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妊娠中の感染症

執筆者:

Lara A. Friel

, MD, PhD, University of Texas Health Medical School at Houston, McGovern Medical School

レビュー/改訂 2021年 10月
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性感染症以外の感染症で問題を起こす可能性があるのは、以下のものです。

肝炎 肝炎の概要 肝炎とは肝臓の炎症です。 ( 急性ウイルス性肝炎の概要と 慢性肝炎の概要も参照のこと。) 肝炎は世界中でみられる病気です。 肝炎には以下の種類があります。 急性(経過が短い) さらに読む は性行為により感染しますが、他の経路で感染することもしばしばあります。そのため一般的に性感染症とみなされていません。 妊婦における肝炎 肝炎 肝疾患の中には、妊娠中だけに生じるものがあります。あるいは、 胆石、 肝硬変、 肝炎などのように妊娠前から存在するか、偶然妊娠中に起こるものもあります。 妊娠中のホルモンの変化により、肝臓や胆嚢に問題が起こることがあります。こうした問題には軽微で一過性の症状しか生じないものもあります。 妊娠中に 黄疸(皮膚や白眼が黄色くなる)がみられることがありますが、妊娠に関連する疾患が原因になる場合とそうでない場合があります。原因としては次のような... さらに読む では、 早産 早産児 早産児とは、在胎37週未満で生まれた新生児のことです。生まれた時期によっては、早産児の臓器は発達が不十分で、子宮外で機能する準備がまだできていないことがあります。 早産の既往、多胎妊娠、妊娠中の栄養不良、出生前ケアの遅れ、感染症、生殖補助医療(体外受精など)、高血圧などがある場合、早産のリスクが高くなります。 多くの臓器の発達が不十分であるため、早産児では呼吸したり哺乳したりすることが難しく、脳内出血、感染症や他の異常が起こりやすくなり... さらに読む のリスクが高まります。分娩時に母親から子どもに感染することもあり、問題が生じます。

妊娠中の感染症の治療

  • ときに薬剤(便益とリスクのバランスによる)

妊婦に抗菌薬を使用するかどうか判断する際には、医師は薬剤の使用によるリスクと問題の感染症によるリスクを比較して検討します。

それ以外の抗菌薬(テトラサイクリン系とフルオロキノロン系を含む)は、胎児に問題を引き起こす可能性があります(表「 妊娠中に問題を引き起こす可能性がある主な薬剤 妊娠中に問題を引き起こす可能性がある主な薬剤* 妊娠中に問題を引き起こす可能性がある主な薬剤* 」を参照)。

医師は、治療が有益になる可能性があるかについても検討します。例えば、妊婦が細菌性腟症にかかっていても症状がなく、かつ妊娠がハイリスクと考えられない場合、細菌性腟症の治療が有益かどうかは明らかではありません。

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