈を治療するために行います。この手術を行うことによって、血液は動脈の病変部、例えば太ももの大腿動脈の一部や膝の膝窩動脈の一部を迂回することになります。合成素材のチューブか他の部位の静脈の一部を、閉塞部位の前後の動脈につなぎ合わせます。

脚のバイパス術

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