子こどもの鼠径そけいヘルニア

ヘルニアとは、筋肉きんにくに開あいている穴あなや、もろい部分ぶぶんのことです。おなかの中なかにある臓器ぞうき（最もっとも多おおいのは腸ちょうの一部いちぶ）が、この部分ぶぶんから押おし出だされてしまうことがあります。

鼠径部そけいぶは、脚あしの一番いちばん上うえと腹部ふくぶの間あいだで、皮膚ひふが折おれ曲まがっている部分ぶぶんです。この部分ぶぶんの筋肉きんにくは、もろかったり、穴あなが開あいたいたりすることがあり、そこから腸ちょうがおし出だされることがあります。

• 鼠径そけいヘルニアは男おとこの子こに多おおく、特とくに早産そうざんの赤あかちゃんだった子こどもによく起おこります。

• ふくらみは体からだの右側みぎがわに起おこることが多おおいですが、両側りょうがわにふくらみが現あらわれることもあります。

• 医師いしは手術しゅじゅつをしてヘルニアを治なおします。

小児の鼠径ヘルニア

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DR P.MARAZZI/SCIENCE PHOTO LIBRARY

鼠径そけいヘルニアでは、ふつう、やわらかいふくらみができます。ふくらみはずっとある場合ばあいもあれば、せきをしたり、便べんを出だすために力りきんだりしたときにだけ現あらわれる場合ばあいもあります。ときには、ふくらみがなくても、医師いしがさわることで、筋肉きんにくに穴あながあると分わかることがあります。

医師いしはお子こさんを診察しんさつすることで判断はんだんすることができます。本当ほんとうか確たしかめるために、医師いしは次つぎのような検査けんさをすることもあります：

• 超ちょう音波検査おんぱけんさ

• CT検査けんさ

合併症がっぺいしょうがあるかもしれないため、医師いしはふつう、次つぎのことをします：

• 手術しゅじゅつ

医師いしは腸ちょうを手てで押おして元もとの位置いちにもどそうとすることもあります。