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心エコー検査とその他の超音波検査

執筆者:

Michael J. Shea

, MD, Michigan Medicine at the University of Michigan

最終査読/改訂年月 2017年 10月
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超音波検査では、周波数の高い超音波を内部の構造に当てて跳ね返ってきた反射波を利用して動画を生成します。この検査ではX線を使いません。心臓の超音波検査(心エコー検査)は、優れた画像が得られることに加えて、以下の理由から、心疾患の診断に最もよく用いられる検査法の1つになっています。

  • 非侵襲的である

  • 害がない

  • 比較的安価である

  • 広く利用できる

また、超音波検査は他の部位にある血管の病気を診断する際にも使われています。

心エコー検査は、心筋が正常に動いているかどうかを判定したり、1回の拍動毎に心臓が送り出す血液の量を測定したりする目的でも行われます。また、この検査では、高血圧心不全、心臓の筋肉壁の障害(心筋症)などの患者でみられる、心臓弁の異常先天異常(心室や心房の間の穴など)、心臓壁や心房または心室の拡大など、心臓の構造的異常を見つけることができます。

さらに、心臓を包んでいる2層の膜(心膜)の間に液体がたまる異常(心嚢液貯留)や、心膜全体に瘢痕化した組織ができる収縮性心膜炎を検出する目的でも心エコー検査が行われます。大動脈壁の内層が裂ける大動脈解離も検出できます。

超音波検査には主に以下の種類があります。

  • 2次元超音波検査

  • 3次元超音波検査

  • ドプラ超音波検査

  • カラードプラ超音波検査

2次元心エコー検査は、現在最も広く用いられている検査法で、コンピュータによって生成された詳細な2次元の「スライス」画像が得られます。それらのスライス画像を「重ねる」ことで、3次元構造を再構成します。

ドプラ超音波検査では、血流の方向と速度が示されるため、血管の狭窄や閉塞によって起こる血流の乱れを検出することができます。

カラードプラ超音波検査では、血流が速度によって異なる色で表示されます。

ドプラ超音波検査とカラードプラ超音波検査は、心臓や体幹、脚、腕の動脈と静脈の病気を診断する目的で、よく用いられています。心房や心室、心臓の血管を流れる血流の方向や速度が分かるため、心臓各部の構造と機能を評価することができます。例えば、心臓弁が正しく開閉しているかどうかや、心臓弁が閉じる際に血液の逆流があるか、逆流の程度、血流が正常かどうかを判定できます。動脈と静脈の間、または心室や心房の間の異常な経路を検出できます。

心エコー検査の方法

超音波の照射と検出の両方を行うプローブから、超音波が照射されます。ほとんどの場合、プローブは手で持って操作し、胸の心臓の部分に当てます。プローブを当てる場所にはジェルを塗り、音波が胸に当たるのを助けます。プローブはコンピュータとつながっており、画面に画像が表示され、デジタルで画像を記録します。プローブの位置と角度を変えることにより、様々な方向から心臓と心臓周辺の大血管を観察できるため、心臓の構造と機能を正確に把握することができます。様々な部位を調べる際に、鮮明な画像が得られるように10秒ほど息を止めなければならないことがあります。心エコー検査には痛みはなく、所要時間は20~30分です。

経食道心エコー検査は、非常に鮮明な画像を得たり、大動脈や心臓の後ろ側(特に左心房や左心室)を調べる必要がある場合に行われることがあります。この検査法では、超音波プローブを先端に取り付けた細い柔軟な管を、のどから食道の内部に通し、心臓の真後ろにプローブを進めます。この検査法には不快感が伴うため、鎮静薬が投与され、のどに麻酔薬のスプレーを使用します。経食道心エコー検査は、肥満や肺の病気、その他の技術的な問題があるために通常の心エコー検査を行うことが困難な場合や、特定の病気(僧帽弁や大動脈弁の心内膜炎、心臓内の血栓など)がないか調べたりする場合にも行われます。

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