妊娠中の時期と薬の影響

時期

考えられる薬*の影響

胎児の状態

受精後20日以内

全か無の作用(胎児が死亡するか、まったく影響しない)

胎児には先天異常に対する強い抵抗力がある。

受精後3~8週間

場合によっては影響なし

流産

明らかな先天異常

出生してから気づく永続的だがわずかな欠陥

小児がんのリスク上昇(母親への放射性ヨード投与[甲状腺がんの治療のため]や、画像検査の際の放射性物質の使用[核医学検査など]などに起因する可能性)

胎児の器官が形成される時期で、胎児の先天異常が特に発生しやすくなる。

第2トリメスターおよび第3トリメスター【訳注:第2トリメスターは日本でいう妊娠中期に、第3トリメスターは妊娠後期にほぼ相当】

正常に形成された胎児の器官や組織の発達および機能を変化させる

明らかな先天異常は起こりにくい

長期的な影響は不明

器官の形成が完了する。

*有害な作用をもつ可能性が高い薬は一部のものだけです。