皮膚以外の疾患の皮膚症状

執筆者:Julia Benedetti, MD, Harvard Medical School
Reviewed ByKaren McKoy, MD, MPH, Harvard Medical School
レビュー/改訂 修正済み 2024年 1月
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皮膚には,体内で生じた背景疾患の徴候が現れることがある。典型的には,皮膚病変の種類は特異的な疾患や疾患の病型と関連する。

皮膚症状を有する患者の評価も参照のこと。)

内臓の悪性腫瘍

40歳以上の皮膚筋炎患者は,乳癌,肺癌,卵巣がん,および消化器癌のリスクが高い。

多発性の脂漏性角化症の急性発症(Leser-Trélat徴候)は,背景にある内臓の悪性腫瘍(特に腺癌)の存在を示唆している場合がある。ただし,脂漏性角化症は健康成人における有病率が高いため,この徴候は過剰診断につながることがある。

急性熱性好中球性皮膚症(スウィート症候群)は,ときに造血器腫瘍を合併する。

がんと関連した黒色表皮腫は,急激に発症して特に広範に拡大することがある。後天性魚鱗癬や明らかな皮膚炎を欠いたそう痒は,潜在がん(多くはリンパ腫)を示唆している場合がある。

腫瘍随伴性天疱瘡は,比較的まれな自己免疫性水疱症であり,白血病など様々な腫瘍との関連が報告されている。

カルチノイド症候群(頸部の紅潮および紅斑)は,カルチノイド腫瘍と関連する。

匍行性迂回状紅斑はまれな発疹で,木目に似た同心円状に分布する紅斑性病変で構成され,様々な悪性腫瘍との関連が報告されている。

内分泌障害

多くの皮膚所見に内分泌障害との関連がみられるが,いずれも特異的ではない。

糖尿病患者は黒色表皮腫,リポイド類壊死症,穿孔性皮膚症,浮腫性硬化症(皮膚が硬化・肥厚するもので,典型的には上背部,頸部,肩に生じる)を合併していることがある。

甲状腺機能低下症であれ,甲状腺機能亢進症であれ,甲状腺疾患では毛髪,爪,皮膚に影響が出ることがある。

クッシング症候群は,皮膚伸展線条,満月様顔貌,および皮膚の脆弱化を引き起こす。

アジソン病は,皮膚溝および外傷部位で色素沈着が目立つことを特徴とする。

消化器疾患

消化器疾患の合併頻度が高い皮膚疾患としては以下のものがある:

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