腎動脈狭窄または閉塞を診断するための画像検査

検査

長所

短所

CT血管造影

非侵襲的である

迅速である

広く利用可能である

腎毒性を示す可能性があるヨード造影剤の静脈内投与が必要である

MRアンギオグラフィー

精度が高い

非侵襲的である

糸球体濾過量(GFR)> 60mL/minの患者では安全であり,GFR 30~60mL/minの患者でも安全である可能性がある

腎性全身性線維症のリスクを増大させるガドリニウム造影剤の使用が必要である

ドプラ超音波検査

非侵襲的である

腎機能に関する情報が得られる

検者の技量に依存し,時間がかかり,常に利用可能とは限らず,肥満のある患者では精度に限界がある

腎シンチグラフィー

非侵襲的である

腎血流の画像が得られる

両側性狭窄と比較して一側性狭窄での精度が高く,カプトプリルの使用時により精度が高いが,偽陽性率および偽陰性率はカプトプリルを使用した場合でも10%以上である

通常は最初の検査としては用いられない

動脈造影

診断のゴールドスタンダードである

外科的手技や侵襲的な放射線学的処置のための詳細な解剖学的情報が得られる

侵襲的である

アテローム塞栓症(動脈カテーテル留置に起因)および造影剤腎症のリスクがある

デジタルサブトラクション血管造影

動脈造影と比較してヨード造影剤の使用量が少ない

侵襲的である

ヨード造影剤が必要であるが,動脈造影と比較すると少量である

二酸化炭素血管造影

造影剤が必要ない

利用可能性が比較的低い

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