加齢に関連する注意点:口腔乾燥

多くの高齢者で口腔乾燥(口の中の乾燥)がみられます。加齢そのものが口の中の湿潤状態に与える影響はわずかですが、加齢に伴い口腔内を乾燥させる病気になりやすい上、高齢者は口腔内を乾燥させうる薬を服用する機会も多くなります。

多くの人にとって、口腔乾燥は時折現れる不快なものにすぎません。しかし、一部の人では味覚、咀しゃく、飲み込み、発声、入れ歯(義歯)の使用が持続的に妨げられます。また、長期の口腔乾燥によってう蝕(虫歯)や歯周病にかかるリスクが上昇します。長期の口腔乾燥は、通常は何らかの病気の症状か、薬の副作用です。