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心エコー検査とその他の超音波検査

執筆者:

Michael J. Shea

, MD, Michigan Medicine at the University of Michigan;


Thomas Cascino

, MD, MSc, Michigan Medicine, University of Michigan

医学的にレビューされた 2019年 10月
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やさしくわかる病気事典
本ページのリソース
  • 非侵襲的である

  • 害がない

  • 比較的安価である

  • 広く利用できる

また、超音波検査は他の部位にある血管の病気を診断する際にも使われています。

心エコー検査は、心筋が正常に動いているかどうかを判定したり、1回の拍動毎に心臓が送り出す血液の量を測定したりする目的でも行われます。また、この検査では、 高血圧 高血圧 高血圧とは、動脈内の圧力が恒常的に高くなった状態のことです。 高血圧の原因は不明のことも多いですが、腎臓の基礎疾患や内分泌疾患によって起こる場合もあります。 肥満、体を動かさない生活習慣、ストレス、喫煙、過度の飲酒、食事での過剰な塩分摂取などはすべて、遺伝的に高血圧になりやすい人の高血圧の発症に何らかの形で関与しています。... さらに読む 高血圧 心不全 心不全(HF) 心不全とは、心臓が体の需要を満たせなくなった状態のことで、血流量の減少や静脈または肺での血液の滞留(うっ血)、心臓の機能をさらに弱めたり心臓を硬化させたりする他の変化などを引き起こします。 心不全は心臓の収縮や弛緩が不十分になることで発生しますが、これらの変化は一般的に、心筋が弱ったり硬くなったりすることが原因で起こります。... さらに読む 心不全(HF) 、心臓の筋肉壁の障害(心筋症 心筋症の概要 心筋症とは、心臓の壁を構成する筋肉の構造と機能が障害される進行性の病気です。 心筋症の主な病型としては、以下の3種類があります。 拡張型心筋症:心室(心臓内部の下側にある2つの部屋)が拡大(拡張)する病型 肥大型心筋症:心室の壁が厚く硬くなる病型 拘束型心筋症:心室の壁が硬くなるものの、必ずしも厚くならない病型 さらに読む 心筋症の概要 )などの患者でみられる、 心臓弁の異常 心臓弁膜症の概要 心臓弁は、4つの心腔(心臓の上部にある比較的小さな丸い空洞である左右の心房と、心臓の下部にある比較的大きな円錐形の空洞である左右の心室)を通過する血液の流れを制御しています。それぞれの心室には、その入口側と出口側に、一方向に開く弁が1つずつあります。それぞれの弁は複数の薄い組織(弁尖)で構成され、一方向だけに開閉できるようになっています。... さらに読む 心臓弁膜症の概要 先天異常 心臓の異常の概要 約100人に1人は心臓に異常をもって生まれます。重症の場合もありますが、多くはそうではありません。心臓の異常には心臓壁、弁、心臓に出入りする血管の異常形成などがあります。 哺乳不良、呼吸困難、青みがかった皮膚、正常に発育しない、あるいは正常に運動できない、速い心拍、失神のほか、乳児が成長するに従って運動中の胸痛といった症状がみられます。... さらに読む (心室や心房の間の穴など)、心臓壁や心房または心室の拡大など、心臓の構造的異常を見つけることができます。

超音波検査には主に以下の種類があります。

  • 2次元超音波検査

  • 3次元超音波検査

  • ドプラ超音波検査

  • カラードプラ超音波検査

  • ストレインイメージング

2次元心エコー検査は、現在最も広く用いられている検査法で、コンピュータによって生成された詳細な2次元の「スライス」画像が得られます。それらのスライス画像を「重ねる」ことで、3次元構造を再構成します。

2次元心エコー検査
映像

ドプラ超音波検査では、血流の方向と速度が示されるため、血管の狭窄や閉塞によって起こる血流の乱れを検出することができます。

カラードプラ超音波検査では、それぞれの血流が方向によって異なる色で表示されます。

ドプラ超音波検査とカラードプラ超音波検査は、心臓や体幹、脚、腕の動脈と静脈の病気を診断する目的で、よく用いられています。心房や心室、心臓の血管を流れる血流の方向や速度が分かるため、心臓各部の構造と機能を評価することができます。例えば、心臓弁が正しく開閉しているかどうかや、心臓弁が閉じる際に血液の逆流があるか、逆流の程度、血流が正常かどうかを判定できます。動脈と静脈の間、または心室や心房の間の異常な経路を検出できます。

ストレインイメージングは使用される機会が増えている新しい心エコー検査法で、心筋の動きの変化を測定します。ストレインイメージングにより、従来の心エコー検査で変化が見えるようになる前に心疾患を診断し、心疾患の様々な原因を区別し、心不全などの様々な心疾患の予後を予測することができます。

心エコー検査の方法

超音波の照射と検出の両方を行うプローブから、超音波が照射されます。プローブは以下の部位に置くことができます。

  • 患者の胸部(経胸壁)

  • 患者の食道(経食道)

  • ときに心臓内のカテーテル上(心腔内)

経胸壁心エコー検査(最も一般的)では、プローブを手で持って操作し、胸の心臓の部分に当てます。プローブを当てる場所にはジェルを塗り、音波が胸に当たるのを助けます。プローブはコンピュータとつながっており、画面に画像が表示され、デジタルで画像を記録します。プローブの位置と角度を変えることにより、様々な方向から心臓と心臓周辺の大血管を観察できるため、心臓の構造と機能を正確に把握することができます。様々な部位を調べる際に、鮮明な画像が得られるように10秒ほど息を止めなければならないことがあります。経胸壁心エコー検査には痛みはなく、所要時間は20~30分です。

特定の情報を迅速に取得するために、医師が患者のベッドサイドで携帯型の超音波検査機器を使用することもあります。救急外来や集中治療室で治療を受けている患者には、携帯型の機器がよく使用されます。

経食道心エコー検査は、非常に鮮明な画像を得たり、大動脈や心臓の後方にある構造物(特に左心房や左心室)を調べる必要がある場合に行われることがあります。この検査法では、超音波プローブを先端に取り付けた細い柔軟な管を、のどから食道の内部に通し、心臓の真後ろにプローブを進めます。この検査法には不快感が伴うため、鎮静薬が投与され、のどに麻酔薬のスプレーを使用します。経食道心エコー検査は、肥満や肺の病気、その他の技術的な問題があるために通常の心エコー検査を行うことが困難な場合や、特定の病気(僧帽弁や大動脈弁の 心内膜炎 感染性心内膜炎 感染性心内膜炎は、心臓の内側を覆っている組織(心内膜)に生じる感染症で、通常は心臓弁にも感染が及びます。 感染性心内膜炎は、血流に入った細菌が損傷のある心臓弁に到達して、そこに付着することで発生します。 急性細菌性心内膜炎では通常、高熱、頻脈(心拍数の上昇)、疲労、そして広範囲にわたる急激な心臓弁の損傷が突然もたらされます。... さらに読む 感染性心内膜炎 、心臓内の血栓など)がないか調べたりする場合にも行われます。

心腔内心エコー検査は、めずらしいタイプの心エコー検査で、 心房中隔欠損 心房中隔欠損症と心室中隔欠損症 心房中隔欠損症と心室中隔欠損症とは、心臓の右側と左側を隔てる壁(中隔)に孔が開いた状態です。 その孔は、上側の2つの心腔を隔てる壁にみられることもあれば、下側の2つの心腔を隔てる壁にみられることもあります。 欠損孔の多くは小さいもので、症状を示さず、治療をしなくても閉鎖します。 診断は、典型的な心雑音(狭窄もしくは漏れのある心臓弁または異常な心臓の構造を通る血液の乱流によって生じる音)に基づいて疑われ、心エコー検査によって確定されます。... さらに読む 心房中隔欠損症と心室中隔欠損症 (心臓内の穴)の修復など、心臓に対する処置を行う際に用いられます。心腔内心エコー検査では、先端に超音波プローブを取り付けた細い柔軟な管を、鼠径部の血管から心腔まで直接通します。この処置を受ける人は通常、鎮静されます。心腔内心エコー検査は、経胸壁または経食道心エコー検査では得られない、心臓の詳細な画像が必要な場合に用いられます。

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