水痘とはどのような病気ですか?
水痘の原因は何ですか?
水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされます。
このウイルスは次のように広がります:
空気を介して(感染した人がせきをしたりくしゃみをしたりしたときに、空気中に放出された飛沫から広がる)
水痘の水ぶくれにさわる
水痘が治った後も、ウイルスは体内に残ります。脊椎の近くにある神経根にとどまっています。ときに、このウイルスがまた活発になって、ウイルスが感染している神経根につながっている皮膚に戻ってそこに発疹(帯状疱疹)を引き起こします。
水痘にはどのような症状がありますか?
最初に次の症状がみられます:
発熱
頭痛
疲れたり具合が悪い感じがして、お腹が空かない
症状が始まってから約1~2日後に、発疹が現れます。次のことが起こります:
まず、小さくて平らな赤い斑点状の発疹が現れます。
6~8時間以内に、それぞれの発疹が盛り上がり、液体で満たされた、かゆくて丸い水ぶくれになります。
ふつうこの発疹は、顔や胸から始まり、それから腕や脚に広がります。
発疹は数カ所だけに出ることもあれば、口、腟、直腸の中など全身にできることもあります。
ふつう、約5日後に水ぶくれができなくなります。
ほとんどの水ぶくれは約6日以内にかさぶたになり、ふつうは20日以内に消えます。
水痘は、かかり始めが一番感染力が強い(病気が他の人にうつりやすい)ですが、水ぶくれが全部かさぶたになるまでは、ほかの人にうつり続ける可能性があります。
ときに、水痘から脳や肺、心臓の感染症にかかることがあります。妊娠している女の人と免疫系の弱い人は、水痘から重い病気になる危険があります。
医師はどのようにして私が水痘かどうかを判断しますか?
医師は、あなたの症状や発疹から水痘にかかっていると判断します。
医師は水痘をどのように治療しますか?
水痘はふつう、治療をしなくても回復します。少しでも楽に感じるために、次のことを行います:
発疹に冷たい湿った手ぬぐいを当てて、かゆみを抑えます。
水ぶくれに細菌が感染しないように、石けんと水でよく洗うようにします。
水ぶくれをひっかくと傷になって、水ぶくれが破れてそこから細菌が入り込むため、ひっかかないように手の爪を切ります。
抗ヒスタミン薬を使ってかゆみを抑えます。
水ぶくれが細菌に感染した場合は、抗菌薬が必要になることがあります。
医師は、重い水痘にかかる危険のある子どもや大人に抗ウイルス薬を出すことがあります。このような薬は、水痘の症状を軽くして、早く治すのに役立ちます。抗ウイルス薬が効くのは、症状が現れてから24時間以内に使った場合だけです。