潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん

レビュー/改訂 2022年 1月
プロフェッショナル版を見る
家庭版で詳しい説明を読む

消化管しょうかかんとは、べものがからだなかとおっていくくだのことです。べものは、くちから肛門こうもんまで移動いどうします(そして、便べんになってていきます)。ちょうは、消化器官しょうかきかんの1つで、肛門こうもんあいだをつないでいるながくだです。べたものが消化しょうかされ、栄養えいよう吸収きゅうしゅうされるところです。

ちょうには、小腸しょうちょう大腸だいちょうがあります。小腸しょうちょうは、とてもながくて、くねくねとがっています。大腸だいちょうは、小腸しょうちょうよりもみじかく、ふとくなっています。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんとはどのような病気びょうきですか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは、大腸だいちょう炎症えんしょうきる、ながつづ病気びょうきです。小腸しょうちょうきることはありません。潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは、炎症性腸疾患えんしょうせいちょうしっかんという2つある病気びょうきの1つです。もう1つの炎症性腸疾患えんしょうせいちょうしっかんクローンびょうです。

  • 潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん炎症性腸疾患えんしょうせいちょうしっかん一種いっしゅです。

  • 症状しょうじょうあらわれたりえたりしますが、腹部ふくぶきつるようないたみがたり、便べん回数かいすうおおくなったり、じった下痢げりをしたりします。

  • 医師いしは、あなたの便べん調しらべたり、からだなかるためのくだちょうなか調しらべたりします。

  • 医師いし治療ちりょうをすることで、ちょうなかきている炎症えんしょうかせて、症状しょうじょうかるくしたり、うしなわれた水分すいぶん栄養えいようをおぎなったります。

  • 潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんながつづくと、結腸けっちょうがんになる危険性きけんせいたかくなります。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは、どの年齢ねんれいからもはじまりますが、ふつうは30さいになるまでにはじまります。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん原因げんいんなんですか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん原因げんいん医師いしもよくかっていません。免疫めんえき仕組しくみに問題もんだいがあるために、ちょう過度かど反応はんのうするようになり、炎症えんしょうこすとかんがえられています。潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんは、家族かぞくなか遺伝いでんすることがあり、過去かこひがしヨーロッパにんでいた家系かけいのユダヤじんおおくみられます。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん症状しょうじょうは、あらわれたりえたりします。症状しょうじょうわるくなると、数日すうじつから数週間すうしゅうかんくらいつづき、その症状しょうじょうがなくなるか、すくなくともしばらくはかるくなります。ほとんどのひとでは、症状しょうじょうわるくなっておさまるのが、一生いっしょうくりかえされます。

ふつう、症状しょうじょう悪化あっかはゆっくりはじまります。つぎのような症状しょうじょうがあります:

  • 便べんをしたい感覚かんかくつよくなる

  • 下腹部かふくぶかるいた

  • 便べん粘液ねんえきじる

病気びょうききゅう悪化あっかしておもくなることもありますが、その場合ばあいつぎ症状しょうじょうあらわれます:

  • たくさんの粘液ねんえき血液けつえきじった、はげしい下痢げり

  • 肛門こうもんからのたくさんの出血しゅっけつ

  • 高熱こうねつ

  • 腹部ふくぶいた

症状しょうじょうがとてもわるくなると、大腸だいちょうおおきくれて、ちいさなあながあくこと(穿孔せんこう)があります。穿孔せんこうきると、便べんがおなかなかにもれて、いのち危険きけんがある感染症かんせんしょう腹膜炎ふくまくえん)になることがあります。

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんになってからなが期間きかんがたつと、つぎ問題もんだいきることがあります:

  • 皮膚ひふ発疹ほっしん

  • 口内炎こうないえん

  • 関節かんせついた

  • あかく、いたくなる

  • 肝臓かんぞう胆嚢たんのう病気びょうき

  • 血液中けつえきちゅう細胞さいぼうすくなくなる(貧血ひんけつ

  • 体重たいじゅう

  • 結腸けっちょうがんになる危険性きけんせいたかくなる

医師いしはどのようにして、わたし潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、ちいさなカメラとライトがいたほそくだ肛門こうもんからちょうなかれて、ちょうなか検査けんさ大腸内視鏡検査だいちょうないしきょうけんさ)をおこなって:

  • 炎症えんしょうがどれぐらいきているかを調しらべ、

  • 粘液ねんえき便べんのサンプルをとり、

  • 炎症えんしょうきている部分ぶぶんから細胞さいぼうのサンプルをとって、顕微鏡けんびきょう調しらべます(生検せいけん)。

医師いしつぎのことをすることもあります:

  • 血液検査けつえきけんさ

  • 大腸だいちょうのどの部分ぶぶん問題もんだいがあるかを調しらべるためのCT検査けんさまたはMRI検査けんさ

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん症状しょうじょうおおくがクローンびょう症状しょうじょうおなじなので、潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん大腸だいちょうのクローンびょう見分みわけることは医師いしにもむずかしい場合ばあいがあります。

医師いし潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんをどのように治療ちりょうしますか?

潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえんなお方法ほうほうはありません。症状しょうじょうかるくできる治療ちりょうほうはたくさんあります。

くすり使つかえば:

  • 下痢げり腹部ふくぶいたみをめるのに役立やくだちます。

  • ちょう炎症えんしょうかるくなります。

  • 免疫めんえきはたらかたえることができます。

ほかにもつぎのような治療法ちりょうほうがあります:

  • 水分すいぶん十分じゅうぶん

  • てつ、カルシウム、ビタミンDのサプリメントを

  • 症状しょうじょうわるくなったときは、ナッツやなま果物くだもの野菜やさいべない

  • 乳製品にゅうせいひんふくまない食事しょくじためしてみて、症状しょうじょうかるくなるかどうか調しらべる

  • NSAIDという種類しゅるいいためなど、症状しょうじょう悪化あっかさせる可能性かのうせいがある一部いちぶくすりまないようにする

  • ストレスをける

くすりかない場合ばあいや、ずっとあとになって結腸けっちょうがんになる危険性きけんせいらしたい場合ばあいに、大腸だいちょうって手術しゅじゅつをすることがあります。その手術しゅじゅつつづいて、回腸瘻造設術かいちょうろうぞうせつじゅつというべつ手術しゅじゅつをすることもあります。回腸瘻造設術かいちょうろうぞうせつじゅつは、のこった小腸しょうちょうさきを、下腹部かふくぶつくった出口でぐちにつなげる手術しゅじゅつです。その出口でぐちから便べんをビニールぶくろします。医師いしは、大腸だいちょうのぞいても回腸瘻造設術かいちょうろうぞうせつじゅつ必要ひつようがない、特別とくべつ手術しゅじゅつをすることもあります。

あなたが手術しゅじゅつけていない場合ばあいは、医師いしがたびたび大腸内視鏡検査だいちょうないしきょうけんさをして、がんの徴候ちょうこうがないか調しらべます。

quizzes_lightbulb_red
医学知識をチェックTake a Quiz!
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS