高血圧患者に対する経口β遮断薬

薬剤

通常の用量

主な有害作用

備考

アセブトロール*, †

200~800mg,1日1回

気管支攣縮,疲労,不眠症,性機能障害,心不全の増悪,低血糖症状の不顕性化,トリグリセリド血症,総コレステロール値の上昇と高比重リポタンパク質コレステロール値の低下(ただしピンドロール,アセブトロール,ペンブトロール,カルテオロール,およびラベタロールは除く)

喘息,2度以上の房室ブロック,または洞不全症候群の患者では禁忌である

心不全のある患者とインスリンを服用している患者では,慎重に使用すべきである

冠動脈疾患患者では投与を突然中止してはならない

ビソプロロール,カルベジロールおよびメトプロロールは,心不全の治療薬として承認されている

アテノロール*

25~100mg,1日1回

ベタキソロール*

5~20mg,1日1回

ビソプロロール*

2.5~20mg,1日1回

カルベジロール‡

6.25~25mg,1日2回

カルベジロール(放出制御)‡

20~80mg,1日1回

ラベタロール‡, §

100~900mg,1日2回

メトプロロール*

25~150mg,1日2回

メトプロロール(徐放性)

50~400mg,1日1回

ナドロール

40~320mg,1日1回

ネビボロール(nebivolol)

5~40mg,1日1回

ペンブトロール†

10~20mg,1日1回

ピンドロール†

5~30mg,1日2回

プロプラノロール

20~160mg,1日2回

プロプラノロール,長時間作用型

60~320mg,1日1回

チモロール

10~30mg,1日2回

*心選択性。

†内因性交感神経刺激作用をもつ。

‡αβ遮断薬。ラベタロールは高血圧緊急症に対する静脈内投与も可能である。静脈内投与は20mgから開始し,最大300mgまで増量する。

§高血圧緊急症にも使用でき,静脈内投与は20mgから開始し,最大300mgまで増量する。

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