チクングニアウイルスワクチン

執筆者:Margot L. Savoy, MD, MPH, Lewis Katz School of Medicine at Temple University
Reviewed ByEva M. Vivian, PharmD, MS, PhD, University of Wisconsin School of Pharmacy
レビュー/改訂 2024年 4月 | 修正済み 2025年 4月
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チクングニアウイルスワクチンは,チクングニアウイルスへの曝露リスクが高い18歳以上の個人におけるチクングニア熱の予防を適応として米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)の承認を受けた弱毒生ワクチンである。

チクングニア熱はAedes属の蚊によって伝播される。チクングニアウイルスワクチンには,Aedes属の同じ蚊によって伝播されるデングウイルスおよびジカウイルスに対する予防効果はない。

【】詳細については,Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) Vaccine RecommendationsおよびFDA approved prescribing information for the chikungunya vaccineを参照のこと。

予防接種の概要も参照のこと。)

チクングニアウイルスワクチンの製剤

チクングニアウイルスワクチンは弱毒生組換えウイルスワクチンである。トガウイルス科のアルファウイルスの一種であるチクングニアウイルスに対して感染予防効果がある。

チクングニアウイルスワクチンの適応

チクングニアウイルスワクチンは,曝露のリスクが高い18歳以上の個人におけるチクングニアウイルスによる疾患の予防を適応とする。2024年2月には,Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP)により,特定の外国旅行者および米国内の検査室職員に対する同ワクチンの使用に関する勧告が承認された。

ACIPは,チクングニア熱のアウトブレイクが発生している国または地域に旅行する18歳以上の成人を対象として,チクングニアウイルスワクチンの接種を推奨している。さらに,アウトブレイクは発生していないが,過去5年以内にチクングニアウイルスのヒト間伝播があった証拠がある国または地域に旅行する以下に該当する個人にも,チクングニアワクチンを考慮してよい:

  • 65歳以上(特に基礎疾患がある場合)で,蚊への中等度以上の曝露を受けている可能性が高い個人(中等度の曝露には,屋内または屋外で累積2週間以上蚊に曝露された可能性がある旅行者も含まれる)

  • そのような地域に累積6カ月以上滞在している個人

ACIPはまた,チクングニアウイルスに曝露する可能性のある検査室職員にもチクングニアウイルスワクチンの接種を推奨している。

チクングニアウイルスワクチンの禁忌および注意事項

チクングニアウイルスワクチンの主な禁忌は以下の通りである:

  • 疾患または薬物療法に起因する免疫不全または免疫抑制(例,造血器および固形腫瘍,化学療法,先天性免疫不全,長期の免疫抑制療法,重度の易感染状態にあるHIV感染症患者)

  • ワクチン成分に対する重度のアレルギー反応(例,アナフィラキシー)の既往

チクングニアウイルスワクチンに関する注意事項は以下の通りである:

  • アナフィラキシーの発生に備えて,適切な内科的治療および監視の体制を整えておく必要がある。

  • このワクチンは,重度または長期にわたるチクングニア熱様の有害反応を引き起こすことがある。

  • ワクチンウイルス血症は,ワクチン接種後1週間以内に発生する。ワクチンウイルスが妊婦から胎児または新生児に伝播して,胎児や新生児に有害反応を引き起こす可能性があるかどうかは不明である。しかしながら,分娩時にウイルス血症の状態にある妊婦からは新生児への野生型チクングニアウイルスの垂直感染がよくみられ,それにより新生児に死に至る可能性のある重症のチクングニア熱が生じる可能性がある。

  • チクングニアウイルスワクチンを含めた注射用ワクチンの接種に関連して失神が起こることがある。失神による負傷を予防するための対策を講じるべきである。

  • チクングニアウイルスワクチンを使用しても,全ての接種者で感染を予防できるとは限らない。

チクングニアウイルスワクチンの用量および用法

チクングニアウイルスワクチンの用量は0.5mL,筋注である。凍結乾燥された生ウイルスの抗原成分を使用時に付属の滅菌水で溶解する。

チクングニアウイルスワクチンの有害作用

【】有害作用に関する情報については,米国食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)を参照のこと。

より詳細な情報

有用となりうる英語の資料を以下に示す。ただし,本マニュアルはこれらの資料の内容について責任を負わないことに留意されたい。

  1. Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP): ACIP Recommendations

  2. U.S. Food and Drug Administration (FDA): Chikungunya Vaccine, Live approved prescribing information

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