カッピング(手技療法・身体技法の一種)は,中国伝統医学で用いられている。カッピングは,適用部位の血流を増やすことでその部位の治癒を高めると考えられている。
現代の実践ではしばしばゴム製のポンプが使用され,カップ内の空気が暖められる。暖められたカップをすぐに逆さにし,皮膚の上に置く。真空状態となったカップにある程度まで皮膚が吸引され,数分間その状態を保つ。
カッピングは,頸部および腰部の筋骨格痛の軽減に役立つ可能性がある(1)。カッピングは鍼治療や灸療法と組み合わせて帯状疱疹後神経痛の治療に用いられている(2)。カッピングはメタボリックシンドローム,顔面神経麻痺,ざ瘡,および呼吸器症状にも用いられてきたが,エビデンスは限られている(3)。
カッピングにより皮膚が赤くなり,熱傷が生じることもある。
(統合・補完・代替医療の概要も参照のこと。)
参考文献
1.Wood S, Fryer G, Tan LLF, Cleary C: Dry cupping for musculoskeletal pain and range of motion: A systematic review and meta-analysis. J Bodyw Mov Ther 24(4):503-518, 2020.doi:10.1016/j.jbmt.2020.06.024
2.Zhou Q, Wei S, Zhu H, et al: Acupuncture and moxibustion combined with cupping for the treatment of post-herpetic neuralgia: A meta-analysis. Medicine (Baltimore) 100(31):e26785, 2021.doi:10.1097/MD.0000000000026785
3.Cramer H, Klose P, Teut M, et al: Cupping for patients with chronic pain: a systematic review and meta-analysis.J Pain 21(9-10):943-956, 2020.doi: 10.1016/j.jpain.2020.01.002



