血小板 血小板 血液の主な成分 血漿(けっしょう) 赤血球 白血球 血小板 さらに読む は、血液中にある細胞のような粒子で、血液が固まるのを助けます。血小板は骨髄内で巨核球と呼ばれる細胞から作られます。血小板血症では、血小板が過剰に作られます。血小板血症には以下のものがあります。
二次性:血小板を作る正常な細胞による生産の増加を誘発する病気が原因です。
そのような基礎にある病気により血小板血症が生じた場合、二次性血小板血症(または反応性血小板増多症)と呼ばれ、 骨髄増殖性腫瘍 骨髄増殖性腫瘍の概要 骨髄増殖性腫瘍は、骨髄の中にある 造血細胞(前駆細胞、幹細胞とも呼ばれます)の成長や増殖が過剰になったり、線維組織の過度の増殖によって造血細胞が骨髄の外に押し出されたりする病気です。ときとして、造血細胞が脾臓や肝臓に出現して増殖することがあります。骨髄増殖性腫瘍は、遺伝子変異により発生します。一般には後天的な変異で、遺伝ではありませんが、... さらに読む には分類されません。
二次性血小板血症の原因は以下のものです。
出血
脾臓摘出
その他の手術
外傷
感染症
関節リウマチ 関節リウマチ(RA) 関節リウマチは炎症性関節炎の1つで、関節(普通は手足の関節を含む)が炎症を起こし、その結果、関節に腫れと痛みが生じ、しばしば関節が破壊されます。 免疫の働きによって、関節と結合組織に損傷が生じます。 関節(典型的には腕や脚の小さな関節)が痛くなり、起床時やしばらく動かずにいた後に、60分以上持続するこわばりがみられます。 発熱、筋力低下、他の臓器の損傷が起こることもあります。... さらに読む や 炎症性腸疾患 炎症性腸疾患(IBD)の概要 炎症性腸疾患とは、腸に炎症が起き、しばしば腹痛と下痢が繰り返し起こる病気です。 炎症性腸疾患としては、主に以下の2種類の病気があります。 クローン病 潰瘍性大腸炎 この2つの病気には多くの共通点があり、ときに判別が難しいことがあります。しかし2つの病気にはいくつかの違いがあります。例えば、クローン病は消化管のほぼすべての部分に起こりうるの... さらに読む などの炎症性疾患
二次性血小板血症の場合、通常は血小板数の増加に関連する症状はみられません(原発性血小板血症とは異なります)。原因になっている病気の症状が強く現れるのが普通です。
血小板の数が増加すると過剰な血液凝固を引き起こすと思うかもしれませんが、重度の動脈の病気や長期にわたる体を動かせない状態が伴わない限り、二次性血小板血症でこれが起きることはまれです。本態性血小板血症の一部の患者では出血のリスクが高くなりますが、二次性血小板血症ではこの心配はありません。
血小板の数が多く、その直接的な原因になっている病気がある場合は、二次性血小板血症と診断され、 原発性血小板血症 本態性血小板血症 本態性血小板血症は、 骨髄増殖性腫瘍の一種で、血小板が過剰に作られ、血液の凝固や出血にかかわる異常が生じます。 手や足に灼熱感や発赤、チクチクした痛みを感じたり、指先が冷たく感じたりすることがあります。 通常は、血液検査で診断が得られますが、骨髄生検が必要になることもあります。 症状を抑え、血小板の生産量を減らす治療が行われます。 骨髄増殖性腫瘍では、骨髄の中にある 造血細胞(前駆細胞、幹細胞とも呼ばれます)の成長や増殖が過剰になります... さらに読む とは区別されます。
可能性のある原因を特定するには血液検査を行いますが、ときに遺伝子検査を行い、場合によっては 骨髄生検 骨髄検査 赤血球、ほとんどの 白血球、 血小板は、骨髄という骨の中にある脂肪に富んだ柔らかい組織でつくられます。場合によっては、血球が異常となった原因や、特定の種類の血球が少なすぎたり、多すぎたりする原因を特定するために、骨髄サンプルを調べなければならないことがあります。骨髄サンプルを採取するには、次の2つの方法を用いることができます。 骨髄穿刺(こつずいせんし):骨髄に針を刺して骨髄液と細胞を吸引することによって、骨髄液と細胞を採取する方法... さらに読む を行うこともあります。血小板増加の原因を確認するために、放射線学的検査などの他の検査が必要になることがあります。
血小板増加の原因を対象とした治療が行われます。治療が成功すれば、血小板数は正常に戻ります。