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肩関節唇断裂

執筆者:

Paul L. Liebert

, MD, Tomah Memorial Hospital, Tomah, WI

レビュー/改訂 2021年 12月
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関節唇はクッションの役割を果たし、肩の関節の安定化を助けていますが、外傷の結果、断裂することがあります。

肩関節は球状の部分が受け皿に収まった形の球関節で、内外への回転はもちろん、前方、後方、横方向に腕を動かすことができます(肩の解剖図 肩関節かたかんせつ解剖学かいぼうがくてき構造こうぞう <ruby >肩関節<rt >かたかんせつ</rt></ruby>の<ruby >解剖学<rt >かいぼうがく</rt></ruby><ruby >的<rt >てき</rt></ruby><ruby >構造<rt >こうぞう</rt></ruby> を参照)。肩は不安定になりやすい部位です。肩の関節は、ティーの上に置かれたゴルフボールに例えられます。つまり、球状部分(上腕骨頭)のサイズに比べ、受け皿(関節窩)が非常に浅くて小さいのです。安定性を高めるため、関節窩の縁には弾力性のある関節唇が付いていて、受け皿の深さを増しています。関節唇は、投げる動作を行うスポーツなどの運動競技中や、転倒して腕を伸ばした状態でついたときに断裂することがあります。

肩関節唇が断裂すると、野球の投球などの動作時に肩の深部に痛みを感じます。この不快感に伴い、痛みのあるポキッ、ゴキッといった感覚や、肩に引っかかる感覚が生じることがあります。

診断にはMRI検査が必要になる場合があります。

通常、理学療法が最初の治療です。症状が改善しなければ、手術による修復が必要になります。

肩関節を安定させる運動
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