鼻中隔弯曲症および穿孔

執筆者:Marvin P. Fried, MD, Montefiore Medical Center, The University Hospital of Albert Einstein College of Medicine
Reviewed ByLawrence R. Lustig, MD, Columbia University Medical Center and New York Presbyterian Hospital
レビュー/改訂 修正済み 2023年 7月
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発育異常または外傷による鼻中隔弯曲症は,一般的であるが,多くの場合無症状であり,治療を必要としない。症状を伴う鼻中隔弯曲症は鼻閉を引き起こし,患者は副鼻腔炎(特に弯曲により副鼻腔開口部が閉塞された場合)および乾燥した空気の流れによる鼻出血を起こしやすくなる。閉塞性睡眠時無呼吸症候群が重症化する可能性もある。他の症状としては,顔面痛,頭痛,夜間の大きな音の呼吸などがある。

通常,鼻中隔弯曲症は診察で明白であるが,前鼻孔のペンライトおよび診察では不十分な場合がある。

治療は鼻中隔形成術(鼻中隔再建術)から成るが,その有効性を支持するエビデンスはない(1)。閉塞性睡眠時無呼吸症候群患者における鼻中隔形成術は,持続陽圧呼吸療法(CPAP)の成功率を高める可能性がある。

鼻中隔潰瘍および穿孔は,鼻の手術,慢性的に鼻をほじるなどの外傷の反復,ピアス装飾,毒素への曝露(例,酸,クロム,リン,または蒸気),慢性的なコカインの使用,慢性的な鼻腔スプレーの使用(コルチコステロイドならびにOTC医薬品のフェニレフリンスプレーまたはオキシメタゾリンスプレーを含む),経鼻酸素吸入の使用,または結核,梅毒,ハンセン病,全身性エリテマトーデス(SLE),多発血管炎性肉芽腫症(GPA,かつてはウェゲナー肉芽腫症として知られていた)などの疾患の結果として起こりうる。

辺縁周囲の痂皮形成および反復性鼻出血(重度となりうる)を来すことがある。小さな穿孔は,笛音がすることがある。鼻中隔穿孔を見るために,前鼻鏡検査またはファイバースコープによる内視鏡検査を用いることがある。

外用のムピロシン軟膏は痂皮形成を軽減するが,生理食塩水の鼻噴霧でも同様の効果が得られる可能性がある。症状を伴う鼻中隔穿孔は,ときに頬粘膜または鼻中隔の粘膜皮弁により修復される;シリコン製のボタンによる穿孔閉鎖が信頼できる選択肢である。

参考文献

  1. 1.van Egmond MMHT, Rovers MM, Tillema AHJ, et al: Septoplasty for nasal obstruction due to a deviated nasal septum in adults: a systematic review.Rhinology 56(3):195-208, 2018.doi: 10.4193/Rhin18.016.PMID: 29656301.

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