陰茎形成異常

執筆者:Ronald Rabinowitz, MD, University of Rochester Medical Center;
Jimena Cubillos, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry
Reviewed ByAlicia R. Pekarsky, MD, State University of New York Upstate Medical University, Upstate Golisano Children's Hospital
レビュー/改訂 修正済み 2024年 9月
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陰茎の先天性泌尿生殖器異常は通常は尿道の解剖学的異常を伴い,その逆も真である。

機能障害がある場合や美容的矯正が希望される場合は,外科的修復が必要となる。

陰茎変形(chordee)

陰茎変形(chordee)とは,陰茎が腹側,外側,回旋のうち少なくとも1方向に曲がる変形であり,勃起時に最も明らかになる。この形成異常は,尿道海綿体の通常の走行に沿って生じた線維組織(尿道索)が原因である場合と,2つの陰茎海綿体の大きさの差が原因である場合がある。陰茎変形(chordee)は尿道下裂を伴うことがある。

重度の変形には外科的修復が必要となりうる。

包茎および嵌頓包茎

包茎とは,包皮が収縮のため亀頭を越えて後退できなくなっている状態のことであり,陰茎の異常としては最も頻度が高く,先天性のことも後天性のこともある。

包茎にはコルチコステロイドの外用と愛護的な伸張が有効となりうるが,一部の患児には環状切除術が必要となる。

嵌頓包茎とは,後退した収縮包皮が亀頭より遠位側に戻らなくなった状態のことである。

嵌頓包茎については,収縮した包皮が駆血帯のように作用して浮腫および疼痛が生じるため,緊急に還納すべきである。指で浮腫状の包皮を全周性にきつく圧迫すれば浮腫を十分に軽減でき,両方の母指で亀頭を締まった包皮の間を通して押し戻すことで,包皮を正常な位置に戻すことができる。この手技が無効の場合は,局所麻酔を用いた背面切開により,病態は一時的に軽減する。浮腫が消失したら,環状切除術または外用コルチコステロイドで包茎を治療してもよい。

その他の陰茎形成異常

包皮小帯が非常に緊張している場合,包皮を完全に後退させることができないことがあり,包皮の後退や勃起の際に疼痛または出血が生じる。患者が環状切除術を希望しない場合は,小帯切除術で十分に症状を解消できる可能性がある。

比較的頻度の低い形成異常としては,陰茎の無形成,重複,リンパ浮腫などがある。多くの陰茎異常は尿道異常膀胱外反など他の形成異常を合併している。大半の形成異常の治療は手術による。

小陰茎症はアンドロゲンの欠乏または感受性低下が原因で起こり,アンドロゲン欠乏症のある男児では,テストステロンの補充が治療となる。小陰茎症は埋没陰茎と鑑別すべきである。埋没陰茎は,小児の恥骨上部に脂肪組織が過剰に沈着することで生じる。脂肪組織を圧迫してみると,陰茎の長さは十分にあることがわかる。この異常は,脂肪組織が減少して,小児期から思春期にかけて陰茎が成長するにつれ解消されるため,外科的介入の適応となることはまれである。

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