境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがい

境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいとは：

• 気分きぶん、人間関係にんげんかんけい、行動こうどうが激はげしく変かわるパターンです。

境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいの人ひとは、次つぎのようなことがよくあります：

• 友ともだちが約束やくそくに数分すうふん遅刻ちこくしたり、会あう約束やくそくをとりやめたりすると、パニックになったり怒おこったりして、見捨みすてられたように感かんじる

• 友ともだち、パートナー、家族かぞくに対たいして、すぐに怒いかり、言葉ことばではげしく責せめる（特とくに、支ささえてほしいという高たかい要求ようきゅうをだれかが満みたしていないと思おもう場合ばあい）

• だれかをほめていたのに突然とつぜんとても批判ひはん的てきになるなど、考かんがえ方かたを急きゅうに変かえる

• 安全あんぜんでない性行為せいこうい、お金かねの使つかいすぎ、向むこう見みずな運転うんてん、薬物やくぶつの使用しよう、お酒さけの飲のみすぎなど、衝動的しょうどうてきに軽かるはずみなことをする

• 卒業そつぎょう直前ちょくぜんに学校がっこうを中退ちゅうたいするなど、目標もくひょうに近ちかづいたときに自分自身じぶんじしんのじゃまをする

• 切きったり焼やいたりするなどの方法ほうほうで、わざと自分じぶんの体からだを傷きずつける

• ほかの人ひとに見捨みすてられないようにするために、自殺じさつしようとするなどの危機ききを作つくり出だす

ほとんどの自己じこ破壊的はかいてきな行動こうどうは、命いのちにかかわるものではありませんが、境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいの人ひとの約やく10人にんに1人ひとりが自殺じさつで亡なくなっています。

境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいの人ひとは、愛情あいじょうを強つよく求もとめますが、人間関係にんげんかんけいが安定あんていしないことが多おおいです。とてもほめていた友ともだちを、突然とつぜん批判ひはんしたり、絶交ぜっこうしたりすることがあります。

境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいは、男おとこの人ひとよりも女おんなの人ひとによく現あらわれます。境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいの人ひとは、摂食障害せっしょくしょうがい、不安ふあん、うつ病びょう、（PTSD）、またはアルコール乱用らんようや薬物乱用やくぶつらんようもかかえていることがあります。

境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいは、おそらく次つぎの両方りょうほうによって引ひき起おこされます：

• 遺伝子いでんし（両親りょうしんからあなたに受うけつがれた遺伝情報いでんじょうほう）：境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいは、なりやすい体質たいしつが家族かぞくの中なかで受うけつがれる

• 身体的虐待しんたいてきぎゃくたい、性的虐待せいてきぎゃくたい、ネグレクト、親おやとはなれることなど、子こどものころのストレス

医師いしは境界性きょうかいせいパーソナリティ障害しょうがいを次つぎの方法ほうほうで治療ちりょうします：

• 精神療法せいしんりょうほう（個人こじんとグループ）

• 気分きぶんと不安ふあんに対たいする薬くすり