免疫系の大まかな説明

レビュー/改訂 2023年 11月 | 修正済み 2024年 3月
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免疫系とは何ですか?

免疫系は、体を守るための仕組みです。体を病気や感染から守るのに役立っています。免疫系の仕事は、次のようにあなたの体の中にもともとないものを攻撃することです。

  • 細菌、ウイルス、真菌などの微生物

  • 寄生虫

  • がん細胞

  • 花粉など、体の中に入ってしまう可能性のあるもの

免疫系は何をしていますか?

免疫系は感染症や病気と戦います。この反応を免疫反応と呼びます。免疫系は次のことをする必要があります。

  • 体の中にあってはいけないものを認識する

  • 問題のある部位に集まるように免疫細胞に信号を送る

  • 体の中にあってはいけないものを攻撃し、体から取り除く

  • 攻撃を止めるタイミングと終了するタイミングを判断する

この仕事を行うために、免疫系は、体にもともとあるものと、そうでないものを区別できる必要があります。そうすることで、攻撃すべきものと放っておくべきものが分かります。

抗原は、体にもともとないものです。なので、抗原によって免疫系の反応が引き起こされます。抗原は、微生物やがん細胞の外や中に存在する化学物質であることもあります。また食べものの分子や花粉のように、それ自体が抗原であることもあります。免疫系は、すでにいくつかの抗原を認識する方法が分かっていますが、そのほかの抗原を認識する方法を学ばなければなりません。

免疫系はどのような部分から成り立っていますか?

免疫系の重要な部分としては次のものがあります。

  • 白血球

  • 抗体

  • リンパ系

  • 特定の臓器

白血球は、血液中を移動し、微生物やそのほかの問題を見つけて戦います。いったん抗原を攻撃し破壊すると、ふつうはその抗原を記憶することができます。白血球がその特定の抗原を記憶していれば、次に体の中に同じ抗原が現れたときにより速く戦うことになります。

抗体は、特定の白血球がつくる化学物質です。抗体は血流に乗って移動し、抗原を見つけて攻撃します。体の中にはいろいろな抗体があります。それぞれの抗体は1つの特定の抗原のみ攻撃できます。白血球は、新たな抗原から体を守る必要が生じるたびに、新しい抗体をつくることを覚えます。体ではそれらの抗体のつくり方が長い間記憶されています。

リンパ系は、リンパ管のネットワークです。リンパ管は、死んだ微生物や死んだ細胞とともに、組織から過剰な液体を排出します。この液体をリンパ液といいます。リンパ液はリンパ節と呼ばれる豆粒ほどの大きさの収集ポイントを通過します。リンパ節は死んだ微生物や細胞をろ過します。感染が起こると、その近くのリンパ節が腫れることがあります。たとえば、のどの感染症では首のリンパ節が腫れます。これを「腫れた腺」と呼ぶ人がいますが、リンパ節は実際には腺ではありません。

免疫系に含まれる臓器には、骨髄、胸腺、脾臓、扁桃、虫垂などがあります。骨髄と胸腺では白血球がつくられます。脾臓、扁桃、虫垂は微生物などの抗原をとらえて、免疫系の細胞がより強くなる場所として機能します。

リンパ系:感染防御の補助

免疫系にはどのような問題が起こりますか?

微生物などの標的を攻撃すると、免疫系から化学物質が放出されます。この化学物質によって炎症が起こり、その場所が痛くなったり、赤くなったり、熱をもったり、腫れたりします。たとえば、のどが感染して炎症が起こると、のどが赤く腫れて痛みます。

ときに、免疫系が正常に働かないことがあります。このような場合、次のような問題が起こることがあります。

  • 関節リウマチや橋本病などの自己免疫疾患(自己免疫疾患では、免疫系が誤って自分の体の一部を攻撃します)

  • HIVなどの免疫不全疾患(免疫系の働きが十分でないため、微生物を打ち負かすことができず、病気にかかりやすくなります)

  • 花粉症などのアレルギー反応(免疫系が食べもの、植物、薬などの無害なものに過剰に反応し、くしゃみや発疹、じんま疹、呼吸困難が起こります)

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